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キャノンボールOT(ハーフ中山道(+淀サイ)ルート)達成 22:48完走

挑戦の動機

2021年に東京→大阪(R246→R1→伊賀越えルート)にてキャノボを初めて達成。その時の記録がこちら。
https://www.strava.com/activities/6221624694

ちなみに学生時代にも(キャノボではないが)京都から東京を目指す24hに挑戦していて、(途中電池切れで記録が途切れているが)結局横浜あたりまで行って終わった記憶がある。
https://www.strava.com/activities/48943634/

その後なんとか達成したいと思い、ばるさんが過去主催していたキャノボワークショップに参加させてもらったりなどして、先の2021の達成に繋がった訳である。

そんなこんなでTO達成後、準備も含めてなかなか挑戦に踏み出せずグダグダしている間に2年以上が過ぎていた。
そんな中、GWに突入しフォロワーの激坂さんやKatsuakiさんが納沙布1900をトラブルや体の痛みを乗り越えて完走していたり、じーにょさんがSR600を2本+1000kmに挑戦していたりとすごい冒険に挑戦している人たちを見て、自分も長期休暇を利用して冒険したい!と薄々感じていた。
ただGW後半は元々天気が良くない予報だったのでダメかなーと感じていたところ、だんだん予報が改善していって、5月入ったぐらいにいよいよやってみたい!と言う気になり、折角なら自分の走ったことのない中山道ルートを、さらに安心のため実績の多いハーフ中山道を選ぶことにした。


準備・機材編

参考にしたのはにんにんサイクルさんのこちらのブログとYOUTUBE動画。中山道に挑む方は必読です。ルートはほぼパクr・・インスパイアを受けて修正したものを使用しました。

ルート

今回使用したルートはこちら。
変更点としては、宇治に入るまでのルートを淀川サイクリングロード→宇治川サイクリングロードにしたこと。
これにより大阪や京都の信号峠をかなり短縮することができたと思う。(宇治の時点でグロス27km/h以上あったと思う)ただ例の車止めクワガタがあるのでかなり通りにくい+夜間はやめた方が良いのと、中山道走破にこだわる方は自然と外れるルートだと思う。
朝以降の出発だとかなりアドバンテージがあるが、滋賀や愛知、東京を日の出ている間に通過するため実際のところ差し引きどうなんだろう・・と思っている。

https://ridewithgps.com/routes/46488725

機材

  • Giant Propel+CADEX50+TTバー

  • タイヤはパナのアジリストDURO(TL)

  • フロントライト2つ(強めの中華ライト+cateyeの乾電池式)+ベル

  • リアライト2つ+Garminリアレーダー

  • チューブを入れたサドルバッグ

  • オーストリッチフロントバッグ

服装など

  • Bioracerワンピース(JETT)

  • ミレーメッシュインナー

  • アームカバー・レッグカバー・RxL指切りグローブ

  • パールイズミ 防風前掛け https://www.pearlizumi.co.jp/detail/52599

  • パールイズミ ウィンドブレーカー

  • Actcycソックス

  • S-works Torchシューズ(カバーなし)

反省点

  • フロントライトはコース的に強力なライトが2つ以上必須、できればヘルメットにつけるライトがあればいい

  • ガーミンのレーダーはバッテリーが切れるので他社の24時間ぐらい持つやつの方が良い

  • グローブはフルでも良かったかも(ギリギリなんとかなった)

  • チューブレスはパンクしにくいとはいえパンクの不安が付きまとうのでクリンチャーでも良いかも

  • パラチノース系の粉や足吊り防止の対策を準備していくべきでした

風向きはSCWやEpic Ride Weatherを参考にした。


当日編

千葉駅始発の快速→品川→新大阪へ輪行、9時前に梅田新道周辺に着く。ヤマトで不要な荷物を送ろうとするが、トラブルでなかなか受付進まず。またコンビニで水補給するがトイレが無いので近くのお初天神で借りるなどして、結局9時半にスタート。

お初天神にご挨拶
スタート直前。すでに暑い。

まずは淀川サイクリングロードを目指すがいきなり道が分からなくなりちょいロスする。

淀川は学生時代に結構走ったので自信があったが、たまにルートがわからなくなることがあった。とはいえ荒川みたいなルートミスると行き止まりみたいなことは無いのでそこは安心。地元のサイクリストが慣れた足つきで両足ペダル外してクワガタを超えていくが、自分は慎重に一時停止して超える。

TTバーをフル活用しながら40km/h近くのスピードで走っていると、さくらであい館の時点でグロスが27km/h弱まで回復しておりかなり安心感を得る。というか昔はここ何にもなくて、関西医大が唯一の休憩ポイントだった気がするが、ものすごい活気でちょっと感動。いつか行ってみたい場所の一つだ。

さくらであい館。すごいサイクリストの数だ

宇治川サイクリングロードを走っていると京都競馬場が見えてくる。ここに眠るライスちゃんに遠くから挨拶して先を急ぐと、通過できないポイントが出てくる。ちょうど宇治川大橋(R1)の交差地点だが、迂回する信号などもなく、ちょっと下のグラベルを走るか、橋の下を手押しで迂回するしか無いので注意。

京都競馬場

宇治の観月橋を超えて山科へ。
普通に高架橋を登れば良かったのに左の側道へ行ってしまい、記憶を頼りに音羽病院のあたりを彷徨いてR1へ復帰する。(5分ほどロス)

滋賀県内は意外と交通量・信号ともに多く、なかなかスピードが上がらない。流石関西のベッドタウンである。この頃から向かい風が吹き出し、さらに辛い時間となる。
途中道を逸れて旧中山道へ行き、前から行ってみたかったけいおん聖地へ。時間がないので中は見れなかったのが残念。雰囲気もいいし信号も少ないのでずっと旧中山道を走りたかったが、途中道路工事していたので強制的に国道へ戻された。

想像の5倍ぐらい立派だった
飛び出しういちゃん

米原で初の休憩。ここまで大体130kmぐらいだろうか。
トイレに篭ってる人がいたのでコンコンしたら若者がキレながら出ていった。すまん、色んな意味で急いでるんだこっちは。
トイレが開かなかった時のためにチェックイン予定コンビニの近くに公衆トイレがないか事前に調べていったほうが良さそう。(特に昼間は)
おにぎり4つにマーガリン入りレーズンパン、アクエリ補給して再出発。

ここまでもそうだったのだが、伊勢湾から強力な南風が吹き込んでくる一方で養老山地・岐阜に囲まれ行き場を失い、結果養老を回り込んでくるので関ヶ原のあたりが特に向かい風が強く難儀した。
また関ヶ原を超えてからも岐阜・愛知の中心部から外れたエリアとはいえかなり信号が多く、今回の行程で一番フラストレーションの溜まるエリアであった。(関ヶ原〜多治見あたり)
そんな中春日井を超え多治見との境にある内津峠にて車が一台止まっており、反射ベストを着た方(Toyさん)から「お水いりますか?」と声をかけられる。てっきりこの辺りでブルベが開催されていて、シークレットPCか何かかと勘違いした自分は「あ、大丈夫です!自分(ブルベと)関係ない人間なので!」と返答したが、「知ってます!頑張ってください!」とお返事を頂いたので頭が「???」となった。よくよく思い返してみると応援してくれてた方だったのか、と思い対応ごめんなさいのツイートを直後に送信した。
どんどん下がる平均速度にやられてちょっと諦めかけてた部分もあり、そんな中まさか凸してくださる方がいるとは思わず、精神的にかなり立て直すことができた。
(あの多治見ということもあってか)気温がかなり高く、早くも水がなくなったため多治見でミニストップに駆け込み2Lの水を注ぎ込む。

大垣千秋の故郷?
こどもの日直前で鯉のぼりがたくさん

その後アップダウンを繰り返しながら中津川へ。いよいよ木曽高速のスタートである。日も沈んで気合いを入れるためにレッドブルを注入。

グロスが24.5kmまで低下。かなり焦っている。

今更だが550kmを24hで走るためには全行程でグロス23km/hが必要だが、いくつかルートミスをしており550kmからは増えていること、都内の渋滞区間を余裕を持って抜けるためには都内に帰るまでには24km/h以上は残しておきたいと考えていた。だが塩尻までの登りを残して現時点で24.5はかなり危険な水準ではないか・・と感じていた。
悩んでも仕方ないので木曽高速へ突入。めちゃめちゃ細い道を通るのかと思いきや、意外と国道ということもあってか夜間ながら走りやすい道。また道の駅や集落もポツポツあるのでセーブポイントには困らないと思った。ただしトラックが時折通るので抜かさせる時には配慮が必要。
塩尻までずっと登っていくのかと思いきや、3歩登って2歩降るぐらいの感じで80kmぐらい進んでいき、残りの20kmぐらいが4歩登って1歩降るみたいな感じ。(伝われ)
登っている間平均速度があまり変わらず、塩尻降った時点で25.0km/hまで回復していたのでかなり安心したのを記憶している。

塩尻のセブンにて。休憩後なので24.6km/hに下がっている。

しかしこの休憩後に旧道の激坂+塩尻峠のコンボがあり、頂上では24.3km/hぐらいまで下がってしまいまた焦る。岡谷の夜景を撮る暇もないまま下り、(予習していなかった)富士見峠へ。
てっきり塩尻からはずっと下りだと思っていたので想定外の登りにちょっと苦戦する。ただし富士見を超えてからはずっと信号のない下りで、甲府の時点で25km/hまで回復しかなり安心。
下りとはいえそれなりに回していること、信号が少ないことで補給タイミングが難しかったのを覚えている。

これがあの富士見峠か〜とちょっと感動

その後甲府でちょっと道間違えるなどのトラブルはあったが、特に問題なく大月方面へ。
笹子トンネルまでがヤバい、と聞いていたので身構えていたが、淡々と回していると意外とあっさり着いてしまった。実は笹子が大月の後にあるものだと勘違いしており、「やたら長い坂登らせるな〜」と思っていたので拍子抜けした部分がある。とはいえ想定外の登りで補給食が尽きてしまい、また気温がどんどん下がっていくので大月ではしっかりピットインを行うことにした。

さてあとは都内に下ってウィニングランだ!とまたなぜか勘違いをしており、ラスボス大垂水で撃沈。「なんでトンネルでぶち抜かないんだよ〜!」と叫びながら登るが無いものねだりしてもしょうがない。下って高尾→八王子→府中へ。府中のあたり、とにかく路面が酷くて辟易した。山梨県内も結構道悪い部分があったが、都内ほどではない。都内のサイクリストはいつもここ通ってるのかと思うと尊敬の念すら覚える。

やっと写真とる余裕が出てきた
なんか訳分からない酔っぱらいがいる朝の新宿

その後は信号にイラつきながらも走り、皇居が見えた時点で勝利を確信。というのもチューブレスなので1パンクで致命傷になりかねないので、ずっとヒヤヒヤしていたのだった。パレサイが開かれてたのか、皇居周辺はサイクリストが多かった気がする。
そしてその時が、いよいよやってきた。
嬉しさとこれで終わるという開放感と、少しの寂しさを噛み締めながら、
8:21、ついに日本橋へゴール!!

感無量
平均3倍に届かず!惜しい!TSSはみたこと無い数値に
12L放出してたってマジ?
結局24.5km/hでした。
昔はレシートでキャノボ完走証明してたので例に倣って(そもそもスタートの時にレシート取ってないから意味ない)

今回のログはこちら。
https://www.strava.com/activities/11334402875/overview


終わってみて

これでようやく双方向キャノボ達成を名乗ることができ、また中山道ルートという自分でも絶対無理だろと思っていたルートを達成することができ、本当に嬉しいです。
また中津川のあたりではかなり精神的に参ってしまい、DNFするなら(電車の都合的にも)ここだな、と思っていたので最後までやり切ることができて安心しています。と同時にTOTやる人は本当に頭がおかしい(褒めてます)のだなと実感しました笑
今回サイクリングロードを使うルートを試してみた訳ですが、朝〜昼出発だとかなりアドバンテージがある一方、やはり混みやすい都市部を夜間に抜けられなくなってしまうのが不利に働いてしまうのが大きいと感じました。
また全国屈指の暑さを誇る中津川・多治見エリアを抜けるので夏場に挑戦する場合は熱中症対策が重要になると感じました。
ハーフ中山道ルートを走ろうとしている方へ、本記事がその挑戦の一助になれば幸いです。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
また道中余裕がなく全然ツイートできませんでしたが、位置情報などから応援してくださった方々へ感謝申し上げます。実は休憩時にちょこちょこ見て励まされてました。
それでは最後に一言言わせてください。
I am キャノンボーラー!!!
(終わり)

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