いとしのAFURI#3 辛紅~期間限定冷やし柚子辛紅編~
7月28日、ついにこの日がやってきた。
人生初の辛紅凸である。
英検CBTを終えて満身創痍で試験会場を出てきた私は、その足でよたよたと新宿サブナードに足を踏み入れた。私が入ったのは東口近く、辛紅は西口に近い方角にあるので、たどり着くまでにかなりの時間がかかる。隣にサーティワンがあることを事前に知っていた私は、それを目印に辛紅を目指した。
辛紅
AFURIの内装が黒を基調にしているのに対して、辛紅は赤色。イメージカラーも、テーブルの下の間接照明も赤色で、壁面にはネオンライトもついている。いつものAFURIとはひと味違った様子であった。
券売機は現金対応で、メニューを押すと、辛さを選ぶことができる。0丁目~8丁目の基本レベルに加えて、28丁目なる激辛レベルも存在する。私の目当ては、夏期限定の『冷やし柚子辛紅らーめん』。私はあまり辛いものを食べると咳が止まらなくなってしまうので、辛さは控えめに、2丁目にした。
食べてみる
席につき、紙エプロンをもらう。ここまでは普通のAFURIと同じである。テーブルの調味料は、山椒辣油、生姜りんご酢、激辛どろ辣油、ゴールデンスパイスの4種類とかなり充実していて、辛さの追求に余念のなさを感じた。
さて、ここで満を持して『冷やし柚子辛紅らーめん』の登場である。鮮やかな赤色のスープは、大きな氷で冷やされている。AFURIで見た『柚子辣湯麺』とはまた違う明るい色合いは夏らしさを連想させ、また、漂ってくる柚子の香りが嗅覚に嬉しい。食べる前から、優勝確定の美味しさであった。
まずはスープをすくって、一口。優勝!
『辛紅』ということもあって身構えていた(世にはニ辛が既に激辛な店が存在するため)のだが、さすがはAFURI、柚子がとてもいい仕事をしてくれている。キンキンに冷えていることもあり辛さもありながらとてもスープの喉ごしがよく、最高においしいと感じた。何口か食べ、今度はラーメン鉢につけてある辛いペーストをとかしてみる。すると、辛さが少しだけ増した気がした。
チャーシューは鶏チャーシューで、淡白な感じが辛さとよく合う。口の中でほろりとほどけるちょうどいい固さで、とても食べやすい。
また、個人的に新鮮だと思ったのが「ネギ」の存在である。『冷やし柚子辛紅らーめん』には2種類のネギが使われていて、しゃきしゃきとした食感がまた良い。それに、ネギは他の香味野菜よりも辛いものと相性がいい感じもして、より辛みと旨味を引き立ててくれる気がする。機会があったらネギをマシマシにしてみたいと思った。
具材を食べつくし、また先述の山椒辣油も入れ、だんだん辛さが厳しくなってくる。ちょっとしんどくなってきたタイミングを見計らって、最後まで取っておいた味玉を口に入れた。味玉のおいしさは、辛紅であっても変わらないようである。唐辛子にやられて灼熱感を覚えていた舌が、みるみるうちに鎮まっていった。
夢中で食べ、ついに最後の一口を食べ終える。もちろん、スープは全部のんだ。こんなにおいしいお店が、なぜ1店舗しかないのだろう?
総括
私の大好きAFURIの姉妹店ということでかなり期待値が高かったのであるが、さすが辛紅、『冷やし柚子辛紅らーめん』はその期待値を優に超え、私の中で今季最高のおいしいラーメンとなった。「夏は暑い! けど辛いものを食べたい!」という方には、これほどおすすめの料理はないと思う。
皆さんも是非、辛紅に足を運んでほしい。