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満開の桜に思う
勤務先にある桜の木が満開になった。
例年より、少し早めのように思う。
今日は、簡単な送別会があった。本来なら、4月になってから、もっと盛大に行われるはずだったが、仕方ない。感謝の気持ちを伝えられただけでもよかった、と考えよう。
今日は、朝から全員でたくさん作業をした。連帯感みたいなものが高まった。私は、この職場のみんなで何かやる!という雰囲気が大好きだ。でも、最初からこうだったわけではなく、私がいる5年の間にどんどん温かな場所に変わっていったのだ。これは、人の力によるところが大きい。
私は、残ることになった。私より年数の少ない方が多く転勤する。たくさん相談にのってくれた同世代や上の年齢の方たちばかりだ。私は、頼られるのは本当に苦手で、だれかに頼っていないと不安になる性分である。年下だろうが、構わず頼ってしまう。頼られる方はたまったもんじゃない。今までそのことでどれだけ失敗したか。もうそういう年ではないと分かっているのに。未熟だな。
送別の時には、いつも悲しくて泣いてしまうのだが、今年は特にだめだった。自分が弱っていた時に助けてくれた人を前にすると、だめなのだ。前に進みたいのだが、まったくわくわく感がもてない。…実は、まったく同じことを言っている人がいて、彼も5年目。先に行かれることが寂しいということなのか。よくわからない感情に支配されている。
春は別れの季節
寂しい、寂しい、寂しい…
と100回叫んだところで状況は変わらない
それならば…
あと1日で気持ちを切り替えよう。ついでに、ずっとずっと抱いてきた気持ちや立場、状況から卒業しよう。もっと割り切ってさっぱりとした気持ちで、人と関わっていこう。それが自分自身の気持ちを軽くするだけではなく、相手に対する思いやりにつながるのだ。
この1年でお世話になった人すべてに心からの感謝の気持ちを伝えよう。
そして、4月からは、
新しい、強くなった私で。
桜の花びらが散るように
気持ちを切り替えよう
地面に落ちた花びらが
根元を温め、土をたがやすように
この一年間で学んだことを心の栄養にして
しっかりと歩んでいこう。