2021年を迎えて

2021年、今年もよろしくお願いします。
今年は、より「私」と「あなた」で語ることを意識したい。
顔と顔をあわせて話をすることが限られた2020年。
それでも、チーズのこえ、野菜のちからという「対面」にこだわり続けた場所は、精神的に擦り減らしながら、でも多くの人の灯台の灯火のように、「ここに来たら、いつものように話ができる大切な場所」と、たくさんの方が足を運び、希望の明日が来ることを祈りながら、話を重ねてきた。
どんなことがあっても揺るがない場所、
ピンチのときこそ、その力が発揮された場所、
さらには、誰か困っている人を救う礎となる場所をつくりあげてこれたと思う。
私とあなた。
大切な存在と関係性。
それが、いつの間にか、遠くに追いやられている。
あなたは、「存在」はしているだろうが、「実存」しているのだろうか。
時代に翻弄され、いや「時代のせい」にして、また「オンライン」の便利さにかまけて、単に、息をしている生命として存在しているにすぎず、意志ある行動を重ねて「実存」はしているのだろうか。
存在と実存、その境界さえもあいまいなまま、
日々が過ぎ去るのを漠然と傍観してはいないだろうか。
1日1日を、確固たる意志ある行動の積み重ねの上に実存していこう。
そして、実存するあなたを、しっかりとつかまえにいこう。
「私たち(we)」「あなた方(you)」ではない。
「お客さん」というマスでのとらえ方ではなく、「あなた」という二人称単数を見ていく。「困っている人たち」「外国人労働者たち」ではなく、ひとりひとり名前があり、ひとりひとり状況が異なる。そのひとりひとりを救いたい。
自分の意見を言うときに、「たいていの人がこう思っている」と誰かしらを盾にしたり、自分の意見に自信がないことの言い訳をすることなく、
「私がこう思う」という「私」をしっかりと持つ。
そういうあなたを、力いっぱい抱きしめに行く。とことん応援したい。
私の1歩踏み出した背中が、
誰かの道しるべになれるよう。
私のかざした哲学が、
誰かが迷ったときにたいまつの灯火となれるよう。
くべよ、松明の灯火を。
今年も、前に進みます。
私と、あなたのために。

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