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【仮説】ギバーを増やすにはお金を腐らせる

なんの根拠もない話をしますが。よく旅人が日本の田舎を訪れ、食べ物を恵んでもらい感激する話があると思います。なぜ食べ物を分けてくれるのでしょうか。

砂漠の地域で旅人をもてなすような宗教や人間の生きる知恵のような話もあると思いますが、日本の場合は単純にその地域が「豊かな地域だから」な気がしています。食べ物が余っている。腐らすのも良くない。近所にはさんざん配って飽きられている。そんな中、旅人が来る。

旅人が喜んでくれたらいいな。そう思い、お裾分けをするのです。ので単純に余っているからあげる、ほっておくと腐って価値がなくなってしまうからあげる、という感じですね。このように、自然資源が豊富な地域にはギバーが多い気がしています。

そして大事な観点でいうと、「腐るからあげる」という点です。貨幣は腐らないからこそ貯蔵が進み、貧富の差が開く・・・そう指摘する人もいます。ドイツの経済学者シルビオ・ゲゼルが提唱した「自由貨幣理論」に基づく「腐るお金」という考え方も今注目されていますね。

「腐るお金」とは、時間が経つと価値が減るお金のことです。例えば、毎月1%ずつ価値が減るように設計されています。これは、お金を貯め込むのではなく、早く使うように促すための仕組みです。

実際に、オーストリアのヴェルグルという町で試されたことがあり、その結果、経済が活発になったという事例もあります。

しかしデメリットとしては、銀行にお金を預けなくなり、銀行が回らなくなる、というのがあったそうです。のでなかなか経済の仕組みとしては回りづらかったよう。

ただ、今のweb3.0の時代にあった「お金の腐らせ方」はある気がします。DAOの考え方と「腐るお金」は、ともに自律分散を目指すものであり、相性がよいのかなと。

ギバーを増やすには、お金を腐らせるといいのかもしれません。

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