サブカルの知識で人測ってた時期あれマジでなんだったんだ
サブカルの知識、つまりサブカル力(りょく)で人を測ってた時期があったんですよ。高校、大学くらいかな。
たとえばマンガ好きって言ってるのにワンピースしか読んでない奴はザコ、好きか嫌いかはともかくとして浅野いにおくらいは知っておいて欲しい、みたいな。
音楽は特にそうだったかな。人生で全く音楽聴いてない人間と会って仲良くなったことあって、
「J-POP聴くと色んなコンプレックス刺激されて聴けない」
と言ってて、そいつのことはその点では見下してるかも。
思春期のそういう背伸びで、いい作品に触れられた事実もあるので、それはいいんですが、それをもって人をジャッジしてたのは今考えると間違ってた気がします。
2chの邦楽板のコピペで、「通ぶりたい奴御用達バンド」みたいなのがあって、ゆらゆら帝国あたりのランクのバンドがずらずらって列挙されてたの汎用性高くて好きで、ずっと探しるんですけど見つからない……
大学卒業して働きはじめたあたりでその辺が丸くなって、今はもう人の好きなものに難癖つけるのはやめました。例外はありますが。ジャニーズとか。
去年くらいに会社でガチで音楽詳しい人が最近聴いてる音楽列挙してて、なんかアイスランドだか北欧だかの民族音楽?みたいなん聴いてて、ちょっとウッてなってしまったんすよね。昔の自分がそのまま成長してたらこんなんだったのかなって。
別にホントに本気で心の底から好きならいいけど、ホントか?っていう。
お前、自分のセンスを誇示するために聴いてるだけじゃない?
サブカル野郎の醜いマウント合戦なんだったら、B'zが好きですとか、嵐が好きですとかの方が正直で、全然気持ちいい人間に見える。
最近はもうサブスクによって、音楽がマジで聴きやすくなった。井上陽水の昔のアルバムから米津玄師の最新曲まですぐ聴けるんすよ!ヤバないすか?
海外の音楽にもめちゃくちゃ触れやすい。サブスク登場前は、聴ける音楽には物理的な限界があった。だからサブカル深掘りしてる人たちにも、一定のコンセンサスみたいなんができたけど、もうマジでそんなのない気がする。何言ってんだお前とお互いに思いながらマウントを取り合ってる。それはもうマウントにもなってなく、それは……なんだ?
サブスクで聴けないのはジャニーズと山下達郎くらいか。なぜかくしくも両者とも世間的に終わりそうですが。
アンチジャニーズではあるものの、硝子の少年とかけっこー好きで、たまに聴きたいときあるんですよね。
山下達郎とかスガシカオとか、ガチのミュージシャンがアイドルに楽曲提供して、普段とテイスト違う曲ができるの、たまに肩の力いい感じに抜けてて、良かったり。
逆張りオタクであることはもうやめたんですが、それでもAdoがワンピースとからんだときは冷めてしまって、そこからなんか上手く聴けなくなってしまった。
別に売れて欲しくないとかじゃないんだけど、なんか違うなってなってしまった。
米津玄師も主題歌やりすぎでしんどさを感じる。チェンソーマン、シンウルトラマンくらいまではいいなと思ってたけど、FFあたりからは「もういいんじゃない?」と。
いや、勝手に聴いたり聴かなかったりするから、好きに活動してくれればいいんだけど。
応援してるマイナーな何かが売れると嬉しいと思えるようになったけども、どっかに限界なラインがあるっぽくて、米津玄師とAdoはそれを超えたっぽい。
あと最近知ったんですけど、同人誌出してる絵師さん?も最近けっこー儲かってる人はいるみたいで、普通に億単位で稼いだ人もいるっぽい。
同人でもすばらしい作品出してる人は経済的に報われるべき、と思ってたけど、それ知ったときにちょっと複雑な気持ちにはなった。これは明確に嫉妬。
米津玄師やAdoはそもそもの土台が違いすぎるから、嫉妬でもないんだけど、なんなんだろうな。
(了)
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