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犬が怖い僕が犬が全く怖くなかった体験
子供の頃、家のそばにヤ〇ザさんの大邸宅があり、そこに飼われていたドーベルマンで怖いトラウマ体験をした僕は、大人になっても犬が怖くて仕方がありませんでした。
ところが、実家で子犬(げんちゃん)を飼い始め、帰省するたびに徐々に犬へ馴れてきました。かわいい子犬に対してさえ「徐々に慣れる」ですから、マジのトラウマだったわけです。
帰省して子犬のげんちゃんを散歩に連れ出したある日、近所の公園で恐るべき出来事が待ち受けていました。狂暴そうな大きな犬がげんちゃんに近づき、「グルル!」と威嚇し始めたのです。
とっさに自分がとった行動に自分自身で驚きました。狂暴そうな犬とげんちゃんの間に割り込んだのです。
口にこそしませんでしたがその意図は、「このクソ犬。げんちゃんに手を出したら、ドタマかち割ったるぞ!」です。狂暴そうな大きな犬が至近距離で「グルル」と唸っているのにも関わらず、全く怖くありませんでした。げんちゃんを守らねばならないからです。やがてその大きな犬は去ってゆきました。
その後我に返って、自分の行ったことが何だったのかに気づきました。げんちゃんが後ろにいた事実を省くと以下の図になるわけです。
ありえない。なぜこんなことが自分にできたのか!?
これはプロセスワークの主要コンセプトの一つである「ランク」で明確に説明できます。ランクには4種類あるのですが、その1つのスピリチャルランクとは以下のものです。
「我々自身よりも大きな「何か」とのつながりから来るランク。宗教的な確信を得たり、深い使命や目的を感じられていることによる安心感や充実感に関わる」
子犬のげんちゃんを守らねばという強い使命感により、私は一時的に高いランクを得たのです。確かに恐怖心はゼロでしたし、エネルギーに満ち溢れていた記憶があります。
プロセスワークのランクという概念に興味を持たれた方は、松村憲氏の監修のもと西田が執筆した下記のコラムをご参照ください。