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ドラッカー流・時代を生き抜く判断力

 経営者の仕事は「判断」することです。企業においては経営者だけでなく事業責任者や部門マネージャーも同様ですね。
「判断」する考え方には大きく分けて2つあると思います。1つは自身のスキル・経験を基にした判断です。責任者になるような方は輝かしい結果を残してきたに違いありません。そのような方のスキルを基に判断するというのは部下にとっても心強いものと思います。もう一つは著名人の考えを知る(書籍やビジネススクール)教科書的な知識です。どちらも非常に重要なものです。
 私はというと、これまで前者、つまり自身の経験や人脈を通じて学んだことを生かしてプロジェクトの判断をしてきた方です。しかし、今のままではいけないと感じたわけです。この1年間で米中経済摩擦、コロナ禍によって環境は大きく変わりました。仕事だけではなく日常の生活、人とのコミュニケーション等ありとあらゆる部分でです。そうした時に、これまでの経験や考え方を生かして判断する「精度」はより低くなっていると感じるようになりました。
私自身、ビジネススクールのMBAプログラムでも学んだこともあったのですが、もう一度自身の知識(判断材料となる)を構築し、これからの時代を生き抜く準備をしていこうと思います。

 そして今回選んだ書籍はこちらです。
「ドラッカーを読んだら会社が変わった!」

個人的に、ドラッカーの本は何度か目を通してきたのですが、言葉尻が難しく全く整理できていませんでした。こちらの本はとても分かりやすかったです。多くの「問い」を読者に投げてくれるのですが、その問いが正にドラッカーが考えるマネジメントとなるわけです。
ここでは私がピックアップした数点の「問い」について考えてみたいと思います。

1. あなたの会社がなくなったら、誰が困ると思いますか?どのように困ると思いますか?

 ドラッカーは「事業の目的は顧客の創造である」と断言しています。利益は手段であり燃料であり、目的ではないとしています。企業の存在意義は、顧客の幸せにあるということです。
 私の場合、自動化コンサルとして製造業にロボットや画像処理等のシステムを納入しているのです。機器の購入はネット販売等からでも買えるので代替は十分可能だと思います。只、製造現場の課題を抱える顧客にとって、課題を解決する情報や技術を顧客密着で行う点は代替はできないと断言できます。情報はいくらでも探せますが、それを実現するには技術が必要です。よって「誰が」「どのように困るか?」という問いに対しては、「モノづくり現場の生産設備に課題を抱える顧客」が「課題解決の実現に困る」という風に捉えました。

2. 同業他社はほとんどしていなくて、あなたの会社が必ずやっていることは何ですか?

 答えられますか?笑 私は即答できませんでした。
私が抱えるチームとしては、顧客の課題テーマに対して面で捉えることを重視しています。そのため実証実験やコンサル業務に力を入れて共同で取り組む姿勢を持っています。今は数人で行っているのですが、この点はもっと拡大し事業化まで進めたいと思っております。

3. 同業他社がほとんどしていて、あなたの会社が絶対にやらないことは何ですか?

 「無償で何でもやってしまう」ことです。私たちはしません。例えば、自動化構想の際、多くの企業は構想図やイメージ図を無償で行います。概算見積を提示するためです。
私のチームでは原則それは行いません(原則ですが。。)。「本気の顧客」を見極めるためです。本当なら多くのテーマに向き合えるといいのですが、人員キャパの問題と「本気の顧客」にゆっくりと時間を費やして仕事をしたいのが理由です。
それと「仕様書」がある商談には入りません。多くの企業で対応ができますから、そういった部分は他へお任せしています。

 と、こういった形で「問い」に対して自身の仕事が見直していけます。この書籍の「問い」に対しては次回以降もUPしていければと思います。
良い休日をお過ごしください。

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