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児島晋輔さん

先週末は当店で〈KAPTAIN SUNSHINE MARKET〉が開催されました。
台風接近で天候が危ぶまれる中の開催となりましたが無事に終えることができました。


今回は〈KAPTAIN SUNSHINE〉デザイナーの児島晋輔さんについて書きたいと思います。本当はイベント前に書きたかったのですが上手くまとめる事が出来なかったのでこのタイミングで。

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また〈キャプテン サンシャイン〉のことを知りたくて と題した取材記事もHPにアップしていますので併せてご覧いただけますと幸いです。

出会いは15年以上前。前職のセレクトショップで働いていた頃に児島さんが別のブランドを手掛けていた時代まで遡ります。
そして僕は独立に際して退職する訳ですが、その準備期間中に竹下通りを原宿駅へ向かっていると児島さんを見かけた。退職して暫く経っていたのもあるし、わざわざ僕なんかがお声掛けする必要も無いかななんて思って気がつかぬフリでもして通り過ぎようとしたら児島さんの方から声を掛けていただいた。

その時の児島さんの爽やかでスカッとした風通しの良さは今でも印象に残っている。アパレル業界に20年ほど身を置きますが本当にいろんな人がいる。良くも悪くも個性の強い人が多い。取引している間はいつも感じの良い方が取引が無くなると驚くほど冷淡な対応をされたこともある。そんな時は自分はそうなるまいと強く心に誓うわけだが、逆に取引が無くとも変わらない対応をしてくださる方もいる。
勿論、児島さんは後者ですがやはり周りを見渡しても各業界で良い仕事をされている方はそんな方が多いように思います。



例えば、ある高校時代の先輩について。僕の通っていた高校は運動部、文化部ともに県内随一の部活動が盛んな学校でした。歴史があると言えば聞こえは良いが日本の古い体質を象徴したような縦社会がそこにはあった。

そんな高校時代の部活動で一学年上の先輩が確か8人いた。その中でもいつも後輩の僕たちにも分け隔てなく柔和な対応で接してくれる先輩がいた。その方は競技者レベルとしては8人中8番目だったと記憶している。その先輩は卒業後に飲食の世界で働いていることは耳にしていたが、暫く経って10年ほど前に自身のお店をオープンさせた。そうするとやがて地元の食通の間でも知られる存在となり、遂に昨年ミシュランガイドで二つ星を獲得した。その先輩の一つの成功を端から眺めていてとても嬉しく、またその実直な人柄がその結果を導いているようにも思えた。生き方は仕事に現れると実感させられたし、自分も肝に命じて生きていかなくてはと強く思う。

最後に宣伝に聞こえてしまうと思いますが、この秋冬の〈KAPTAIN SUNSHINE〉が凄く良い。今週末のデリバリーで20AWシーズンのデリバリーは全て完了するが、今回のコレクションは僕もスタッフも好きなものが多過ぎてぶっちゃけて言うと昨年の発注から3倍近く伸ばした。減らしようがなかったしこれはもう仕方がないと腹を括った。しかし僕らの心配を他所によく売れてくれている。自分たちの好きとお客様の好きがシェア出来たようでとても嬉しい。いつも有難うございます。