《岩投げエリア》戦術のすゝめ【第一回】
※一応、特殊レギュレーションに於ける《岩投げエリア》戦術の記事ですが、OCG・マスターデュエル(通常レギュ)の方も読める内容となっています。
なんか興味あるなーって方はぜひお読みになってください。
どうも。三度の飯より岩石族、やっぱりご飯も好き。トロワーです。
今回は、
《岩投げエリア》戦術のすゝめ【第一回】
と題しまして、このシンプルであり奥深いフィールド魔法と、その基礎戦術に関して書き連ねていこうと思います。
では、どうぞ。
まず《岩投げエリア》とは何なのか
これが今回のテーマ《岩投げエリア》です。
1ターンに1度、任意で適用出来る、自軍モンスターへの戦闘破壊耐性効果(永続)であり、その代わりにデッキから‘‘効果で’’岩石族1体を1体を墓地へ送る効果を持っています。
短い文章の割にややっこしいカードだなぁとなりますが、要は戦闘破壊を岩石族版《おろかな埋葬》に変換するよーって事です。デュエルマスターズというTCGをやっている方には‘‘置換効果’’と言うと一発で伝わるかと思います。
じゃあ岩石族デッキ用かーってならないでください。なんとこのカード、守るモンスターに種族等の縛りは無く、効果を受けないモンスターも守れます。実は汎用カード(?)なんです。
「よくエースモンスターが戦闘破壊されて辛い」
「下級モンスターを活かしたい」
「色んな攻め手に対応したい」
そんな方は、ぜひここから先も読んでみてください。
……そして岩投げ沼にハマるのです。
‘‘投げる’’とは
《岩投げエリア》を使う。デッキに入れて、引いて、発動する。簡単です。
でもどうやって効果を使うの?
戦闘破壊の代わりにデッキから岩石族を墓地に落とすカードな訳ですから、当然まずは戦闘破壊されそうにならなきゃいけません。劣勢状況限定の保険カード……では駄目です。それならば《和睦の使者》やら《威嚇する咆哮》で良いですし。あくまで、発動する状況を安定させる必要があります。
相手モンスターにギリギリ負けるモンスターを出す
戦闘破壊され……!
る際に、《岩投げエリア》適用。
これが理想的なフローチャートです。
デッキによって様々あるでしょうが、良く出るモンスターや下級モンスター、エースモンスターの攻撃力。あとは各モンスターがどのぐらい戦闘で破壊されがちかを意識してみると良いかもしれません。
後述する攻める岩投げと守る岩投げによって、ここのアプローチは若干変わるのですが、基本は一緒。適用して投げる。相手を嫌がらせる。そして《岩投げエリア》を厄介なカードだと認識させる。これが岩投げ戦術の基礎であり、最も大事なポイントです。
攻める岩投げと守る岩投げ
‘‘投げる’’とは では、基礎的な部分をザックリと学びました。次は攻めと守りの選択です。
戦闘破壊といっても、そのパターンは大きく分けて二通りに分かれます。
自分からの攻撃で返り討ちにあった
相手からの攻撃で破壊された
当たり前だろって感じですが、これが大事です。
前者はアクティブな戦闘破壊、後者はパッシブ(受け身)な戦闘破壊です。《岩投げエリア》はどちらにも対応できます。
自分から安定して適用しアドバンテージを稼ぎにに行くなら前者、制圧モンスターを維持するなら後者の考えでデッキ構成を考える必要があります。
アクティブ……攻める岩投げは【ウォークライ】や【剣闘獣】、パッシブ……守る岩投げは【ナチュル】などの様なデッキが適性が高いと言えます。
自分のデッキの守りたい状況・モンスター・性質……それを分析した上で次にお進みください。
岩石族は‘‘4枚3種’’に絞るべし
さて。なんとなーく理解出来たところで、次はデッキに採用する岩石族……基、‘‘弾’’の選定です。
何故‘‘弾’’と表現するかと言うと、筆者自身がデッキ内の残り岩石族の事をよく残弾と表現するからです。この考えはリソースの少ない出張ギミックで便利なのでオススメ。以下この項目では岩石族→弾と表記します。
採用する弾ですが、多過ぎても、少な過ぎてもダメです。何故って? 勿論ジャマだからです。
岩投げ戦術はメインでありメインに非ず。ぶっちゃけ1ターンに1枚しか落とせないカードをポンポン詰め込んでも仕方ないのです。
なので、まずは枚数を絞るわけですね。大体4〜5枚が癖がなくて扱いやすいです。
戦闘破壊といっても状況は様々な訳ですから、想定される状況に合った投げる弾を選択し、採用しておく必要があります。
で、ある程度投げ分け(状況によって落とす岩石族を変える事)を考えたら↑上記の枚数が良いという訳です。
「何を採用すればいいんだ!!」となると思うので、代表的なのを一応下記にまとめていきます。
《タックルセイダー》
《先史遺産コロッサル・ヘッド》
《風化戦士(ウェザリングソルジャー)》
《リバイバルゴーレム》
《干ばつの結界像》
《フォッシル・ダイナパキケファロ》
《ゲート・ブロッカー》
《シェル・ナイト》
《先史遺産アカンバロの土偶》
《電磁石の戦士α》
《磁石の戦士δ》
見える壁という強み
さて。長々と書いてきましたが、《岩投げエリア》には欠点があります。
フィールド故、見え見えの罠って点です。
明らかにそれ墓地肥やしたがってるでしょ? 破壊耐性面倒だな。もう見え見えです。見えまくり。
故に弱く、故に強い。
逆手に取ります。
敢えて突っ込んでくるなら、見せてやれば良い。
見え見えなら、より厄介だと認識させれば良い。
見せ付ければ、相手の動きは鈍ります。
「このカード、何とかしないと」
「とりあえず、殴らないでおくか」
たった数行ぼっちのNRカードが最強だと錯覚される。これが可能なのが《岩投げエリア》。そして洗練され、的確に投げられた岩石族達なのです。
さいごに
《岩投げエリア》は、何か長くて複雑な宇宙コンボが広がるカードでも、貼ればなんか勝てるカードでもありません。……ぶっちゃけ地味なカードです。
ですが、弾選択の楽しさ、投げ分けの駆け引き、そして何より、大好きな岩石族を最も活かせるサポートの一つ。魅力に満ち溢れています。
習うより慣れろ。まずは使ってみて、相手を見て、自分を見てみてください。
その時、この謎文と共感できた貴方は、もう同志(なかま)です。