【機材の話】 Q8
先日のリンケージの記事が沢山読んでもらえて嬉しいんですけど、最近私のnoteが演劇の記事ばかりになってしまって…
「俺は映像作家だぁ!」
ということで今回は久しぶりの機材の話。
昨今のビデオカメラは当然のように音が録れますよね?
かつてはカメラと別に録音機を回していました。で、カチンコっていうのは画と音を同期するために使っていて…ってこれは余談ですね。でも、いわば録音機付きカメラ、これが当たり前になって幾久しいわけです。
しかしながら今回紹介する機材は逆。言ってみればカメラ付きフィールドレコーダーです。
zoomつっても昨今話題のweb会議の方じゃありません。元々は音楽用機器の会社みたいですね。今しがた調べたら日本企業でした。知らなかった。
小さいレコーダーってのは僕みたいな個人、あるいは小規模での映像制作現場では重宝します。
このzoomQ8はキャノンもしくはフォンの入力が2つ、交換式のステレオマイクの計4chでの録音に加え、映像まで撮れてしまうというのですから驚きです。
GoProを彷彿とさせる広角レンズと小型ボディ。使い方次第ですが、めちゃくちゃ便利だと僕は思います。
【2020年4月3日 追記】ZOOMのYouTubeチャンネルに動画があったので参考に載せておきますね。
オーディオインターフェイスやウェブカメラとしても使える本機ですが、僕はその用途で使ったことはほとんどありません。
では僕が普段どのように使っているかご紹介しながら、機能の説明もちょこちょこしていきましょう。
まず画質ですが、高望みはしてはいけません。でもまあQ2の方は4Kのモデルが出たので、Q8も後継機が出ることを望みます。強く望みます。買います。
では何に使うかというと、アングルの数を稼ぎたいとき。無人で置いておいても有能なのです。
演劇を例にしてみましょう。
少人数、もしくはワンマンで撮っている場合。
この辺はまた詳しく記事にしようと思いますが、最低2カメは欲しいところ。引きと寄りですね。1台はフィックス1台はフォローする。
ところが固定していたカメラがエラーで撮れていないなんてことになったら一大事です。なんと言っても舞台はナマ物。2度と同じ画は撮れません。しかももう1台はヨリっていう編集のしようがない状況に追い込まれます。
あるいはカメラワークが上手くないけど、編集の上でもう一つ味付けしたい!みたいな時!
こういうときに他に素材があると役立つわけです。だからメインで使うというよりは保険的な。今まで何度救われてきたことか。
GoProとマウントを共通させることができるので、豊富なアクセサリーを用いて色々なところに仕込めるのが便利です。
殊に小劇場はピンマイクをしていないことがほとんどですから、こいつを舞台の近くに置いておけば、他のマイクで拾えなかったセリフが入っていたりするわけです。
他にもですねぇ
こんな使い方をしたこともありました。記者会見で。多分ほんとは怒られるやつ。記者会見などXLRのケーブルで入力する時、ついでに引き画も押さえちゃえみたいな。
んーなんか保険程度の奴みたいになっちゃってるな。ここからはすごい部分を話しますね。
冒頭にも言いましたが、本機はマイクを交換することができます。マイクカプセルと呼ばれるそうです。なかなか面白いですよ。さながら一眼のレンズのような感じでしょうか。
デフォルトではこのXYマイクが付属しています。これは前の音を立体的に録りたい時に優れています。
これは無指向性のマイクです。
アンビエントに録音したい時に使うといいでしょう。知り合いに貰ったんですけど、意外と出番が少ないです。複数人で喋ってる時とかは使うかなぁ。対談的な。
【2020年4月3日 追記】
無指向性というのは間違いですね。
「前面に向いた単一指向性マイク(Mid)と、側面を向いた双指向性マイク(Side)を組み合わせたMS方式のステレオマイクです。内蔵MSデコーダーを使用して、ステレオの広がりを自在に調整することができます。Sideマイクをオフにすれば、インタビューやナレーション、会議などに適したモノラル収音にも対応。目的やシーンに応じたステレオイメージが得られます。(ZOOMのサイトより引用)」
ということで、指向性を調整できるステレオマイクでした!追記以上!
僕の現場では一番使用頻度の高いショットガンマイク。指向性が強く、明確に録りたい方に向けて使います。
これらのマイクを状況によって使い分けたり、他の機材と組み合わせて使ったりします。
今回の記事長いですね!
俺この機材好きなんですよ。
SIGMAのdp2とか異様に好きな人いるじゃないですか。偏愛?歪だから愛せるみたいな。設計は洗練されてますけどね。
と、いうことで今回はここまでにして、次回このカプセルマイクが共有できる機材のご紹介をしようと思います。