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WORLD TAG LEAGUE 2023 総括

今回はWORLD TAG LEAGUEの、総括をしていきたいと思います。

Aブロック

星取結果

本命=マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト ※2位
対抗=海野翔太&成田蓮 ※5位タイ
大穴=アレックス・コグリン&ゲイブ・キッド ※1位

見事に予想を外しました。
もっと混戦を予想してましたが、10点、8点、6点、4点がそれぞれ2チームと、割と綺麗に順位が分かれました。

本命に推していたマイキー&シェインですが、やっぱり隙がないチームでしたね。
リーグの中でも、最も安定した試合をしていたと思います。
コグリン&ゲイブとの直接対決の結果で2位でしたが、タッグチームとしては、最も完成していたように見えました。

ただ、このAブロックに関しては、やっぱり海野&成田ですね。
3勝4敗でしたが、海野選手がその全ての勝敗に絡んでました。
序盤は順調に勝ち星を重ねていて、上々の滑り出しだったのですが、何か海野選手にばかり負担が掛かっていて、この先、大丈夫かな?なんて思ってたら…
なんのことはない、成田選手HOT入りの前振りだったんですね。
これには驚きでしたが、ただ、今思うと、これはこれでアリなんじゃないかと思ってます。

思えば、昨年から今年にかけて、海外遠征から帰国した選手の中で、最も変貌していたのは、海野選手と辻陽太選手でした。
これは格段に強くなったという意味ではなく、強烈なキャラクターを身に付けて帰ってきた、という意味でです。

意外と勘違いされがちですが、海外遠征は、強くなるためというよりは、キャラクターを身に付けることを、主目的としています。
そもそも海外に出すくらいですから、その時点で既にヤングライオンは、強さは身に付けているんですね。
帰国直後に海野選手や辻選手が、タイトル挑戦のチャンスを貰えたのも、自分は当然だと思っています。

一方、成田選手に関しては、帰国後も大きく変わっていなかったというのが、自分の印象です。
おそらく成田選手はこれから変わるのでしょう。
HOTが良いかは別にして、自ら行動を起こしたことには、素直に評価したいと思っています。

で、キャラ変が見事に結果に結びついたのが、コグリン&ゲイブだと思っています。
今年はそこそこやるとは思ってましたが、まさかリーグ1位とは!
もうタッグに関しては、トップ外国人選手と言って良いですね。

また、清宮海斗&大岩陵平も、星取結果以上に爪痕を残しました。
特に大岩選手の変貌ぶりは、期待大です!
来年辺り、海野選手や辻選手と、肩を並べる存在になっているかもしれません。

次世代ということに関しては、グレート-O-カーン&HENAREも、4勝3敗と勝ち越しました。
こちらはキャラクターは振り切っているので、地道に結果を残したことに期待が持てますね。

Bブロック

星取結果

本命=後藤洋央紀&YOSHI-HASHI(毘沙門) ※2位
対抗=ヒクレオ&エル・ファンタズモ ※1位
大穴=タイチ&上村優也 ※3位タイ

こちらは惜しかったです。
後藤選手の膝のコンディション次第と思っていたのですが、始まってみると、首の方が深刻でした。
でもそこは、さすが毘沙門。
後藤選手のコンディションの悪さを、YOSHI-HASHI選手が見事にカバーしていました。

そして、ヒクレオ&ファンタズモに関しては、両選手のキャリアと現在の立ち位置を考えたら、ここが勝負時だと思っていました。
見事に結果と存在感を見せてくれましたね。

ところで、ブロック分けを見ると、Aブロックがキャリアや体格のバランスの取れたチームが多いのに対し、Bブロックはアンバランスなチームが多いです。
ただ、それは決して悪い意味ではなくて、アンバランスなチームの方が、勢いに乗ったら手がつけられないものです。
そんなBブロックの序盤を引っ張っていたのは、ランス・アーチャー&アレックス・ゼインと、タイチ&上村でしたね。
逆にチームバランスの良い毘沙門や永田裕志&鈴木みのるが、リーグ序盤に苦戦していました。

場外乱闘や介入に裏切りと、色々と荒れたAブロックに対し、Bブロックは選手の個性が際立っていました。
個人的には、Bブロックの方が面白かったです。

準決勝~優勝決定戦

勝敗結果

さて、決勝トーナメントの結果、毘沙門が優勝しました。
IWGPタッグ王者にしてWTL三連覇の偉業です。
また、優勝決定戦の試合内容は圧巻でした!
首の負傷を抱える後藤選手とファンタズモ選手。
それでいて40分超えの死闘。
選手が壊れてしまうんじゃないかと、見ていて怖くなる程の試合でした。

WTLは今年も、1.4東京ドームの出場決定選手が不出場でしたが、自分は例え、彼らが出場していたとしても、毘沙門の優勝は変わらなかったと思います。
そのくらいレベルの高い試合でしたし、新日本の歴史を紐解いても、毘沙門は最高のチームの1つだと言えるでしょう。

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