2023.2.11 大阪府立体育会館観戦記
↑前回の観戦記はこちら
やってきました、大阪府立体育会館!
THE NEW BIGINNINGもいよいよ最終戦です。
↑公式サイト
ご覧のとおり、凄いラインナップです。
最終戦ならではの注目カードがずらりと並び、チケット完売の超満員札止めとなりました。
長らく撤去されていたひな壇席が、遂に府立に帰ってきました!
しかも今回は声出しOKとあって、段差が有るだけでなく、前後左右が空席という最高の環境でした。
府立のひな壇は2階席まで繋がっており、会場に一体感を与えてくれます。
この風景を見ただけで、「今日は盛り上がるな」と確信しました。
花道側の席は、今回が初めてでした。
この時点でワクワクドキドキですね!
試合開始
予想通り、第1試合から熱い声援が飛び、第2試合ではL.I.Jの登場。
第3、第4試合では本隊vsBULLET CLUBの白熱したシングルマッチと、前半戦から上々の盛り上がりでした。
第5試合
【NEVER6人タッグ選手権試合】
EVILT&高橋裕二郎&SHOvs鈴木みのる&エル・デスペラード&成田蓮
「タイトルマッチはやらない」と豪語していた王者組(HOT)。
果たして試合に登場してくるのか?
そう考えていた矢先、HOTは挑戦者組の最後に入場した成田選手を急襲しました!
これがHOTのやり方か?
場内は当然のごとくブーイング!
ところが、いつもは憎らしく思えるHOTの常套手段が、生で観るとこれが意外に面白い!
6人タッグならではのハチャメチャな試合展開が、妙にハマって見えました。
試合は、復活した成田選手が裕二郎選手をコブラツイストに捉え、見事、王座奪取!
そして鈴木選手のマイクの後、「風になれ!」の大合唱!
会場が一体となった瞬間でした。
第6試合
【ルーザーリーブ・ジャパンマッチ】
ヒクレオvsジェイ・ホワイト
初めに、これは試合というよりは儀式です。
負けたジェイ選手は、追放というよりは初めから日本を去るつもりでいたのでしょう。
試合終盤、ヒクレオ選手のチョップを逃げずに受け続けるジェイ選手。
ヒクレオ選手の強さを確かめていたようでした。
そして最後は、ジェイ選手のToo Sweetポーズにヒクレオ選手が応え、惜別のチョークスラムで決着。
試合後、敗者にもかかわらず花道から帰るジェイ選手。
最後は会場を一望し、笑顔で退場しました。
ジェイ選手にとって大阪は、海外遠征前に壮行試合を行い、帰国後、最初に登場した地であり、ちょうど4年前、IWGPヘビー級王者を初戴冠し、昨年、IWGP世界ヘビー級王者となった地です。
胸に去来する思いが有ったのでしょう。
それにしても、ジェイ選手は何故「壮行試合」ではなく「追放試合」を選んだのか?
いつか、その真意を知りたいなと思っています。
第7試合
【NEVER無差別級選手権】
タマ・トンガvsエル・ファンタズモ
ジェイ選手が負けたことで、ファンタズモ選手が次のBCのリーダーとして、勝って名乗りを上げるものかと思ってましたが、約25分に及ぶ熱戦を制したのは、タマ選手でした。
前試合後の何とも言えない空気の中、見事にセミファイナルの役割を果たしたこの試合の意義は、大きかったと思います。
この試合で、会場のボルテージはさらに上がり、メインを迎えることとなりました。
メインイベント
【IWGP世界ヘビー級世界権】
オカダ・カズチカvs鷹木信悟
オカダ選手の選手権試合を何度も観てきましたが、この日は特別でした。
間近で観た、入場時に舞うレインメーカードル。
その景色は壮観で、圧倒的な存在感でした。
(舞ってきた紙幣を1枚、記念に戴きました。)
試合は、オカダvs鷹木なら、内容は保証付きだと思っていましたが、予想の遥か上をいきました。
レインメーカーとラスト・オブ・ザ・ドラゴン!
互いの必殺技を決めても、まだ終わらない!
最後の一手を決めさせまいと、延々と技を切り返し合う両者!
ここまで凄い試合は観たことがありません!
一体、どうやったら決まるの?
ざわつきと声援で、会場内のボルテージは最高潮に達し、興奮で鳴らされる重低音ストンピング!
「鷹木!鷹木!」
気が付けば、自分も何度も声援を送っていました。
負けはしましたが、この日の鷹木選手はこれまでで一番強かったと思います!
試合後は鷹木選手が負けた悔しさと、素晴らしい試合への感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして試合後。
オカダ選手は、一週間後に控えたサンノゼ大会の相手に棚橋選手を指名しました。
11年前にレインメーカーショックが起こった、ここ大阪で対戦を誓い合う両者。
最高の大会を締めくくる、爽やかで素晴らしいエンディングでした。