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「位置情報ゲーム」の新たな可能性──『信長の野望 出陣』に学ぶ3つのポイント

私はもともとゲーム好きで、これまでもいろいろなソフトをプレイしてきましたが、マップボックス・ジャパンの代表就任以降、積極的にプレイするようになったのは「位置情報ゲーム」です。実際、いまでは日常的にスマートフォン4台を駆使して、さまざまな位置情報ゲームを楽しんでいます。

そして、そこに最近加わったのが、2023年8月31日にコーエーテクモゲームスさんからリリースされた『信長の野望 出陣』です。

信長の野望 出陣 4+ - App Store

PCゲーム時代から『信長の野望』をプレイしていた私にとっては待望の作品であり、マップボックスの技術が採用されている本作をプレイしない手はありません。

この熱い気持ちを誰かと共有したいと思っていたところ、さすがは地図好き、地図技術のプロフェッショナルが集まっているマップボックス・ジャパン。最近のメンバーの日常会話の中心は、『信長の野望 出陣』の「効果的な部隊の編成方法」や「イベントの攻略法」等になっています。

また、マップボックス・ジャパンがお世話になっている草薙昭彦さんはシンガポールに行ってまでプレイしている様子をSNSで発信していました。

meetupでお世話になっている青山学院大学の古橋大地先生はゼミ生に『信長の野望 出陣』をはじめとする位置情報ゲームをプレイする課題を出しているそうです。

私だけが熱くなっているわけではないことが確認できたところで、ここからは、『信長の野望 出陣』をプレイすることで感じた、位置情報ゲームの新たな可能性をお伝えしていきたいと思います。


その1:思わず遠出したくなる仕掛け

『信長の野望 出陣』のユニークな点の1つが、「領地」という概念です。訪れた土地を「制圧」すると「領地」になる仕組みで、さまざまな土地に出かけてプレイすればするほど、マップ上に色が塗られていくため、ついつい遠出したくなるように設計されています。

出かけるほどマップ上に色が塗られていく

私がそうであるように、プレイヤーのみなさんは、出かけた先の駅周辺を散策してみたり、最寄り駅の手前で降りていつもとは違うルートで帰宅しているはずです。また、冬休みに向けて「まだ領地化できていない地域を旅行しよう」とか「年末年始に帰省したときは、地域全体を制圧したい」と計画している人もいるでしょう。

とはいえ、誰もがすぐに遠出できるわけではありません。そのあたりにも配慮されているのが、『信長の野望 出陣』です。「遠征機能」を使えば、自宅にいながらに遠くの土地を「領地」にすることもできます

ただ、「実際に訪れた土地」と「遠征で獲得した土地」では違う色で表現されるようになっていますし、「遠征機能」はそれなりの時間がかかるため、実際には、「遠征機能を使って制圧」と「実際の現地を訪れて制圧」の両方の方法を駆使してプレイすることになります。

また、戦国ファン、歴史ファンにもありがたい機能が、「武将名鑑」「名城図鑑」といったコンテンツです。「武将名鑑」はその名のとおり、仲間にした武将が登録されるため、コレクター欲がそそられます。

「名城図鑑」と「名所録」は、北は北海道から南は沖縄までが対象となっているため、旅行した際のお供になりそうです。

名城図鑑

私も先日開催された「ツール・ド・東北」のために宮城に行った際には、「仙台城」まで行って「名城図鑑」への登録を完了させました。

その2:同僚や家族と語り合うことができる

レアな武将を味方にできたとき、旅先で拠点を制圧したときなどには、誰かに話したくなるものです。また、『信長の野望 出陣』に関しては、部隊編成をどうするか、どうやって強くするか等、さまざまな課題が発生するため、プレイヤーとの情報交換は欠かせません

というわけで、つい先日も、当社のメンバーと次のような会話で盛り上がったところです。

メンバー「今川義元に勝てないんです……」

「今川義元は弓だから、騎馬隊を中心に部隊編成してみたらどう? あと、織田家なら織田家でまとめたほうが強くなるよ」

メンバー「Yさんにもそう言われてやってみたんですけど、やっぱり勝てなかったんです……」

「相手のレベルを調整できる機能は使ってる?」

メンバー「えっ。知りませんでした。やってみます!」

私はといえば、本記事執筆時にはまだはじまっていない「攻城戦」に戦々恐々としているところですので、私よりもレベルの高い社内のメンバーに攻略法を聞いてみようと思っています。

ちなみに、こちらは私のコレクション。今川義元を倒すためにベストの、織田家のSSRである織田信長や柴田勝家を揃えています。

その3:ポケットに入れた状態でもゲームを進めることができる

位置情報ゲームですから、歩かなければ何もはじまりません。でも、歩きながらずっと画面を見ているわけにはいきませんし、スマートフォンを手にもったままだと腕が疲れてしまう……。

そんなときに役立つのが、「委任」機能

アプリを起動させた状態でポケットに入れておけば、武将たちが勝手に戦ってくれたり、領民から報酬を受け取ったりしてくれるのです。

さらに、領地化可能な「拠点」登録、イベントに登場する「強者」の登録も勝手にしてくれるので、自宅についたあとにゆっくりとプレイすることも可能です。


今回は、『信長の野望 出陣』を中心に位置情報ゲームを語ってきましたが、「能動的に人を歩かせるパワー」を有しているという点では、『ドラゴンクエストウォーク』『Pokémon GO』『Monster Hunter Now』『Pikmin Bloom』等が証明しているように、日本のIPは群を抜いていると私は考えています。位置情報ゲームへの注目度が上がっていることから、先日も日経MJで特集されていました。

「ファミコン」が発売されたときに小学生だった私は、日本のゲームと一緒に成長していった世代の1人でもあり、これからも「あのIPが位置情報ゲームに!」と歓喜できるのを楽しみにしています。


※位置情報ゲーム開発の際は、マップボックス・ジャパンにお声がけいただければ、最大限のお手伝いをさせていただきます!

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