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マレーシアに移住する理由(2)

マレーシアに移住する理由(2)

前回に引き続きこの内容で生地を書いて行こうと思います。

前回から書き始めましたが、大好きな食べ物が忘れられなくて、
またどうしても食べたいという衝動からマレーシアに行きたい。
しかも一週間とかじゃなく、最低でも一ヶ月はマレーシアに滞在して、
グルメブログのような記事をしっかりと書き残したいとも思っている。
ブログを書くのは二の次で、食べることが目的です。

 でもそれでは他のブログと変わりないじゃないか!と言われそうなので、
マレーシアに長期滞在したことのある人だけが解る、
「リスク」なども書いて行きたいと思っています。
これはシリーズ化して、グルメだけではなく、マレーシアで生活するリスク
などもマレーシア滞在経験者として書きたいです。

でもとりあえず今回は前回の記事の残りがあるのでそれをアップしたいと思います。

タイトルは:「ナシ・レマを極めたい」です。なんとも小市民的なというか庶民的な発想ですね!



日系の自動車整備工場


 二回目のマレーシア移住は五十歳のときでした。
年齢的には移住して新しい環境で生活するには遅い感じもあるけど。
マレーシア経験者であることと、マレーシア語の能力がそれほど落ちていなかった。寧ろ向上していたかも知れない。
二回目の移住はインターネットで求人を見つけ応募した。
現地の生活を熟知し、マレーシア語も堪能だったので就職は問題なかった。
就職した会社は日系の自動車整備工場だった。
まさに私の為の求人だと思うし、私以外に考えられない求人だと思い
速攻で応募した。
仕事はそれほど難しくはなかったけれど、自動車整備工場の社長が全くの自動車の素人であったのと、整備に関しても知識はほぼゼロだったのだ。
 それなのにワンマンなところがあり、トンチンカンな会社の経営は眼を覆いたくなるものだった。
ここでは会社の名前は書かないのは社長の名誉の為でもある。
社長のお馬鹿なエピソードは枚挙にいとまはないが、一言「あの社長はバカだから」で当時の同僚たちには納得して頂けた。

 再びのマレーシアの滞在ではクルマを所有していたので行動範囲が劇的に広がった。
食へのこだわりもあってクアラルンプール近郊をあちこちと出かけていった。時にはクランでバクテーを食べたりやバンギへ行って美味しいサテーのお店の開拓にも出かけた。


肉骨茶(バクテー)

前回書いたロティ・チャナイもいいが油っぽくて五十歳の身体には悪そう。
朝食は米食がいいな。そんな思いがあってマレーシアの国民食でもある
ナシ・レマを食べるようになった。


ナシ・レマ(チキンのトッピング)


 美味しいナシ・レマはご飯がふっくらと炊けていて、
付け合わせにはキュウリ、ピーナッツ、イカンビリス(乾燥した小魚)
それに味を決めるサンバル(辛子味噌)だ。ノーマルなナシ・レマはこんな感じだけど。
殆どの人が玉子を注文するので。目玉焼きだったり半分に切ったゆで卵が付いてくる。
量的に物足りない場合はアヤム・ゴレン(フライドチキン)をトッピングとして注文する。
このフライドチキンを油で揚げるときに天かすのように出るものが香ばしくてとても旨い。
 チキンを油で揚げたときに出るかすを金網ですくったものである。これが凄く美味しいのだ。


美味しいナシ・レマのお店


大人気のナシ・レマを食べられるお店がTTDIという駅の近くにある。
ここのチキンも揚げかすがかかっていて大人気だ。 日本人に大人気なお店として、KL近郊のアップタウンにあるVillage Park Restaurantなどが有名だ。ここはTTDI駅に近いがやや離れているのでスマホなどの地図がなければ迷子になってしまうかも知れない。この街は昔から美味しいレストランが幾つかあって、サテーや福建麺の店とか飲茶の美味しいレストランもある。散策してみるのも楽しい街かもしれない。


道路脇の屋台のナシ・レマも美味しい。

ナシ・レマはどこでも食べられる。KLでも田舎でもだけど、いまはユーチューブの時代だ、どこどこのお店のナシ・レマが美味しいとアップされている。その動画を見て別のユーチューバーがさらにアップして、たとえばカンポン・バル(カンポンは田舎という意味だが村とか部落的に言うこともある)のNasi Lemak Wanjo Kampung Baruという店が有名になっている


ナシ・レマのお店、ワンジョー


 カンポン・バルは街中にあって、電車駅にも近いのでマレーシアに始めて来た人でも行きやすい。昔ながらのマレーシアのカンポンを保存している場所なのでフォトスポットとしても人気だ。それにKLCCにも近く徒歩圏内だ。カンポン・バル地区はマレーシア旅行ではバトゥー・ケーブと並んで必ず行くべき観光地だろう。

 私は仕事でKL近郊へ出かけることが多かった。
朝からお客様の所へ行ってクルマを預かるようなこともあった。
工場団地へのクルマの引き取りがあり、そこにつとめている日本のお客様をよく訪問した。
工場団地は大きな土地にいくつも工場があり、そこにつとめる労働者も毎朝通勤でやってくる。
当然朝食を食べさせる店や屋台が軒を連ねると言う表現が相応しいように並んで居る。
その中でもナシ・レマは人気なのだ。
 工場団地の入り口あたりの交差点なんかにも出勤時間に合わせてナシ・レマの屋台が出ていたりする。調理している人「トゥカン マサ」(調理人)とも言う。その人が長い黒髪の美しいインドネシア人で、しかも若い女性だったりすると、既に朝食を済ませた後でも、何気ない顔で屋台のテーブルに座ったりして、味だけでなく目でも楽しんだりする事もある。
 たまにこういう所で食べてものすごく美味しくても、次に訪れると前回ほど美味しくない事もある。毎回同じ味で料理を提供できないのが玉に瑕なところがある。
たぶんご飯が炊きたてだったり、冷めていたりでも全然味が変わってしまうのだろう。

 ナシ・レマの味は付け合わせのサンバルで味が決まる。サンバルはそれぞれの家庭の味、お店の味で、本当に美味しいサンバルっていうものもある。そういうお店は繁盛している。日本人は辛みの元と勘違いをしてサンバルを断る人も居るみたいだけど、それは凄くもったいないことだと思う。

 マレーシアへ移住する意味を書く予定だったけど、グルメブログみたいになってしまった。まだ続けて書く予定なので次回からはもっと違う視点で書いてみたいと思う。  ただ、来年マレーシアへ移住することが出来たら美味しいナシ・レマのお店を開拓しようと思っている。

次回はマレーシアでの車の運転についての
リスクなども書きたいと思います。

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