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7ヶ月の子供が精巣捻転で片方の睾丸を失いました

7ヶ月の子供が精巣捻転で片方の睾丸を失いました。
後悔と子供への申し訳なさでいっぱいなので、この経験が他の方への助けになればと思って書き残します。

言いたいこと

赤ちゃんの精巣捻転はとても珍しいらしいです。
精巣捻転で調べると「激痛を感じる」とどれも書いてるのですが、うちの子は全く痛がっていませんでした
なので、もし、赤ちゃんの睾丸がいつもと違うと感じたら、すぐに病院に行ってください。一刻を争う病気なので(捻転後6-8時間以内なら温存できる確率が上がるらしい)、夜でも救急で行った方がいいとのことです(痛がっていたら救急車で、痛がっていなかったら自前の交通手段で)。
季節の変わり目に多いらしいので、暖かくなってきた今など気をつけてもらえたらと思います。

注意

正しい医療情報は、正しい機関から出されている情報を参照ください。ここで書くのは、あくまでわたしから見た/経験したことと、わたしが病院で聞いたことを理解した内容です。

経緯

火曜の朝、オムツ替えの際に、玉袋が赤くなっているのを発見。触ってみると片方の玉が大きく固くなっていた。夫が近くにいたので「ちょっとこれおかしくない?」と聞くも、夫はちょっと見て「左右でサイズが違うのはある。そんなもんだ。」との返答。
子供は痛がっている様子もなく見た感じは普段通りだったので、気になりはするけどまあ大事ではなそうだと判断。
この日は午前中に母子で集まるイベントがあり、しかもわたしが幹事。行かない選択肢はなかったので、まあ病院行くとしても午後かなー、くらいの認識で一旦放置。
あとで後悔するが、この時点で予定も投げ出して病院にいけば玉は失われずに済んだかもしれない。

(中略。どの程度詳細を書こうか検討中。火曜の間でも何度か病院に行こうと思ったが後回しにした事実がある。)

翌日水曜日。この日も朝から予定2件あり。1件目は外せなかったので、2件目をキャンセルして病院に行こうか午後にしようか...と悩んだが、結局2件目も行ってから、午前の診療に駆け込みで行くことにした。

病院に着いたのが12時。ここからはノンストップで事が進んだ。
かかりつけの小児科では、専門ではないし緊急性があるといけないから(精巣捻転の可能性を示唆された)、小児救急を紹介される。ERでと言われて、初めて焦る。

小児救急の病院では受付をすませ、医者に案内されるまでのちょっとの隙間でコンビニでわたしの腹ごしらえ(これは正解だった)。わりとすぐにERの医師には診てもらえたのだけど、超音波で睾丸を見るも中々わかりづらいようで、超音波の専門の検査に回される。
超音波検査は小一時間ほど待った。そこでも中々わかりづらかったようで応援を呼んだりしていて、最終的には7人くらいの医師?技師?が集まって診断にあたってくれた。

診断の結果「精巣捻転」であることが確定し、それを最初のERの医師に告げられ、それから3人の泌尿器科の医師が現れ、改めて目視で状態を確認され、手術の手配が始まった。

まさかいきなり即手術になるとは...そしてこの子はこんないきなり片方の睾丸を失うのか...。仕事中の夫には連絡がつかないので、わたしの判断のみで手術に承諾することに抵抗があった。が、医師たちの説明は丁寧で明確で、もはや一刻の猶予もないことがわかったので、手術に対する不安はなかった。
(ちなみに一刻の猶予もないのは、もしかしたら玉が温存できる可能性があるかもしれない、それは見てみないとわからないからということでした。ほぼ可能性はないけど、といわれ、でもやっぱり少し期待はしてしまった)

手術室に子供が連れていかれ、入院の手続きやら病室の案内を受けていると、あっという間に手術が終わっていた。
言われていた時間より早く終わったので、一瞬「大丈夫だったのかも(玉は温存できたのかも)」と思ったのだけど、そんなことはなかった。

執刀医からは、血流が完全に止まって黒々とした睾丸の写真と共に、なんとか温存しようと努力したがダメだったので切った、と告げられた。わたしの小さな赤ちゃんの小さい玉はホルマリンに浸けられていた。

付き添いができなかったので、子供が寝ているうちに帰宅(ちなみに、これが子供が生まれてから初めて子供と離れて過ごす夜になった)。
翌朝迎えに行くと、泣き腫らした目でベッドの柵の中でパタパタしている子供と対面。「どこに行ってたのか?」と言わんばかりの恨みがましい目を何度も思い出す。

最後に

起こったことを思いだしながら書いていると、何度も病院に行く機会はあったのに、なぜ行かなかったのだろうかという後悔ばかり。
この記事を見ている方は「いや、早く行けよ」と思われることと思う。本当にそう。
インターネットで検索して、これは当てはまらないな…と自己判断することの恐ろしさを痛感した。今回のことで言えば「痛がっていない」ので「精巣捻転ではない」と思ってしまったこと。痛がっていなくても精巣捻転でした。
自分のことならともかく、別の人間である子供のこと、ましてや自分は育休中で時間に余裕があるのだから、病院くらいサクッと行くべきだった。
この記事を見ている方には、私と同じ後悔をしないよう、是非病院(救急)に行ってほしいと思います。

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