後悔と、興奮
中々眠れずにいた夜中、ふと過去のことを思い出した。
それは軽音部の体験入部(楽器体験)のとき、イキって「ただ君に晴れ」をなんとなく弾いたときのこと。入部前から存在を知っている、自分と同じようなものを感じる、今も尊敬してる大好きな先輩がドラムで合わせてきてくれて。すごく、すごく嬉しかった。ただ、今思えばイキるならMONSTER DANCEとか狂乱とか、バチバチに盛り上がれる曲にすればよかったなぁなんて、少しの後悔。
そして、軽音部に入部してすぐの放課後ライブの課題曲が「ただ君に晴れ」だったとき。学校の帰り道、本当に放課後ライブに行こうか迷った。1年生ごときで行っていいものなのか、怖い人いたらどうしよう、そもそもライブやったことないんだけど、なんて考えながら、17時を過ぎていて。その日は結局行くのをやめてしまった。あの日、勇気を出してあのライブハウスを訪れていたら、今頃自分はどうしてるかな。放課後ライブ行っておけばよかったな、なんて今更後悔している。
ライブのことを思っていたら、とても広いとは言えない、アンティークな雰囲気が素敵な、立地が初見殺しで、オムライスが美味しくて、とてもあたたかなあの場所でまたライブがしたくなった。からだのおく、こころのそこから、熱が溢れるのを感じる。あの熱気、昂りをまた味わいたい。
そんな興奮ですっかり目が覚めてしまった。せっかくだから、熱が冷めないうちに綴っておこうと打ち込んでいたら、気がつけば午前二時前。踏切まで望遠鏡を担いでいこうかしら、なんてくだらないことを考えて夜更かしをする。明日は朝早いのに。また1つ、後悔を重ねる。