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Photo by
inagakijunya
わざとかもよ
仕事から帰宅し、虫籠を確認すると、コーカサスオオカブトのオスがひっくり返っていた。足をばたつかせて、元に戻ろうとしているが戻れない様子。弱ってきたのかな。と感じた。
数週間前にも、動きが鈍かったり、ひっくり返ったきり元に戻れない様子があったので、もう寿命かと思い「(ほぼ)最後の晩餐」にと、バナナをあげた。貪るように食べて、なんとなく元気になった気がした。
この度、再び弱ってきたのかな。と思ったので、「バナナバナナ!」と思って準備していたら、娘が「バナナを食べたくてわざと弱ったふりしとんじゃない?」と言い出した。
カブトムシそんな賢くないやろ。と思いつつも、そんなことは誰にも分からないとも思った。
「ひっくり返って足をばたつかせていたら、なんかうまいもんもらえる」みたいな反射的なものが身につくのか。絶対ないとは言い切れない。
なんなら、カブトムシが「バナナが欲しい〜」って足をばたつかせていたとしたら、いじらしくて、即刻バナナを準備してしまうかも(実物はキモめ)。
いつから虫はそんなことは考えない。この生き物にそこまでの知能はないと考えるようになるんだろう。子どもたちは自分と同じように「わざと」何かをしたり、バナナをもらって喜ぶと思っている。そのような対象だと思ってカブトムシと交流するのは楽しいだろうな。
前回バナナをあげたまま忘れていて、虫籠内がとんでもない臭さになってしまったので、翌日には絶対に取り出さないといけない。
と思いながら2日たっている。