見出し画像

今期実施2社のM&Aについて&今後の方針



①はじめに

本日、当社のWebソリューション事業と同領域であり、鹿児島で事業を営む株式会社クエイルを完全子会社化することを決議いたしました。

また、6月にBee2B株式会社も完全子会化しております。故に今回のクエイル社は今期2社目になります。

なお
22期(株式会社ムービングクルー:Webソリューション事業領域)
23期(株式会社Y’s:デジタル人材育成派遣事業領域)

とM&Aを実施しています。
24期は残念ながらソーシングは活発に行っていましたがなし。

今期の2社の詳細、またよく質問をいただく「方針」や「今後のM&A」について記載しようと思います。


②当社が置かれた環境

継続して当社をご覧の方はわかるとは思いますが、初めて開示を見る方等はどんな背景でどんな企業をM&Aしているのか?がわからなくて評価しづらいと思いますので、まずは大前提の「方針」を記載します。

まず当社の主力事業である「Webソリューション事業」と「デジタル人材育成派遣事業」の市場環境のデータです。現時点は活況です。数年先を見据えても明るいと見込んでいます。

デジタル化の波、それを請け負うWebソリューション事業

労働人口減少に伴うデジタル人材の不足に対して、多数抱えるエンジニアを派遣するデジタル育成派遣事業


③その環境下でおけるM&Aの方針

2事業ともに市場環境は追い風です。といいましても市場成長率に追いつくには開発が軸である当社事業は労働集約型の事業ですから採用を積極的に行っていく必要があります。もちろん新卒・中途ともに積極的に行っていますが、それでは株式市場の期待には届きません。

故にM&Aを行い以下の3つを行っていく方針です

①採用では追いつかないミドルマネジメントできる優秀な人材確保
②シナジー効果のある中期的に補完性があり一緒に成長できる会社
③地域や海外展開等、同領域ではあるが当社が持ちえない知見のある会社

特に①に関しては非常に有効です。当社も若い人材を採用して育成していっていますが、当然ながら成長には時間が必要です。といっても市場の期待値はそれをまってくれません。故にM&Aにてその点を補完する方針です。小規模会社は分担して事業を行えませんので、代表はじめマネジメント層は百戦錬磨です。

ではどんな会社を?
下記のように「Webソリューション事業」と「デジタル人材育成派遣事業」と同領域を営む会社がターゲットになります。

なぜか?既存事業は市場環境の箇所で述べたとおり、まだまだ伸びる余地があります。現時点ではその伸ばせる領域できちんと優秀なデジタル人材を確保していく方針です。将来的には当社が持っていない技術やサービスを持つ企業も視野にはいれています。


④6月に実施したBee2B社取得の目的

こちらはM&Aの方針のとおり「Webソリューション事業」と同領域です。一気通貫でお客様のデジタル化を推進しています。一緒になることで相互送客や人材の補完、様々な補完性を持ちながら成長領域であるこの事業で成長を見込めます。

なお、Bee2B社は外国人採用や定着も行っており、ベトナムでのオフショアの知見もあります。日本だけでなく、海外展開によるグローバル化の第一歩になります。

⑤今回実施したクエイル社取得の目的

こちらもM&Aの方針のとおり「Webソリューション事業」と同領域です。一気通貫でお客様のデジタル化を推進しています。一緒になることで相互送客や人材の補完、様々な補完性を持ちながら成長領域であるこの事業で成長を見込めます。

なお、クエイル社は本店が鹿児島になります。鹿児島で地場のお客様との基盤を築いており、採用も現地です。当社としても地方拠点の開設を自社で行うよりも、地域ですでに地盤のあるクエイル社にグループインしてもらうことで地方採用の活性化や、将来的な従業員のUターン希望や地方での就業等も選択肢として増えると考えています。


⑥今期業績へのインパクトについて

クエイルは 2025 年1月期 第3四半期より当社の連結子会社となりますが、これによる 2025 年1月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。
Bee2B社も同様です。(Bee2B社は2025 年1月期 第2四半期より連結)

今後、業績予想の修正など公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示いたします。


⑦今後のM&Aについて

M&Aは当社の成長戦略の軸になっています。ソーシングは代表が率先して行っており、またすでにジョインしたグループ会社の代表も一緒に面談に入るなど、様々な視点を入れて行っています。

これからも引き続き行っていきますし、シナジー効果のある企業をM&Aしていく方針です。

なお、現在は小型のM&Aが多いので資金はデッドで銀行借入を行いながら、財務レバレッジを利かせてジョイン後に収益をあげていくように進めています。

よく小型で意味ないと揶揄される事もあるのですが、もちろん中型・大型と行っていきたい意向もありますが、ここはタイミング等もありますし、ご縁もあります。また、一番してはいけないのは所謂「高掴み」をしてしまうことだと思っていますので、デューデリジェンスも非常に慎重に行っています。

⑧所感

24期はソーシングを積極的に行っていましたが、実施には至らなかったです。株主様からも成長戦略の軸なのに実施できないのは、結果を出せてないとお叱りも受けました。それは本当にそうなので、まずは実施できた事はよかったです。ですが、一番大事なのはジョイン後に成長すること。PMIの観点が非常に大切ですので、その点はこれで終わりではなく、スタートであると社内で議論しながら進めていっています。やはり「箱」を買うわけではないです。そこに働いている代表者や従業員・文化の差・地域を差をどう埋めてPMIを達成するかを十分に気をつけながら進めていきたいです。

いいなと思ったら応援しよう!