REAL
REAL
という曲を書きました
2作目となるアルバム「DOUBLECAST」の候補曲に
最初から入ってた一曲
当初は曲の中身、テーマまではそんな深堀はせず
雰囲気が今までにないよねってのもあり。
6曲という少ない曲数をまとめる”何か”が必要だった
表題のDOUBLECASTはポップに仕上がるのは分かってたから、
どっちかっていうと本題はこっちの様にも思う
それは作り手側の勝手なイメージだけど。
「答えなどないけど」
結局のところこれが言いたかった
コロナであったり、音楽、バンド、
MURASAKIという存在も霞んでしまう毎日が
当たり前の日常になってく様が
自分でも手に取る様に分かった。
それは誰しもそうだったと思う。
当たり前が覆されるという事
いろんな人やモノが移ろいで行った
抗う者、立ち尽くす者、
デジタルな文字で蝕まれる心
そこには悲しくも
それぞれの正義があったようにも思えた
口を閉ざす者、声を荒げる者、
狂った様に世は価値観の殴り合い
平和とは泡沫の答えか
そんな中思うことを綴った
「REAL」
僕自身、答えなき答え、とは無縁だと思っていた
こうだ!と言い切る事で虚勢張る、自分を誇示する
そんな在り方をしてきた様に思う。
曲に対して、
よく分かんないけどこんな感じじゃない?って所から
メンバーにプレゼン、レコーディング、ライブ、ライブ、ライブ…。
その道中で曲の方向が自ずと見えてくる。
REALはタイプが違って正直、よく分からなかった
ずっとライブやスタジオの後、YASUやサポメンのみんなにも
どう?どんな感じ?って反応を伺ってた
ライブも月に1度
取り返すにはライブ、”ここ”しかないと意気込んでも
空回りしてしまう、それとなく良い曲っぽく演奏してしまう
”だけ”で終えてしまう
最悪。
この感じは初めてだった。
作っておいて取り残されてしまう感覚
見えてこないというか
自分自身、何やってんだと自問自答
そんな中突入した
マンスリーワンマン
-HELLO NEW WORLD-
REALばかりに気を取られる訳にもいかないから
久しぶりの楽曲だったり仕掛けや楽曲も増えるので
細かなアレンジとか
ただ曲を演奏するだけでは意味がないので
お互いにHELLO NEW WORLDのイメージを膨らませていく
そう、MURASAKIなりに。
かめとうさぎの話の様に
勿論、いろんな意味での茨の道ではあったのだけれど
力づくでドカンと作り上げるワンマンでは無いことは分かった
※もうそれは先月の反省を。。。
2本目だったかな、
YASUが今日のREALはめちゃ良かったって言ったのが
僕も少し分かった気がした
ああ、俺もそう思うって。
別に何かあったわけでもないし、
それまではマジかよ、全く分かんない!って
思ってたのが少し寄り添えた感じがした
たまのミーティングでREALについて話す時も
自分でもふわふわした事を言ってんなぁってのがあって
想いばかり募らせるんじゃなくて
もう一度ちゃんと演奏してみよう。
その中で歌を聴いてリズムに乗って
3分ちょっとの小旅行を楽しもう。
最近はそんな感じです。
そうやってやっと
自分がMURASAKIで何が言いたかったのか
何を表現したかったのか、
みんなに何を伝えたいのか
分かってきました。
自分で作っておいてなんだけど。
ありったけの愛情や夢を添えてと言うより
日々の暮らしにある、
大なり小なりの物事、ドラマに
思いを巡らせて
これからの未来を抱けるような。
例えそうじゃなくても
「答えなどないけど」
そう、笑って言える様に。