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ジオ展2024レポート

最初に、ジオ展にご来場いただいたみなさま、そして出展企業・団体のみなさま、ありがとうございました。主催したジオ展実行委員会のメンバー企業として、御礼申し上げます。

おかげさまで、一般来場者1000人超、出展者を合わせると1200人以上という過去一番の人出となり、大盛況のうちに展示会を終えることができました。

コロナ明けの開催となった昨年よりも大きな会場ではありましたが、時間帯によっては通路ですれ違うのが難しいくらいの状態となり、運営側としては嬉しい悲鳴をあげておりました。来年はさらに大きな会場を探したいと思います。

展示会の概要については、こちらのプレスリリースをご覧ください。

このnoteでは、主催企業、そしてパートナー企業・団体のプレゼンのハイライトをご紹介したいと思います。

ジオテクノロジーズ

noteやX(旧Twitter)でも度々ご紹介しているジオテクノロジーズさんが設立されたのは、1994年。鈴木福さん出演のCMやポイ活アプリ「トリマ」のCMでお馴染みの会社です。

「予測可能な世界を創る」をビジョンに掲げ、オートモーティブソリューション、クラウドサービス、GISソリューション、コンシューマーサービスなど、幅広く展開されています。

プレゼンでは、「人流データ」の分析に関する取り組み、具体的には、「歩行路網データ」と「人流データ」を組み合わせて「人が好んで歩く道を可視化」し、地域課題を解決する事例が取り上げられていました。

トリマをはじめとする「ポイ活」アプリについては、ぜひ下記noteをご参照ください。

株式会社MIERUNE

2016年の設立当初、3人でスタートしたそうですが、2024年現在は32人まで拡大。今年に入ってから、AWSの3つに認証を受け、ビジネスをさらに拡大している最中とのことです。

では、どんな事業を手掛けているのでしょうか。プレゼンでは、MIERUNEさんはいわば「コック」であり、魚の料理の仕方、鱗の取り方、素材に合った鍋のつくり方を一緒に伴走しながら考えて、課題解決していくといった会社紹介をされていました。

当日、事例として挙げられた独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所の「文化財総覧WebGIS」の開発については下記に詳細が載っています。

公式サイトには、書籍の情報も掲載されています。ご興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

青山学院大学古橋研究室+クライシスマッパーズ・ジャパン

青山学院大学の古橋大地先生には、マップボックス・ジャパンもmeetup等でお世話になっています。いつもありがとうございます。

こちらは2024年3月27日に開催した第15回「mapbox/OpenStreetMap Online meetup」のプレスリリースです。

今回のプレゼンのメインは、特定非営利活動法人クライシスマッパーズ・ジャパンの紹介。

映像で流れたのは、石川県で実施されたドローンの訓練。

ドローンが飛んでいる様子もさることながら、映像ではアウトドア的な食事の様子も度々流れていました。それには理由があって、被災地等では食事をはじめとしてあらゆるものを自給しながら撮影してデータ処理まで行なえる体制を構築しているそうです。そのため、現場ではアウトドアグッズの品評会がスタートすることもよくあるとのこと。

ちなみに、道具の中で一番大事なものとして、「パラソル」が挙げられていました。機械に直接日が当たるのを防いだり、画面を見やすくするために欠かせないそうです。

クライシスマッパーズ・ジャパンの目的は「自然災害、政治的混乱等の危機的状況下で、地図情報を迅速に提供し、世界中に発信・活用すること」。

ドローンバード隊員訓練の様子については、Facebookの非公開グループで公開しているそうです。古橋先生からは「ぜひ入っていただければうれしい」とコメントがありましたので、ご興味のある方は参加いただければと思います。

国際航業株式会社

プレゼン冒頭では、1947年に設立されたことや、航空写真撮影や計測など、地理空間に関わる事業を展開している旨紹介がありました。また、GISシステムの開発、防災事業にも力を入れているとのことです。

たとえば、ハザードデータの提供も手がけており、令和6年能登半島地震に際して、能登半島エリアの航空斜め写真を、地震発生後すぐの1月2日に撮影・掲載するなど、迅速に対応されたそうです。地震に関する活動については下記にまとめられています。

今回の地震に限らず、大規模災害があった際は、自社の飛行機を飛ばして撮影し、自治体等に無償提供もされているとのことです。

プレゼンでは、近日公開予定のPAREA-Dynamic APIについての発表もありました。「ハザード情報やリアルタイム発災情報を地図上に表示することができる製品」とのことですので、情報が公開されて際は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

マップボックス・ジャパン

最後に、マップボックス・ジャパンのプレゼンをご紹介します。

最初に発表したのは、Fusic様とのパートナーシップ締結について。

AI、IoT、クラウド分野等、Fusic様の開発力とマップボックスの製品とを組み合わせて、革新的な地図ソリューションを提供していく予定ですので、どうぞご期待ください。

また、次に発表したのは、雨・風等のリアルタイムの気象データを配信する新サービス「Mapbox Weather Service」のβ版です。会場でお見せしたのは、気象庁のデータを可視化したデモ映像。

下記、プレスリリースの静止画ではわかりづらいのですが、風が吹いている様子を視覚的に再現できるツールとなっています。風だけでなく、雨雲、湿度、波といった情報を重ねたり、色についても自由に変更可能ですので、オリジナリティのある地図を作成することができます。

気象リスクの分析、降水量などが重要な指標となるアグリテック分野、天気に売上が左右される小売店のマーケティング等、さまざまな分野での活用を想定しています。


以上、マップボックス・ジャパンを含む5つの企業・団体のプレゼンをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。今回は全部で50の企業・団体が参加しましたので、他の企業・団体についてもぜひご確認いただければと思います。

最後に、前回はなかったけれど、今回はあったものをご紹介します。みなさん、お気づきになりましたか?

答えは「採用案内ボード」です。

「見逃した!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、入り口から見て突き当たりの場所に設置したボードに、マップボックス・ジャパンを含む企業の採用情報を掲載しました。

地図・位置情報業界への参画をお待ちしております!