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「オンライン修学旅行」を始めます。

「元教員」でも生きていける。そんな証明になります。

この状況でも何かできることを。だから、「オンライン修学旅行」をすることにしました。

この記事はその進捗報告です。これからも #オンライン修学旅行 で時々ご報告していく予定です。
そして、できれば沢山の先生に真似していただけますよう。


企画の概要

二川先生、庄子先生と僕の三名で企画しています。
(お二人のプロフィールは最後に)

お二人は6年生担任。
土曜授業の日、ZOOMで「教室の外」と繋がろう、というものです。
(今のところ、二学期中に6回ほど実施予定)

3~4時間目、10:00頃~12:00頃のおよそ二時間。

画面越しに街を見させてもらったり、質問したり。

教室で行うことなので、当日の様子を公開することは難しいです。なのでご興味ある方に様子が伝わるように、出来れば真似していただけることを願って、この記事を書きます。

修学旅行の代わりにはならないけれど。せめて「今年だからこそ」の想い出が出来ることを願って。


企画が生まれた背景

コロナで修学旅行も校外学習もストップ。でもそれで終わらせられない。

二川先生が、下記の僕の記事を見て「オンライン修学旅行をやりませんか」と持ち掛けてくださいました。
勢いで庄子先生をお誘い。一気に企画を進めました。

重要なことなのですが、これは我々のオリジナルではありません。

こちらの尾崎さんのステキな取り組みを始め、既にこうしたことをやっている方がいらっしゃいます。

ただ、このステキな取り組みがなかなか広まっていない気がするのです。でも、これが出来たら…!と思っている方、先生も保護者の方も、いらっしゃるはず。

だから我々は、「セカンドペンギン」になります。

オンライン修学旅行を立ち上げた偉大なファーストペンギンの後を追って、出来るだけノウハウ化して、「ふつうの学校」でも「ふつうの先生」でも出来る!と思ってもらえるように。


そして、いたる所でオンライン修学旅行やオンライン社会科見学が立ち上がって、3月あるいは10年後の同窓会で、「コロナで現地には行けなかったけど、でも楽しかったよね」って子ども達が言えるように。

学校に行かない/行きづらい/行けない事情を抱える方にも、「これは参加できるね」って思ってもらえるように。


オンライン修学旅行のつくり方7つのノウハウ

上述通り、我々は尾崎さんのセカンドペンギンです。このステキな取り組みを広める役割。

けれど「ふつうの先生」が旅行会社と提携したり、すごい場所や有名な場所をさがして旅行プランを作ったりするのは大変かもしれない。

ですから我々は、極力どなたでも出来るように、尾崎さんのやり方にプラスしてこんな風に作っています。

以下が今時点での我々の「オンライン修学旅行のつくり方」です。ご参考になりますように!
(ご自身でも企画する際、お困りのことなどありましたらご連絡くださいね)


①予算はゼロ円
公立小学校である以上、これは外せないです。この条件の上でお願いししています。
ただビジネス的な意味で先方にメリットがないかというとそんなことはないのです。以下の記事が参考になれば。


②自分の知人、頼める範囲に旅行先になってもらう
例えばハワイに行ったことのない僕がハワイを旅行先にするのは難しいです。
でも、「すごい場所」じゃなくたって良いのです!この後書くように、子ども達がきっと「面白い時間」にしてくれますから。

要は、子ども達が「教室の外」と繋がれればよいのだと思います。海外でなくても、有名な場所でなくても。

そう考えると、ご自身の出身地、会社勤めをしているご友人にお願いしたって良いですよね。
こうした企画に協力してくれそうなお知り合い、どなたのお顔が浮かびますか?

「元々の修学旅行先が日光だったから、オンライン修学旅行も日光じゃないと!」ではなくても良いんですよ、というご提案です。


③内容もご心配なく!ZOOMで繋げば子どもが作ってくれます
45分、ないし90分…何をすればよいのか迷いますよね。
でも大丈夫!「教室の外」と繋がれば、街を歩くだけでも十分です。

きっと子ども達は「もっと右を見せて!」「○○はどうなっているんですか?」などなど質問をしてくれるでしょう。

現地の方は、その声に合わせてカメラを動かすだけです。スマホ一台あればOK!

「修学旅行」ですから基本は自由にワイワイ楽しい感じで。
念のためどこかに「教育的」なメッセージを一つ入れておけば学校的にもバッチリ。笑

もちろんZOOMじゃなくても、要はテレビ通話が出来れば(子ども達にデバイスがあるのならチャットもできれば)良いのです!


④教室に一台のPCだってOK
上述の通りです。向こうはカメラ一台で、子ども達の声に応えながらぶらりと街歩きをしていただく。こちらは画面越しにそれを見る。
(もちろん何か講義をいただくことも出来るでしょう)

子ども達の声は、挙手で発言してもらうでも、思いついたら紙に書いてもらって投票箱に入れてもらい先生が適当にピックアップして伝えるでもよいでしょう。

なので、1先方にスマホやPC、2こちらにそれを映せるスクリーン、3接続するデバイス、4ZOOMなどのテレビ通話アプリがあれば十分です!

⑤旅行先はこちらが指定してしまえばOK
子ども達が行きたい旅行先を決められたら最高かもしれません。
でもそれを叶えるために動くのはなかなか難しいですよね。先生方のご負担が大きいことは、なかなか実行できません。

このコロナ禍、まず「教室の外」と繋がれれば、どこであっても子ども達は喜んでくれるのではないでしょうか。

ご出身地でもよいし、有名でない場所でもよいのだと思います。「オンライン修学旅行をするよ!○○に行ってみよう!」と先生方から出してしまう。初めの一歩はそれで十分だと思います。


⑥時間も回数も自由でOK
我々は6回やってみようと話していますが、もちろん一回だけでもOK。大事なのは「この状況でも、何か思い出を」です。

土曜じゃなくてももちろんOK。15分だけでも2時間コースでもOKです。
(一番やりやすい街歩き形式でしたら、60分くらいがちょうどよいのでは?)

無理に学習と繋げなくてもOK。事前学習も事後学習も振り返りも、有っても無くてもOK。

元々は無くなった修学旅行の代わりですからイベント的な実施で十分ではないでしょうか。
とはいえ学習時間を使いますし、学習に関連づけて修学旅行をしている学校が多いでしょうから学習と繋げられれば実施しやすくはある。

であれば最後に、その街の課題などを聞くのがやりやすいかと思います。

この企画を進める上で、もちろん事前に管理職の許可は必要です。どうかご理解のある管理職でありますように。
(その説得がしやすくなるように、我々がセカンドペンギンとして成果や記事を残せればと思います…!)

⑦準備は簡単に
先生方はただでさえ多忙です。無理なく出来るようにしたい。
その意味でも、あまり学習と繋げすぎず、ゆるく気軽にイベント的に「お楽しみ会」くらいの位置づけで実施することをオススメしたいです。

最低限必要なのは、1管理職の許可、2実施日程の決定、3先方との事前の打ち合わせ、4当日の運営(使うデバイス含め)くらい。

内容として一番シンプルなのは、導入→子ども達に任せる→最後に、だと思います。

導入
 …旅行先はどんな場所なのか、簡単なやり取り、子ども達からの反応を引き出す
子ども達に任せる
 …子ども達の「これを見せて!」「これはどうなっているの?」が出たらそれに任せて動いてもらう
最後に
 …シンプルにバイバイでも、教育的な何かがあっても。
 (その地域の困っていることを教えてもらうなど)

もちろんもっと凝った内容にも、もっと身軽な内容にも出来ます!

内容の発展形もいくつもあって、デバイスが家でも使えるのなら「オンライン肝試し」とか「オンラインお泊り」。
飛行機や電車の映像を挟んで移動時間の演出をすることだって出来る。

どうか、やり良い形が見つかりますように。

準備や計画の上でお困りのことがあったら、どうぞお気軽にご相談くださいね!


今を機にオンライン○○が当たり前になって、数年後には普段の学習でもオンラインで繋がることが当たり前になっているのでしょうね。

ということで、数年後に来るオンライン学習のノウハウとしてもご活用いただければ!


9/12の修学旅行は…

我々の第一回は9/12に実施です。旅行先はシンガポール!
なんだ海外じゃないか、すごい場所じゃないか、と思われるかもしれません。

でもシンガポールになったのは、一緒に企画している庄子先生の知人がそこにいらっしゃってお願いをしやすかったから。
上のノウハウ②「自分の知人、頼める範囲に旅行先になってもらう」で無理なく背伸びせずやっている範囲なのですね。

どうか無理のない範囲で繋がれる「教室の外」が思い浮かびますように。

ちなみに我々は今現在、広島、高知、ある企業さん…と国内とも交渉中です!

9/12に実施予定の内容はこんな感じです。ご参考になれば。
・マーライオンからスタート
・現地案内人ゆうぼー先生の紹介
・ショッピングモールやセブンイレブンに行って、現地の物価や物調べ(子ども達が「見せて!」と言ったものを手に取っていただく)
・時間が許す範囲で、街を子ども達のリクエストで動く
・シンガポールのリサイクル事情を聞く(教育的な内容)
・また11月にね!日本人学校はその時に見てみようね!

※11月に二回目を約束しているので、「また11月にね!」があります。


#オンライン修学旅行 、乞うご期待ください。

実施後、また報告ができたらと思います。楽しい時間に、思い出に残る時間に、色々な先生方が「これ自分にも出来そうだな、やってみたいな」と思える時間になりますように!

進捗、このnoteや僕のTwitterにて、これからも #オンライン修学旅行 で時々ご報告していく予定です。


この企画に関わっているのは、こんなメンバーです。

二川佳祐先生
https://twitter.com/kesuke03
「パラレル教師」であり、企業へのインターンなどされている方。

こちらを運営されています!
https://twitter.com/BeYondLabo


庄子寛之先生
インタビュー記事、ご著書多数!

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%BA%84%E5%AD%90-%E5%AF%9B%E4%B9%8B/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E5%BA%84%E5%AD%90+%E5%AF%9B%E4%B9%8B


≪今回のゲスト≫
シンガポールで小学校教師をされている、ゆうぼー先生
https://twitter.com/yuboboboyubobo
教育のオンライン化をお考えの方、ゆうぼー先生のYouTube是非チェックを。


改めて、すごい方たちとご一緒させていただいています…


追記:朝日新聞さん、LINEニュースさんに取り上げていただきました


追記:NHKさんなどにも取り上げていただきました。


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