江ノ島は今日も霧雨 vol.4
こんばんは黒柳徹です。今夜は記憶に残る変態の話をしたいと思う。その人はとある会社の社長さんでAさんという。Aさんはとにかく女が好きだった。そして筋金入りの変態だった。ミスター男性ホルモン。性欲のかたまり、とにかく半端ない絶倫だったのだ。その反動なのか、髪の毛はすべて抜けていた。
Aさんはとにかく行動が徹底していて、それなりに稼いでいたらしく鞄の中にはいつも10帯は入っていたのではないか。あとは精力剤となぜか毛生え薬もはいっていたと思う。男には缶コーヒー1本奢らないが女性にたいしてはとにかくマメだし金離れも良かった。変態紳士なので資金の配分もそうゆうことになる。
この人には家庭もあったがずっと付き合っている彼女がいて、他にも定期的に入れ替わる彼女もいて、常に3人くらいでローテーションを組んでいたように思う。中2日で登板するのだから彼女達も鉄腕ならぬ鉄マンだったのだろう。稲尾も真っ青である。
車のダッシュボードのなかには常に大人のおもちゃが2、3個はいっていて、知り合いの女性の話だと助手席に座った瞬間に「これで遊んでていいよ」とローターを渡されたらしい。その娘はドン引きだったがある意味話は早そうである。この人はとにかく早くやりたいから、挨拶代わりにおっばいとお尻を触るのだ。そこで嫌悪感だったりあらかさまにいやがる女性は脈がないのでこれ以上つきまとうことはしない。しかしそこで嫌がらなかったり。笑顔で応じてくれる女性にはグイグイいく。まさに変態紳士。押さば退く。ここらへんが変態だが紳士と呼ばれる所以でもあるのだ。
そんなAさんだったが風の便りで亡くなったと聞いた。どうやら腹上死だったらしい。イキながら逝くなんて実にAさんらしい最後である。それこそ大往生だろう。そしてのちに奥さんから聞いたのだがいつも持ち歩いている鞄にはお金がいくらも残っていなかったらしい。おそらく一緒にいた女の子が持ち去ったのだろう。その時つきあっていた彼女なのか、ホテヘルかなんかの子なのかはわからないが、その娘にとっては宝くじにあたったようなものである。やってる最中に突然相手が死んでしまうという修羅場でも冷静に金をパクるとは恐れ入った。女は強くそして恐ろしい。
「黒柳よ、俺の趣味は車と女に乗ること、それだけ」といつもいってたっけな。Aさんの愛車はポルシェとフェラーリ。しかし普段の足にはプリウスを使っていた。時計はいつもウブロだったな。いい時計ですね?と言ったら「そうか?俺は時計興味ないからさ。なんか女が勝手に選んだんだよ」と言っていた。形見分けにいつか黒柳にこれあげるよ。と言ってくれていたのだがいまとなってはあとの祭りである。ちなみに黒柳の時計はタイメックス、車はサニトラ、シューズはVANSである。
Aさんは天国にいったかなぁ?もしいってたらあの世でも女性のお尻をさわり胸をもんでいることだろう。
合掌
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