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【高知】四国の山奥の赤い石

こんにちは! 四国のまんなか、一棟貸切の民泊を運営しています『一軒宿さめうら』です!


四国の石といえば「伊予の青石」ってのが有名なんですが。青石だけではなく、四国では紅簾石(こうれんせき)という、赤い石も産出するんです。

紅簾石は海外では「ピエモンタイト」と呼ばれています。wikiによれば、イタリアのピエモンテってところで発見されたから、そういうらしいですが。

マンガンが含まれることで赤くなって、宝石とまではいかないけど、パワーストーンとしても使われています。ブレスレットやネックレスなどにも加工されています。ま、ルビーみたいに高価なものでは無いので、ぶっちゃけ、ちょっと素敵な石、というぐらいですが。

で、この紅簾石の「世界最大級の露頭」が四国(っていうか、うちの近所)にあるんですけど、たぶん、ほとんど知られていないです。地元の人でも知る人ぞ知るというレベルなので、おそらく日本で数百人しか知らないんじゃないのか? と思うんですが、あるんですよ。紅簾石のかたまりが。

高知県本山町の奥工石山、ってところなんですが、検索したら文化庁のホームページにも載っていました。その厚さはなんと100メートル。日本で最大、世界でも最大級の紅簾石の露頭部です。

ここ、ほんとうにすごいので、ぜひ行ってみてください! と言いたいところなんですが、そんな簡単に行けないんです。恥ずかしながら、私も行ったこと無いです。

山の中ですから、車で行けないのはもちろんなんですが、ちょっとガチめの登山ってレベルで行くところです。基本的に私は登山とかそんなに興味の無いインドア人間なので、どの程度の大変さかは分からないんですけれども。

町役場の公式案内によれば「中級コース」で、4時間で行って帰ってこれるそうです。(リンク先のPDFの「奥工石山」にルートが載っています)

山奥の露頭部まで行くのは大変ですけれども。そこから何千年前とかにこぼれ落ちた紅簾石は、流れ流れて、川に普通に落ちています。河原で、赤っぽいなと思う石は、紅簾石です。さすがに、吉野川の下流まで行っちゃうと見つけにくいと思いますが、支流の汗見川では普通に見られます。

夏は川遊びで賑わう汗見川ですが、訪れた際には、河原に転がる赤い石にもぜひ注目してみてください! 山奥にある世界最大級の紅簾石露頭部から、ころころと水の流れで転がって、割れて、丸くなって、いま人の手元に届いたと思うと、感慨深いものがあります。

四国のまんなか『一軒宿さめうら』でした。それではまた!

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