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【体験談x連載1】「子供の発達や言動がちょっと変?」と感じたら、親がやるべきこと(初回投稿)
はじめに
子供がいるママさん、パパさん、すくすくと育つ我が子は本当にいとおしいものです。その一方で、他の子供と比べてあるいはご自身の幼少期と比べて「うちの子はちょっと変だな、他の子ができていることができない、癇癪がひどい、なかなか言うことをきいてくれない」など、子供の成長とともに悩みも増えていきますよね。
多かれ少なかれ程度の差はあれど、どんなご家庭でも経験することと思いますが、大事な予兆は見逃されてしまうことが多いのです。なによりも私自身がそうでした。
私の息子も1歳半の時点で「言葉がほとんど出ない」「遊具から落ちたり転んだりすることが多い」と感じながらも容認していました。
その後、4歳で幼稚園から多動を指摘され医療機関を受診するも「知的な遅れはないので、しばらく様子を見ましょう」ということになり、小学2年で多動性や衝動性にともなう問題行動が増えながらも「ちょっとわんぱくな子供」という認識でした。
小学4年で看過できないほどの問題行動が多くなり、発達障害の専門機関を受診して漸くADHD&ASD(当時の診断名は広汎性発達障害)との診断を受けました。この時点で息子は10歳でした。ここから壮絶な苦難が始まります。
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発達障害への初動ミス
発達障害の疑いを指摘されてから診断に至るまで6年を要しており、私は初動の遅れをとても悔やんでいます。ちなみに、娘についても息子と同様に幼少期に発達障害の予兆を認識しながら発達障害(ASD)の診断を受けたのは娘が14歳のときです。
私は同じ失敗を再び繰り返してしまったのです。この長い期間、子供たちはどんなにつらかっただろうと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私の失敗の原因は次の5つです。
① 当時の私は発達障害に関する知識が乏しかった。
② 楽観的に考えて事の重大さを認識していなかった。
③ 身近に相談できる人がいなかった。
④ 田舎の小学校で発達支援の体制がまだ未熟であった。
⑤ 夫婦間の子育てに関する認識一致が不十分だった。
発達障害グレーゾーン
息子が発達障害の診断を受けたのは10年近く前でしたが、当時は発達障害グレーゾーンや知的障害グレーゾーン(IQ=70~85)という概念はそれほど多くの人に認知されていませんでした。
昨今、発達障害児のみならず、このグレーゾーンの子供たちが苦しんでいます。ここ3年くらいで、社会的にも大きくクローズアップされるようになりました。発達障害グレーゾーンの児童も含めると児童全体の10%以上が該当するのではないかと言われています。人数に換算すると、40人クラスで実に4人以上になります。
読者の親御さんの中には、他人事とは思えないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? あるいは、ご自身のお子さんはそうでなくても、お友達や親せきの方の中でそのような特性の児童と接する機会もあるでしょう。
私のような初動の遅れや不適切な対応を是非とも予防していただきたいという思いで、7回に分けて私の失敗談と教訓を投稿しようと思います(水曜日と日曜日の毎週2回ペース)。よろしければ、ご期待ください。
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