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カミングアウトとアウティングとは?

こんにちは!

LGBTQ+の知名度向上を目的として活動を行っている高校生団体「トルマリン」です!

今回はカミングアウトとアウティングとは?というテーマで書いていきます。


1.カミングアウトとは?

カミングアウトとは、LGBTQ+当事者の中では「自分がセクシュアルマイノリティであることを打ち明けること」という意味で用いられます。
逆に、LGBTQ+であることをカミングアウトしていない状態を、“in the closet(クローゼットにいる)”と表現します。これは、カミングアウトが“coming out of the closet(身を隠していたクローゼットから外に出る)”という表現から来ているためです。

2.アウティングとは?

アウティングとは、人のセクシュアリティを本人の許可なく勝手に言いふらす行為のことです。カミングアウトは当事者が自分でセクシュアリティを打ち明けるのに対し、アウティングは他の人が勝手にセクシュアリティを言ってしまうという所が、カミングアウトとアウティングの大きな違いです。
このアウティング、実は人の命を奪う危険性があります。1つ事例を紹介します。

3.「一橋アウティング事件」

「一橋アウティング事件」。この事件は2015年、一橋大学法科大学院で起きました。ゲイの学生が同級生に告白したところ、告白された学生が「○○はゲイである」とLINEグループで発言。この発言に精神的ショックを受け、ゲイの学生は投身自殺してしまった、という事件です。この「『○○はゲイである』とLINEグループで発言」というのがアウティングに当たります。

※今回は事件の概要のみ説明しているため、興味のある方は下の記事も読んでみてください。一橋アウティング事件だけでなく、アウティングについて、他の事例についても説明されています。
アウティングとは?【事件・事例を交えて意味を解説】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」

4.カミングアウトされたらどうする?

まず「気持ち悪い」とか「普通じゃない」と言うのはやめたほうがいいと思います。もちろん、受け入れられずそう思う人もいるかもしれませんが、そのまま伝えてLGBTQ+当事者を傷つける理由にはなりません。受け入れられる人は、「話してくれてありがとう」と感謝を伝えた上で、「他の誰にカミングアウトしているの?」「誰になら話題として出しても平気?」など、当事者が伝えている範囲を確認することが大事です。もしかしたら何か困っていることがあって打ち明けているかもしれないので、「何か困っていることはある?」など聞くのも良いと思います。

これに正解はないので、もしカミングアウトされたとき、あなたならどうするか、ぜひ考えてみてください。

ただ、1人で抱えるには負担が大きいことでもあります。困った時にはアウティングにならないよう個人情報には気を付けて、守秘義務のある相談窓口を利用するといいと思います。

5.終わりに

一人ひとりがLGBTQ+やカミングアウト、アウティングについて知識を持つことが大切ですね。もし大切な人にカミングアウトされたとき、良かれと思ってした行動でその人を傷つけないために。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

参考ページ

カミングアウトとは?【LGBT カミングアウトストーリーまとめ】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」

カミングアウトとは何か?2枚の図で意味をしっかり理解する |ビジネス+IT (sbbit.jp)

アウティングとは?【事件・事例を交えて意味を解説】 | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」

「11人に1人がLGBTQ+」カミングアウトを受けたとき、まず第一にすべきことは? | 今気になる「本とマンガ」 手のひらライブラリー | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!

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