日本のソフトパワーに力を
日本のアニメは、世界中で人気があります。中国でもバスケやバレーボールといった、スポーツがテーマのアニメに人気があります。何人かの学習者に聞いた話では、中国では学業が第一優先なので中学校や高校で体育の授業がないらしいのです。
その代わり、腹筋や懸垂、長距離走などの体力テストがあるのですが、あくまでもテストなので、自主的に友だちと練習することはあっても、授業で練習に時間を割くことはないとのこと。そのため、日本のアニメを見て、団体でスポーツに打ち込む部活の雰囲気に憧れるそうです。
その日本のお家芸のアニメも、アニメーターたちのクリエイティブ魂だけが頼りです。待遇はよくないのに労働時間が長く休日も満足に取れないのでは疲弊するばかり。
最近は、日本で中国向けのアニメを制作する会社も出てきたと新聞で読みました。安定した処遇でアニメ―ターをスカウトしています。ネットフリックスも独自の番組制作を行っているといいます。
せっかく日本で芽生えたソフトパワーを、どうしてもっと日本発のものとしてバックアップしていけないのでしょうか。海外資本に頼らざるを得ない局面を歯がゆく感じてしまいます。