卒業式
学生の卒業式に着るものは紋付き袴。
私以外の女性は全員それだった。ただ、私はリクルートシーツで参加。ただ、一言。『面倒』がかった。
朝早くにセットして2時間かけて電車に乗ることも、大学近くでセットするのも嫌だった。そもそも卒業式の数時間に十数万のお金をかける意味がわからない。私の場合、袴と上の着物はどうにか家にあるもので代用できるから、借りる意味もわからない。でも、着付けられないから髪と一緒にやってたもらうしかない。。。うん。お金と時間がもったいないと面倒がかった。後は自分の家の着物系を使ったときの後始末などなども。
式当日、シーツで参加した私を見て、男性たちには羨ましいと思わないの?とも聞かれた。そうおもってれば着ています。私が『着たくなかった』だけ。それをミエと思ったかもしれないけど、今も後悔はない。でも、皆が袴を着ている中、着ていないことがそんなに異常ですか? そんなに皆とあわせることが重要?
みんなが同じ時に同じことをしたくないが心情。朱に交わっても、赤に染まる気はなし。中学時代から持っている私の心情。
そして卒業パーティーのとき、なぜか一部の袴を着てた子たちはリクルートスーツになった。パーティーこそ弾けるべきでは?(やっぱり私は世間とずれてる?)。で、私は弾けていった。一般的なパーティードレスではなくインドの民族衣装パンジャビでの参加(これは初海外で自分用お土産げのひとつ)。
蒼の布地に金糸が入ったオシャレ服。
腕にブレスレットを大量に付ける。
おでこにもシールを貼った。
髪は適当にアップにしてなんかの簪を付けたと思う。
今でこそ、異国の衣装を売っている店は多々あるけど、15年以上前は珍しい方だった。異国の衣装と言えばチャイナが定番くらい。今はアオザイ、チマチョゴリなども知られてるけどね。あとは、異国衣装のアレンジした洋服とか。
まぁ、そんな訳で式とパーティーの差に皆に驚かれた。当たり前だ。あっちは式典。こっちはパーティー。遊び方の度合いは見極めている。
普段声をかけない人たちにも声かけられたし、色々なところで写真も撮られた。
極めつけは、ビンゴ大会で1位を取った。ここでのひきと運の良さは本当に自分らしい。
私が卒業パーティーで印象に残った人は、ただひとりの振袖姿で参加した女性。すっごく仲が良いわけでもないけど、会えば心境を話せる人。長身に元々美人さんだから、大振の柄の振袖姿は本当にキレイだった。パーティーで振袖姿はさすが!オシャレ。お互いにパーティーであった瞬間、一緒に写真撮ろうになった(笑)。その人は以外は本当に失礼だけど、結婚式のパーティーと同じくらいの衣装でインパクトがなくおとなしかった。別にパーティーで目立たなくてもいいけど、パーティーの執行委員&司会側の中心メンバーこそもっと個性を持ってほしかったなぁ。
まぁ私が一見真面目な性格だったし、おとなしい洋服(ジーズとパーカー)だから余計に教授たち含め度肝を抜かれたのだろう。根本は変人だし、結構個性は強いほうだよ。だけど、一応一般的な常識も持ち合わせているから、ある程度隠せるのあったのか?
卒業パーティは社会人になる前の最後のお遊び。そいう感覚。
仲が良かった学長(入学時は教授)は私がインドに行ったことも知ってたし、何なら服の話もしていたので、私の衣装をとても喜んだ。そういう学長も某民族衣装もどきだったから本当に面白かった。もちろんツーショット写真も撮った。
私の場合、振り切り方が異常。
普段は根暗な印象で十分。でも、やる時はエンジン全開、徹底的に、完膚なきまでにやる。
中途半端にするくらいなら、やらないほうがいい。
だからこそ、変人だし、個性がある意味別ベクトルで強い。
普段、隠しているからこそ、豹変したときは異常さがでるのかぁ?後は最後だし。どうせ私以外は覚えてないでしょ?
学生時代の色々な思い出あるけど、卒業日1日ほど0から100へ振り切り方をした日は、かつてないほどない。
自己満だけど、たぶんあの卒業日は色々な意味で目立っていただろうな。
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