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イベントからプロセスへ

ここまで何回かにわたって、トオラスの歴史を知ってもらうため、
共同創設者である田原真人の2018年ごろの文章をご紹介してきました。

前回は、
「リアルとオンラインを結ぶハイブリッドセミナー」についてお届けしました。
https://note.com/torus2020/n/n5116b9053cbe


トオラスは形を変え、名前を変え、メンバーを変え、
生き物のように変化し続けてきました。

生き物の総体である社会も、日々変化を遂げています。

変化を恐れず、変化に飛び込むスタンスが、
これからの社会で求められているのかもしれません。

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「イベントからプロセスへ」

私たちは、これまで、オンラインでの大規模イベントに
何度も挑戦してきました。
 
100名以上が参加し、1日に30個ものオンラインワークショップを
実施したオンラインフェス
 
150名が参加し、6つの分科会に分かれた後、
合流して対話を行ったオンラインフューチャーセッション
 
1ヶ月間、オンラインの対話を継続していく
オンラインゲリラワールドカフェ
 
これらの取り組みは、住んでいる場所が遠く離れている人たちが、
Zoomで繋がりあって、大人数で学びあったり、話し合ったりできる
時代が到来したことを、私たちに実感させてくれました。
 
そして、次のような問いが生まれてきました。
 
「オンラインで繋がりあえる時代に、
 リアルで会う意味は何だろうか?」
 
今までは、実際に会うしかなかったから、
交通費をかけて、
会場費をかけて、
宿泊費をかけて、
1年に1度、ホテルなどを貸し切って、集まったりしていたのです。
 
しかし、Zoomが登場してから、
実際に会うほどの親近感は得られないかもしれませんが、
それなりに高い質の対話がオンラインでできるようになり、
大規模なカンファレンスも実施できるようになり、
そのクオリティは、今後も、さらに高まっていきます。
 
そのときに、リアルのイベントは、どのように変化するでしょうか?
 
私たちは、これからやってくる未来を見据えて準備しています。
 
年に一度、親交を深めるようなイベントは無くなっていき、
リアルの集まりをきっかけにして、そこからプロジェクトが立ち上がり、
オンラインで継続していくような設計が増えていくのではないかと思います。
 
私が理事を務めているIAF(International Association of Facilitators)では、
毎年、アジアの国が持ち回りでホストを務め、国際カンファレンスをやっています。
 
2018年は大阪での実施です。
 
そこでは、「イベントからプロセスへ」という言葉が飛び交い、
ワークショップの1/4が、ハイブリッドセッションになり、
イベントの後に参加者全員からなるオンラインコミュニティが立ち上がり、
イベントをきっかけにして、アジアのファシリテーターのコミュニティが
キックオフします。
 
私たちは、世界中から集まる400人規模のそのイベント運営を
後ろでサポートしています。
 
その日に集まって終わるのか、
その後に続くプロセスまで設計するのか。
 
それによって、イベントの価値が大きく変わってきます。
 
イベントからプロセスへの
大きなシフトが起こりつつあるのです。
 
今後は、東京ビッグサイトで行っているようなイベントも、
オンラインで実施できるようになります。
 
また、ほとんどのイベントで、その後のプロセスが設計され、
オンラインコミュニティを活性化させていく方法が、
重要になってくるでしょう。
 

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いかがでしたか?


当時は珍しかったオンラインイベントは、
今では世界中で毎日のように開催されています。

トオラスは、早くからオンラインに着目し、
その可能性を「よりよい社会」の実現のために使うことを探究してきましたが、
探究の旅は今も続いています。

探究の中心は「オンライン」から
「人と人との関係性」ひいては「ひとりひとりの在り方」にうつりつつあります。

おそらく、この旅には終わりはなく、関わりたいというメンバーがひとりでもいる限り、続いていくのだと思います。


トオラスでは、週に1回、メルマガを発行しています。
現在のメルマガは、トオラスメンバーが順番に書いています。

だれかひとりの「正解」があるわけではない、
多様なメンバーによって、いろんな顔をもつのが、
現在のトオラスの本質だからです。

ぜひ、これからのトオラスにご期待ください。

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