NEW JAPAN CUP 2023 総括
↑予想編はこちら
前回の記事では、NJCについて戦前予想をしてみましたが、今回はその結果について考察してみたいと思います。
戦前予想と結果
戦前、自分が予想していたのが、
【準決勝】
SANADAvsウィル・オスプレイ
鷹木信悟vsデビッド・フィンレー
【決勝戦】
SANADAvsデビッド・フィンレー
【優勝】
SANADA
だったのですが、決勝戦のカードと優勝予想は当たりました。
記事を上げたのが2月18日で、サンノゼ大会の前日、早期だったことを思えば、上出来だったと思います。
ただ、やはり細かく見ていくと、所々で波乱があって、予想は一筋縄ではいかないことが改めてわかりました。
特にオスプレイ選手のケガで、代役としてマーク・デイビス選手が準決勝に進出したのは、全くもって読めません。
こんなの天文学的な確率です。
ここは当たらなくて当然と割り切れますが、一方で、鷹木選手が1回戦でアーロン・へナーレ選手に負けたのは読めませんでしたね。
ここは鷹木選手の勝利を疑いませんでした。
へナーレ選手はパワーも格闘技の技術もあって、その強さはわかっていましたが、いかんせん、試合運びが荒削りで、試合巧者の鷹木選手には及ばないと考えていたからです。
準決勝のカードに、タマ選手を予想していれば、まずまずの予想だったんですけどね~
ここだけが残念でした。
全体的には、採点するなら70点といったところでしょうか。
総評
さて、今年のNJC、終わってみればSANADA選手とフィンレー選手が主役でした。
今年は出場選手が28選手。
優勝するためには5連勝、1回戦シードの選手でも4連勝しなければなりません。
そして結果は、SANADA選手が5連勝して優勝し、準優勝のフィンレー選手は4連勝しました。
この両選手以外で3連勝した選手はいません。
2連勝が、内藤哲也、EVIL、タマ・トンガ、海野翔太の4選手で、いかにSANADA選手とフィンレー選手の勢いが突出していたかということが、戦績に表れています。
ただ、そんな中でも、海野選手が2連勝したことに意義があると思っています。
2回戦で前年優勝者のザック・セイバーJr.選手を倒したのも予想外でしたし、公式戦のない日でも入場から会場を盛り上げてくれていました。
優勝、準優勝に次ぐ敢闘賞があるなら、自分は、海野選手にあげたいと思うくらいの活躍だったと思っています。
NJCの主役
さて、NJCの主役の2人であるSANADA選手はJust 4 Guysに、フィンレー選手はBULLET CLUBに移籍しました。
両選手共、ユニットが変わったことが、そのまま結果となって表れた格好です。
NJC開幕前のSANADA選手は、どう見ても優勝するような状態に見えませんでした。
それでも自分がSANADA選手を優勝予想に挙げていたのは、1回戦がタイチ選手と組まれていたからです。
タイチ選手なら、SANADA選手の良さを最大限に引き出すだろうと。
ただ、引き出せない場合は、容赦なく叩き潰すだろうとも思われたので、この1回戦がキーでした。
そして結果は、1回戦の山を越えたSANADA選手がタイチ選手の精神的な後押しを受けた形での優勝でした。
ただ、ここまでは予想通りだったのですが、自分は過去の記事でも、SANADA選手は移籍はしないだろうと言ってきました。
というのも、多くの人がそうであったように、自分も正直、移籍に関して一定の予想はしていたものの、移籍によって試合スタイルを変えて勝ち進むことに意味を見出だせなかったからです。
それで勝ち進んでも、選手自身のポテンシャルが変わるわけではありませんし、また、誰とは言いませんが(笑)、移籍が大化けに繋がらなかった例もあります。
でも、蓋を開けてみれば、SANADA選手は移籍はしても、変型DDTを決め技に使用し始めた以外は、その試合スタイルを変えはしませんでした。
SANADA選手が優勝したのは自身の実力を最大限に引き出せた結果だと思いますし、今では移籍して良かったと感じています。
もう一方のフィンレー選手は、1回戦からBCの新リーダーとして登場して以降、破竹の強さを見せていました。
こちらは入場曲から出で立ちまで、ガラッと姿を変えましたが、試合スタイルに関しては同様に、大きく変えたものではありませんでした。
「BCのリーダーはトップ外国人選手でなければならない」という不文律を崩さないならば、自分はフィンレー選手が新リーダーに最も相応しいと思います。
優勝には一歩届きませんでしたが、この感じだとトップ外国人の一角として、活躍していくことでしょう。
飯伏幸太選手とジェイ・ホワイト選手の抜けた穴を埋める選手達が、早速出てきました。
こうやってプロレスは続いていくものだなと、改めて感じています。