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See you!
今日は外国人のお客様宛てのゆうパックを届ける機会があった。決して立派とは言えないアパートだが、ここ最近になって入居された方で、名前を見る限り中国か台湾ではないか、というお名前だ。
これまで外国人の方のお宅へゆうパックや書留などを配達したことはあるが、例え日本語で会話ができないにしても、サインをして荷物や郵便を受け取るということを理解してくれているので、すんなりと事は済む。しかし、いつもこう上手くいくとは限らないが。
アパートに着き、本音では
「日本語は通じるだろうか」
「不在なら助かるが」
と不安なまま玄関前に立った。
「部屋に灯りがついてる、、、」
チャイムを押すが返事はない。ドアをノックすると「はあい」と、いかにも外国人が話す日本語っぽい声が聞こえる。
「日本語通じるっぽい」
と、ちょっと安心。
ドアが開き、予想通り中国か台湾か、といった若くかわいらしい女性が顔を出した。いかにもな日本語だったが、普通に会話ができ、サインを頂いて荷物をお渡しする。
お互いお礼を言い、玄関を離れるときに
「またね」
と言われ、ドアが閉まった。
「あの子はどこか飲み屋で働いてるに違いない」
そう思った。