見出し画像

2025 J2 League 第3節 磐田 vs 長崎(A) ~超個人的ジュビロ磐田マッチレポート~


超個人的ジュビロ磐田マッチレポート公式記録

<開催情報>
日時:2025年3月1日(土)14:00 @ピースタ
天候:曇り(気温20.0℃、湿度64%)
入場者数:15,083人

<登録メンバー>
GK #1   川島 永嗣
DF #4   松原 后
DF #5   江崎 巧朗
DF #36 リカルド・グラッサ
DF #38 川口 尚紀
MF #7  上原 力也
MF #23 ジョルディ・クルークス
MF #25 中村 駿
MF #71 倍井 謙
FW #11 マテウス・ペイショット
FW #20 佐藤 凌我
SUB
GK #13 阿部 航斗
DF #2   川崎 一輝
DF #22 上夷 克典
MF #6  金子 大毅
MF #8  為田 大貴
MF #48 相田 勇樹
MF #50 植村 洋斗
FW #9   渡邉 りょう

<試合結果>
磐田 0 vs 1 長崎 (前半 0 vs 0、後半 0 vs 1)
得点
 長崎:笠柳(63分)
交代(磐田)
 55分 IN 植村 OUT 川口
 71分 IN 渡邉 OUT 佐藤
 71分 IN 川崎 OUT 倍井
 82分 IN 金子 OUT 中村
 82分 IN 為田 OUT 松原

超個人的採点

※敗北試合:5.0が基準、0.5点刻み
GK #1   川島 永嗣 4.0
 随所に良いプレーは見せるも、脇下を抜ける失点は致命的
DF #4   松原 后 5.0
 インナーラップとオーバーラップを使い分け攻撃を活性化
DF #5   江崎 巧朗 5.0
 ビルドアップで貢献、グラッサのミスも身体を張ってカバー
DF #36 リカルド・グラッサ 4.5
 裏を取られるなど、マテウス・ジェズスとのバトルに苦戦
DF #38 川口 尚紀 4.5
 過去2戦と比較しプレーはスムーズになったが、怪我が悔やまれる
MF #7  上原 力也 5.0
 前選択のパスも多く精力的に動いていたが得点には繋がらず
MF #23 ジョルディ・クルークス 5.0
 積極的に仕掛けるもゴールには結びつかず、CKは活かしたかった
MF #25 中村 駿 4.5
 笠柳を捕まえきれず、簡単に抜かれて先取点を奪われる
MF #71 倍井 謙 4.5
 周囲との連携や縦へのドリブルが少なく、リズムが単調で決定機を作れず
FW #11 マテウス・ペイショット 4.0
 前線で起点になれないだけでなく、ゴール前でも高さの特徴を活かせず
FW #20 佐藤 凌我 4.5
 間でボールを受けた後の選択肢がなく、攻撃の起点になれず
SUB
DF #50  植村 洋斗 4.5
 インナーラップでポケットを取るなど、積極的な仕掛け
MF #2   川崎 一輝 5.0
 身体能力の高さを見せてゴールに迫った
MF #6   金子 大毅 -(出場時間短いため採点対象外)
MF #8   為田 大貴 -(出場時間短いため採点対象外)
FW #9   渡邉 りょう 4.0
 試合に入りきれず、攻撃を活性化する切り札になれなかった

超個人的所感

総括

序盤戦の大きな山の一つ。
勝点を持ち帰りたかったところだが、残念ながら敗戦。
試合はどちらに転んでもおかしくない試合で、ハッチンソン監督のコメントに同感で、私も引き分けが妥当な試合だったかなと思いました。
ただ、実際は0vs1で敗戦。

勝敗を分けた要因を挙げるなら、以下の2つ。
・昨年からの積み上げがあるかどうか
・前線の選手の個人能力の差

長崎は、「繋ぐとき」「サイドから仕掛けるとき」「シンプルに裏を狙うとき」の3つが綺麗に整備されていたと感じました。
失点のシーンはパスミスをカットされてからのカウンターで、カウンターを凌いだクリアボールを拾われ、2次攻撃、3次攻撃を受けて失点というパターンでした。
長崎の守から攻の切り替えが素晴らしく、カウンターと2次攻撃はシンプルに裏抜け、3次攻撃は繋ぎながら最後は個で打開と厚みのある攻撃でした。川島のセービングミスもありますが・・・。

また、江崎が自分のパスミスをカバーしようとカウンターの起点となる名倉選手にプレスをかけましたが、2枚目のイエローを恐れてかプレスが中途半端になり、かわされてしまった事も失点の遠因かなと思っています。

また、今シーズン初めて無得点に終わりましたが、その要因としては以下の2つと考えています。
・長崎のDFラインが思ったよりも低く、FWとDFとの距離が少し遠かった事により、ショートパスが繋ぎにくく、前線にパスが通っても孤立させてしまった
・中央攻撃がなくサイド攻撃一辺倒になると共に、前節まで見られていた大きなサイドチェンジもなく、長崎にとっては守りやすい攻撃だった

角が体調不良で当日メンバー外というアクシデントはあったものの、流れを変えられる交代選手(明確な特徴を持った選手)、ゲームチェンジャーが少ない事は今後の不安材料になると感じました。

超個人的ピックアップシーン

ビルドアップの進化(戦術の浸透)

後方から丁寧にビルドアップを行い、サイドバックも内側に入ってビルドアップに参加。後ろで回しながらリンクマンの佐藤やクルークス・倍井の両サイドに良い形でボールを渡して攻撃を展開するというのが今年のジュビロの基本的なスタイルだと思っています。

ビルドアップが洗練してきたなと感じたシーンがあったので、今日はそれを取り上げます。そのシーンは55分~56分のビルドアップ。
左サイドから攻めようとするも前が詰まってしまい、松原からリカルドに戻し、グラッサから江崎に渡った後のシーンです。

55分~56分のビルドアップシーン

グラッサからボールを受けた江崎は、右サイドの植村まで展開しようとするが、それを止め、一度ボールを保持。
それを見て、プレスをかけるタイミングと判断した長崎は右サイドの中盤二人がパスの受け口となる上原、グラッサにプレッシャーをかけるために前進。
それを見た佐藤が長崎の中盤が動いてできたスペースに入り、江崎がそこにミドルパス。
フリーで受けた佐藤は前を向き、左サイドに張っていた倍井へパスし攻撃のスピードをアップ(倍井のドリブルが引っかかってスローインになったが・・・)、といったシーンです。

外側で回されるだけでは相手に怖さを与える攻撃ができないので、どこかで縦パスを入れる事が重要。
そういう意味でも、このシーンではそのまま植村に展開しても攻撃が活性化する可能性は高くないので、攻撃のスイッチを入れる・相手の目線を変えるボールを縦の佐藤に入れられたのはとても素晴らしいと思っています。

今までのジュビロは、縦パスを入れる選択肢として、ボランチにボールを付けるか、最前線にロングボールを入れるかのどちらかが多かったと思います。
そんな中、後ろでボールを回しながら相手を前に釣り出して空いたスペースに楔のパスを入れられたというのは、ハッチンソン監督の戦術が少しずつ浸透している事を感じられ、とてもポジティブでした。

超個人的次節展望

次節は2025年3月9日 富山戦。2戦続けてのアウェー戦。

J3から昇格してきた富山との一戦。
優勝・昇格するチームの必須要件は、連敗しないということ。
ジュビロのサッカーを再構築しながら昇格を目指すというミッションを抱える今シーズン、次節は内容だけではなく結果も求められる試合になります。

負けた試合の後ということで、メンバーを変えやすいタイミングでもあると思います。個人的には以下の二点に注目です。
① 右サイドの川口の状態は?先発メンバーの入れ替えもあるか?
② 機能しているとは言い難いワントップとリンクマンの組み合わせを見直すか?

①は先発メンバーの入れ替えがあると、ハッチンソン監督の中での右サイドバックの二番手が誰なのかが見えてくるのでとても興味があります。植村なのか、川崎なのか、西久保なのか、それ以外か。
②はワントップに佐藤、リンクマンに藤原といった組み合わせが面白いかなと思っています。特に、藤原は昨年レンタル先の北九州でも2列目を経験しているので、そこでの経験、成長をぜひぶつけて欲しいです。そうすることで、「高さ」という特徴を持ったペイショットをサブにしてゲームチェンジャーの役割を持たせることもできる。

最後に、今回はDAZN観戦のみで書いた初めてのマッチレポート。
フィールド全体が見えないのと、現場でしか感じ取れない試合の流れ・雰囲気がないので、結構書きにくかった。
やっぱり、サッカー観戦は現地観戦が一番です。

いいなと思ったら応援しよう!