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ハンドサインを使ったコミュニケーション。

みなさんは、小学校の授業でハンドサインを使っていることをご存知でしょうか。


小学校の先生は優秀なファシリテーター

私が通っていた小学校では無かったのですが、低学年の息子が通っている小学校の学校公開に行った際に、はじめて目にしました。

誰かの発表に対して、

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グーは反対。チョキは付け足し。パーは賛成。というように手を挙げて、意思表示します。当てられた生徒は、なぜそう思ったのかを発表していきます。まだ低学年ということもあり、みんな積極的にハンドサインで、意思表示をしていました。

普段会議を回したり、ファシリテーションを行う機会の多い私は、はじめてハンドサインを活用した授業を目の当たりにして、なんて素晴らしい仕組みなんだと、小さな感動を覚えました。

賛成、反対、付け足しのハンドサインを取り入れることで、発表している生徒の発言に、他の生徒たちは耳を傾けるようになります。発言を聞き、自分は賛成なのか反対なのか、それとも付け足しなのか、あらかじめ3つの選択肢を与えられることで、自分の考えを頭の中でまとめることができます。ハンドサインというシステムによって、子供たちは意見をすることに躊躇することがないように感じました。

先生が提示したテーマに対して、1人の生徒が意見し、その意見にみんなが自分の意見を重ねていく。先生は様々な意見を黒板に書き留め、決して否定することなく、ひとつのテーマに対して色んな考え方、感じ方があることを、子供たちに理解させていきます。

テーマの背景にある文脈を上手に想像させる先生は、とても有能なファシリテーターであり、コミュニケーションデザイナーだと思います。

会議を有意義にするために。

社会に出ると、会議や打ち合わせは、必ずしも活発な意見交換が行われるわけではありません。発言する人はいつも一緒だったり、何かしらの力学が働いたり、その場に関係ないメールを打つ人がいたり・・・。そういった状況を打破し、みんなが積極的に会議や打ち合わせに意見ができるよう、熱っぽく語ったり、小さな工夫を取り入れるのですが、なかなか上手くいかない現実に、頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。

コロナ禍においては、表情や空気感を感じ取りにくいオンライン会議を活用する機会が多く、会議や打ち合わせの進行に一層の難しさを感じます。

そんな状況下において、ハンドサインのような仕組みを上手く取り入れることができれば、有意義な会議への活路を見出せるのかもしれません。

日本人らしいコミュニケーションとは。

日本人は必要以上に空気を読んだり、自己主張が苦手と言われています。奥ゆかしいという意味では、個人的には好きな一面ですが、発言の少ない会議や打ち合わせは、なかなか辛いものです。

デバイスを使ったコミュニケーションは進化し続けていますが、対面でのコミュニケーションにもまだまだ改善の余地があると思っています。みんなが積極的に意見できるハンドサインのようなアイデアがあれば積極的に取り入れていきたいし、そんなアイデアを考えていきたいと思います。


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