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流星揚羽『鉄屑子守唄』リマスタリングの折に触れて
はじめに
流星揚羽第10回公演『鉄屑子守唄』が有料視聴ができるようになりました。
登坂はタカという役で出演、そして映像の編集をしております。
noteの有料記事を購入していただければ、記事内に動画が埋め込まれているので、DVDの視聴環境がない方でもご覧になれます。
僕は昨今DVD視聴というのが億劫で、ディスクを持っている作品でもサブスクサービスなどで見ることが増えました。
閑話休題。
さて、この度の公開に際してデータを漁りに漁ってマスターデータを発見したわけですが、いくつか問題がありました。
1つは元々DVDだったので画質が低いこと。あとは数年前の作品なので、今の登坂的にちょっと看過できない編集があったことです。
本作は僕も思い入れのある作品なので、せっかくなら少しでも見栄えを良くしたい…
「もうこれは再編集だろ!」と美香さんに了承も取らず勝手に作業に着手、今回はそのリマスター版が公開と相成りました。
ではどの辺がDVDと変わったのでしょうか?
解像度
これは1番分かりやすいところですかね。一応フルハイビジョン(1080p)で仕上げました。
正直、当時の撮影素材なのでメチャクチャ綺麗かと言われたらリマスタリングしても限界はあったんですけど、DVD(480p)よりは格段に見やすいはずです。
なんのこっちゃって方の為に少し解説。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78114552/picture_pc_84fef7bc69458bf5d23b7c16f80eb717.png?width=1200)
赤いエリアが480p(DVD画質)で青っつーか紫っつーかみたいなエリアが今回の解像度です。ザックリ倍以上の情報量があると思ってもらえれば良いかなと思います。
カラコレ
カラコレこそ「なんじゃそりゃ」って方が多いですよね。
カラーコレクションといって、まあ色の補正のことです。
全部同じスタジオ・同じカメラ・同じ設定だったら、似た色味・画調で撮影できるんですが、違うカメラを複数台使うと「この素材は青が強い」とか「こっちはコントラストが強い」とか様々な違いが表れます。
その素材をそのまま繋げてしまうと、カットが変わるたびにガラッと雰囲気も変わって、なんだかチグハグな印象を与えてしまうわけです。
で、鉄屑当時のテイクは恥ずかしながらそこの詰めが甘かったんですね…
もちろんカラコレはしていたんですけど、2022年の登坂はもう少し追い込めそうだ、ということで改めて触ってみました。少しは自然にできたかな…
立ち回り
もちろん立ち回りの手は変わっていません笑
立ち回りの時の編集が一部変化しています。
お陰様でアクションや殺陣の編集にご好評をいただいている登坂ですが、やはり数年経てば成長もします。
こだわりはアクションつなぎの編集ポイントかな?これは鉄屑リマスターと関係なく僕の編集作品全般において。
あ、あと立ち回りじゃないけどOPも手を加えています。上演時のプロジェクションマッピングも担当していたので、その素材が手元にあったのが幸いでした。
おわりに
大まかに3点の変更点を上げてみました。
DVD版もnote版も購入したという方がもし居たら、是非見比べて変化した部分を探してみてください。
最初にも言いましたが、『鉄屑子守唄』は僕にとっても思い入れのある作品です。
本来は良くないと思うんですけど、千穐楽のダブルコールで涙をおさえられず、裏にハケてもしばらくギャンギャンに泣いていたのを共演者にイジられました笑
はい。
そんな作品です。どんな作品だ。
ぜひ沢山の方に見て頂ければ演者としても編集マンとしても幸いです。
タカ役・映像編集 登坂義之
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