Vol.2-#17 家庭崩壊ing
(ジャミ子)「いらっしゃいませー!」
--お久しぶりですね。
(ジャミ子)「あっ、アナタは!」
--今はスーパーで働かれてるんですね。
(ジャミ子)「はい、地下アイドルは辞めました」
--なぜです?スーパーのレジ打ちよりラクに稼げそうじゃないですか。
(ジャミ子)「何も分かってないですね…確かに端から見るとそのように思うかもしれません。けどチヤホヤされてお金を稼ぐのってラクじゃないんです!」
--むむむ…
(ジャミ子)「今は与えられた仕事をやった分だけ確実にお金がもらえるんです。こんなにラクで有難い事はありません。」
--ふーむ。。ところでお母さんは元気ですか?
(ジャミ子)「たぶん元気ですよ。私もあまり家に帰ってないから分からないですが、今頃お酒でも飲んでるんじゃないですか?」
--相変わらず飲んだくれですか。
(ジャミ子)「相変わらず飲んだくれですよ。」
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ジャミママは昔から酒癖の悪い女だった。
逃げ師を引退してからは酒に溺れる日々を送った。
特技は絡み酒。
酔うと本当に厄介な女だった。
いや、酔わなくても十分厄介なのだが。。
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(ジャミ子)「以前、あの温厚な兄が一度だけキレた事があるんです。」
ーーむむ?詳しくお聞かせください。
(ジャミ子)「私たち兄妹は基本的に向こうの家族との交流はありません。食事も別々です。リビングなどの共有部分で一緒に過ごすことも一切ありませんでした。」
ーー本当にシェアハウスですね。。
(ジャミ子)「はい、すれ違った時に挨拶をする程度です。私も兄も向こうの家族がいる部屋を訪ねる事はありません。」
ーー交流がないのに、なぜお兄さんはキレたんですか?
(ジャミ子)「絡み酒です。」
ーージャミママの特技!
(ジャミ子)「兄が帰宅したタイミングでたまたま玄関で母親と鉢合わせになり、母の特技が爆発した訳です。」
ーーバットタイミング。。
(ジャミ子)「その時初めて兄がキレる所を見ました。母の胸ぐらを掴んだのです。」
ーーOh…
(ジャミ子)「大声に気付いたベジータが止めに入りました。」
ーーWow!
(ジャミ子)「兄も居心地は悪かったんでしょうね。働き始めてから家を出ていきました。」
ーーではジャミ子さんは独りになったんですね。
(ジャミ子)「……そうですね。」
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兄が家を出て独りになったジャミ子。このあと、彼女はどうなってしまうのか!