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Atomic Heart - Enchantment Under the Seaのストーリー徹底解説
2025/01/28にAtomic HeartのDLC #3、Atomic Heart - Enchantment Under the Seaが発売されました
本編→DLC#1→DLC#2と書いてる、ストーリー徹底解説を書きます
ストーリー徹底解説の前に、リリース前の事件のまとめすら書いてます
DLC #3、トータルのプレイ時間はざっくり30時間ぐらい?
他の人の配信見ると10時間ぐらいで、俺もラスボスまではそのぐらいの時間でした
ラスボス攻略に20時間かかりました。詳しくは配信見てください……
DLC #3、ストーリーは過去最高にわかりやすいので、解説書くこともないかとも思ったんですが、乗りかかった船なので書きます
ストーリー全体は本当に核心だけなら数行で書けるレベルだと思うので、色々と気づいたことも書いていこうと思います
過去作とのつながり
DLC #3の冒頭は、驚くべきことに、本編とDLCのストーリー全体をまとめて解説が入りました
語り部はDLC #1で登場したレベデフ教授
この解説のおかげで、俺が今まで頑張ってnoteで徹底解説書いた内容は無意味になりました。この解説を見れば本編〜DLC #2までの展開はわかります
Atomic Heart本編は、逃亡エンド・戦闘エンドで分岐するわけなんですが、DLC #3はなんとDLC #2からつながってました
つまり
逃亡エンド→DLC #1
戦闘エンド→DLC #2→DLC #3
ということです
これは個人的に意外で、てっきりDLC #3はDLC #1の続きで来るのかなと思っていました
オープニングの解説ではDLC #1の内容は「多世界解釈に興味がなければ無視して良い」とのことなので、公式で「なかったこと」になるのかもしれません
ただレベデフ教授は本人の登場はDLC #3ではなかったものの、名前は出てきています。今後どういう扱いになるのかは不明ですが、DLC #1で顔見せして、今後何かストーリー的な意味が与えられるのかもしれません
Enchantment Under the Sea
DLC #3のサブタイトル「Enchantment Under the Sea」は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくるパーティーの名前で、邦訳は「魅惑の深海」となっているそうです
タイトルの通り、舞台は深海となります
はじまりはチェロメ・コンプレックス
ストーリー開始は完全にDLC #2の終わりからはじまります
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リンボ世界から帰還して、目の前には双子のレフトのボディが横たわっています
レフトとライトは見た目ほぼ一緒なんですけど、金ジャケット着ているのがライトで、儀式のときも角出してた方がレフトだったので、たぶんレフト
本編のエンディングでP-3に手を差し伸べてたのはライトで、この役割分担に意味があるのかは不明
DLC #2はリンボ世界をさまよっていただけなので、現実世界的にはサチノフのオフィスで双子を倒して、チャールズが究極生命体になった後
ベッドの上のレフトが角を出して、P-3のグローブを貫いて、ブレスナの人格が宿ります
DLC #3はブレスナとの旅になります!
シチュエーションとしては絶望的な状況が続きますが、亡き妻と二人の冒険はこれまで人に裏切られ続けてきたP-3にとってはすこし救いなのかもしれません
ジナばあさんとの再会
あれだけ美しく整理されていたサチノフオフィスは半壊していて、サチノフもチャールズもいません
ブレスナ曰く、サチノフは「まだゲームに参加している。ほとんど負けてるけどね」とのことなので、完全に死亡してはいないようです。チャールズのデータストレージに吸収されたようで、今後復活の芽はあるんでしょうか?
そこから動いていないエレベーターを新アビリティ「ウィップ」を活用して一階まで降ります。そこからはウィップを使いながら移動して、オープニングでパレードが行われていたあたりで、バンブルビーをハックして、空中を移動し、本編の終盤でベータコネクターを捨てたパブロフコンプレックス付近の海辺に到着します
ベータコネクターを探しますが、当然見つかるわけもなく。そんなときにジナばあさんの空飛ぶ小屋が空を横切ります。とりあえず追っていくことにします
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道中でDLC #1に登場したテレンティに会います。レベデフ教授の助手をしていたラフィックっぽい見た目のまぬけなロボットです。この世界のP-3とテレンティは初対面です。テレンティは「ジナばあさんに私がここにいると伝えてくれ」と頼んできます
その後戦闘を挟みながら、ジナばあさんの小屋で話します
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テレビでは「コレクティブ 2.0はまもなく実施されます。ローカル不具合は解消されています」とアナウンサーが喋っています
ジナばあさんも真実にはたどりつけておらず、捜索中とのこと
最初彼女はP-3がまだチャールズと同行してると思い、銃を突きつけてきますが、その後ブレスナが喋り出すと、娘の声に気づいて、態度を変えます
ここでジナばあさんが色々話してくれるんですが、サチノフはチャールズに吸収された話とか、レベデフと情報交換してるとか、双子のボディが片方失われた話(これはブレスナがする話)とかが聞けます。
片方ボディ失われたと言ってるので、ライトはリンボ世界に行っており、レフトのボディだけが現実世界に残っているという状態なんでしょうかね
トライトン・コンプレックスへ
ベータコネクターを手に入れるためには深海のコンプレックスに行くしかない、という話になります
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小ネタですが、この鶏の足の生えた小屋は「リャバ」という名前らしいです
リンボ世界でつくられたクリーチャーのリャバは、同じくリンボ世界の物質が入っているベータコネクターと共鳴する?との説明で、海に投げ入れたわけですが、こいつ役に立ったんですかね?
あとベータコネクターって、「コレクティブからの影響を受けなくなる2つのリング」という説明だったと思うんですけど、今の状況でリングあったとしてチャールズに対抗できる?
それは大いに疑問なんですけど、それはそれとして
P-3も後を追いかけて、深海に向かうエレベーターに搭乗します
そしてトライトン・コンプレックスにたどり着きます
コンプレックス名は終始トライトン・コンプレックスと言われてるんですけど、ネプチューン・コンプレックス(ネプチューン研究所)との関係がよくわかりませんでした
ネプチューン・コンプレックスは本編のどこかで名前だけ出てきていた?っぽいのですが、DLC #3で移動してるのは基本的にトライトン・コンプレックスなんですよね
この記事見ると、トライトンはネプチューンの付属施設って書いてあるので、そういうことなんですかね
ニコライとの出会い
施設内を進んでいくと、ニコライというロボット技師と出会います
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目の前には燃え盛る炎、背後には強化ガラス越しにロボットたちという絶望的状況でしたが、P-3が助けてあげます
彼はモスクワから特命でこの施設にやってきましたが、その特命の内容はここでは教えてくれません
脱出ルートを教えてくれて、施設内にはナスティヤとハンターという2名の生存者がいることも教えてくれました
Atomic Heartあるあるで会話終わったら召されてしまうタイプの人間キャラかと思ったのですが、彼もP-3とは別ルート使って脱出します
ナスティヤとハンター
しばらく進むと、ニコライが言っていたナスティヤとハンターと出会います
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二人ともトライトン・コンプレックスからの脱出をしようとしていました
ナスティヤは魚類生態学者で、本名はアナスタシア・ナザロヴァ。この施設でイルカの飼育・研究をしていたようです。イルカへの愛が強すぎる以外は(このゲームでは珍しく)普通の女性研究者です。ニコライとはたぶん恋人関係?
ハンターは多くを語りません。本名を聞いても「ハンターと呼べ」の一点張り。トライトン・コンプレックスに来た目的もよくわかりません。新武器のテストをしていた?とも言っています
ロボットが暴走した施設内で、ニコライとナスティヤを助けながらこの部屋まで逃げこんだということなので、悪い奴ではなさそうですが、謎の男です
Bブロックへ
ニコライと会う前あたりで、ジナばあさんからトライトン・コンプレックスのBブロックに行けというメッセージを受けており、二人に行き方を聞きます
ラズール湖の底を通るしかないという説明をナスティヤから受けます。要務室を通らないといけないとか橋をかけないといけないとか色々言われるんですが、細かいことはよくわかりません
で、行こうとしたら、引き留められます。ナスティヤはイルカを外の世界に解放したいのですが、そのためにはイルカショーをやって、ゲートを開かないといけないシステムになっているとのこと。なんだそのシステム
仕方ないのでP-3が色々問題を解決して、イルカショーを開催。ショータイム中に大量のロボットが湧き出てきて、激戦になります
戦闘を終えると、次はAブロックからBブロックに移動するために潜水する必要があります
すごいぞサモデルキン
Bブロックに行くと、NORAがベッドみたいな機械の前でわめいています。そしてテレンティが双子(レフト)のボディを届けにきます。ジナばあさんがチェロメ行って回収したものです
そしてP-3が動力(キャンドル)を回収して戻ってくると、ニコライがパソコンをカタカタしています。ナスティヤとハンターも合流
ここでニコライの特命の内容が明かされます
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彼はサモデルキンというロボットの整備のためにわざわざモスクワから移動していました。サモデルキンはスーパー修理機的な存在のようです。何をしようとしていたのかはニコライ自身もわからず、ただ秘密の命令を受けて、指示通りに動いていたとのことです。ただその命令がDLC #1に出てきたレベデフ教授から来たことはわかっている模様
サモデルキンのパワーで、P-3は腕を修理してもらいます。この腕の修理と言ってるのは、ブレスナに対するもの……ですよね?ゲーム的に何かが変わるということはありません
脱出
そこから深海からの脱出がはじまります
道中でジナばあさんから連絡が来て、「リャバを引き上げさせるから、気をつけて帰れよ」みたいなことを言われます(解説書くために録画見直してたら流れを理解した)。これなんだったんだ?
まだベータコネクター回収できてないので、仕方なくナスティヤに連絡
P-3「仮に小さい箱を海の中に落としたとして、イルカに取ってもらえないかな?」
ナスティヤ「座標がわかれば可能だよ」
P-3「なんだと!じゃあ頼む!」
という流れでイルカのネイルくんに回収を依頼
ベータコネクターの座標をブレスナがいつ把握したのかが録画見返しても謎だったんですが、サモデルキンの修理受けたときに脳にめちゃくちゃ情報が入ったっぽいので、そこで座標もわかったってことなんですかね?
もうすぐトライトン・コンプレックスを脱出!というところで、MOR-4Y通称アナゴに襲撃されます
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コイツがマジで強いです
よく見ると、アイキャッチ画像のナスティヤの後ろにこいつが描いてありますね。アイキャッチに採用されるぐらい印象的なラスボスです
あまりに強かったので珍しく攻略動画も出しました
細かいことですが、英語版だとMorayで、日本語ローカライズがアナゴなんですが、Morayで検索するとどうもウツボのようで、敢えて日本人に馴染みやすいのはアナゴだと思ったのか、ただの誤訳なのかは不明です
ゲーム内で撃破すると、ムービーに入って、ブレスナが双子(レフト)として復活して、アナゴにトドメを刺します。本編のエンディングでボスだった双子が、「私の夫に手を出すな!」と言って攻撃するシーンはちょっとアツい
そして激闘を終えた二人のもとに、イルカのネイルくんがベータコネクターを届けてくれます。ベータコネクターは箱に入った金色の二つの指輪なんですが、P-3は「いい使い方がある」と言って、その一つを結婚指輪のように、ブレスナの指にはめます
そして無事脱出して、新キャラ3人・テレンティ・P-3夫婦で浜辺でBBQ。P-3はブレスナに対して、
「Now CHAR-les」
(次はチャールズだ)
と宣言して、DLC #3終わり。おつかれさまでした
レベデフ教授がどう絡んでくるのか
DLC #1はなかったことになったんですが、レベデフ教授の存在はDLC #3でもちょいちょい伏線を張るかのように言及されます
Twitterで黒幕説を唱えている人もいましたが、個人的には黒幕はやりすぎじゃないかと思います
DLC #4で出てきて、大事なシーンでP-3を助けてくれるとか、種明かしをしてくるとかあるんじゃないかなと予想しています
あとPEAR端末の中の従業員リストにレベデフって人がおりまして、アカデミー・オブ・コンセクエンスでラジオ波の研究をしているらしいです
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この「LEBEDEV SERGEI ALEXEYEVICH」がレベデフ教授である、ということがDLC #1から言われてたんですが、今作のメール中のレベデフ教授らしき人物のイニシャルが違うんすよね
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A.V.Lebedevとなっており、従業員リストと一致しません
これはでも単なるミスなのかな〜わかりません
改めてDLC #1を見直してみましたが、この世界ではコレクティブ2.0が実施されていて、「国家は既になくなって、今はサチノフが意思決定を担っているが、まもなくコレクティブ内の論理的決定が意思決定となる」という説明をレベデフ教授がしているシーンがあります
(人の動画ですが)
これ、よう考えると「じゃあなんでレベデフ教授はコレクティブに取り込まれてないんだ」という話ですよね。よく見たらソートデバイスも付けてないし
ガンマコネクターを与えられてた科学者の中に「レベデフ」もいたんですが、それが彼?
あるいは単純にコレクティブのヤバさに気づいていて、ソートデバイスをつけないようにしていたのかもしれません
終わり
すみませんDLC #3はストーリーシンプルだから、瑣末な気づきを書いた方がええやろ精神で埋めていったら長くなりました
あと追加情報ある方はなんでもコメントに書いていただけたら大変嬉しいです
DLC #3自体の感想は、下記の動画でいい感じに語れたので、それ以上のことはありません
それでは、DLC #4が出たらまた会いましょう
(了)