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超短い物語 二作目。駄作をアップしております。

前回に引き続き、大和言葉の本からひとつの単語をピックアップして
その言葉から連想する物語を書いています。


↓↓ここからです

おもはゆい (意味:はずかしい)

 記録的に台風の発生が少ない今年は、晴れの日が多くて嬉しいと思っていた。

「7月も終わり8月は本格的な夏に入ったと思う」なんか変な言い方だと思うでしょ
暦の上では7月はもう夏の後半で8月に入ってしまうとすぐに立春が来て秋になっちゃうし。最近では暑中見舞いと残暑見舞いの違いがわかってきているので暦の通りの生活するって肌で感じる季節感と微妙にズレている感じがする。

 高校生の時の先生が言ってたけど、先生も私たち生徒となにも変わらないんだと思った。
夏休みの登校日に、弾けたように笑いながら
「7月が終わっちゃったね、でも8月はあと一ヶ月もある、夏休みはまだ始まったばかりだよね」って先生が言っているのを聞いて笑ってしまった。「私が学生時代のときってさ、夏休みの宿題は7月中には手もつけなかったよ。夏休み入って直ぐに海に行ってたし」ですって。登校日に私たちに会えて嬉しかったみたいでリップサービスだったのかな。

 先生がそんなこと言っちゃ困るでしょ。その女性の先生はまだ先生になったばかりで20代の若い先生でした。

 そして今年の夏は晴れの日が多くて喜んでいたら猛暑日の連続で毎日暑くて参ってしまう。8月に入ってから、やることも余りなかったので静岡まで買い物に行くことにした。

 いつも学校へ行くときに乗る駅から電車に乗ったら夏休みだと言うのに、いつもの見知った顔の人たちが乗っていたのでビックリした。そうかこの人達は社会人だから夏休みはお盆のときだけなんだ。そういえばお父さんも会社のお休みのことを夏休みと言わずお盆休みって言ってたのを思い出した。電車は学生が乗っていない分だけ空いていた。

 座席に座ったら隣の人に「久しぶりですね」なんて声を掛けられてしまった。そうか10日も会わなかったらお久しぶりなんだ。これって大人の感覚?でも隣に座っている人って私は全然知らない人。ただ顔だけは知っていたよ。毎日同じ電車の同じ車両に乗る人って決まっているから。
「今日はお仕事ですか」なんて聞いてくる。私はまだ大学生ですと答えた。その人は私の答えが想定外だったのかちょっと焦っていたようだった「え、君って大学生だったの、じゃあ大学に行くんですか」「いいえ静岡の本屋さんへ」大好きな作家さんが芥川賞を取ったからその本を買いにです。と付け加えた。

 短い会話だったけど嬉しかったな。まだ20代の後半くらいの男性でした。
「じゃあ勉強頑張ってね」と同じ静岡駅で降りて改札で右と左に別れて歩いて行ったけど。夏休みが終わって、学校へ通うようになって、また同じ電車で会うようになったら、なにを話しかけてくれるかな。「夏休みはどこかへ行ったの」って軽く話しかけて欲しいな。

 そのために私はこの夏にどこかへ旅行へ行った方がいいのかな。


「また詰まらないものをアップしてしまった」かもです。
だけどひとつの言葉から景色が見えてきて、時間がたつと、その景色が動き出してくるのは事実です。どこかに書き留めておかないと勿体ないって思うようになって、こんな風に書いてます。もちろん複数あるブログにも分けて書き込んでます。
還暦過ぎのジジイのくせに女子高生者が多いので気持ち悪いと言われます。

とても短い文章ばかりです。
最新の物語は筆が進み原稿用紙15枚くらい書き進めたのですが、一向に終わりが見えず苦労しています。

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