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真空成形まとめ

今回は真空成形についてまとめたいとおもいます。

真空成形とは

真空成形(Vacuum Forming)はPET板(ポリエチレンテレフタラート)や樹脂シート(熱可塑性樹脂)をヒーターで加熱し柔らかくし、型と密着させ吸引して冷却し成形する技術である。

真空成形が使われている例
卵パック、食品の容器、パッケージ、看板、浴槽など

真空成形の手順

真空成形をする上での手順は簡単に分けると
過熱→成形→冷却→加工 の四つの工程に分けられます。それらを一つずつ説明していきます。成形する際の型の成形についてはあとで説明したいと思います。

1過熱

成形材料となるPET板や樹脂シート、樹脂フィルムをヒーターで加熱し、軟化させます。シート全体を満遍なく加熱しないと成形する際に形に偏りが出たりします。
また、熱を加え過ぎると白く変色し、硬くなったりします。


今回は使いませんでしたが実際加熱する時はこの機械を使い加熱します。

2成形

成形は型の上に柔らかくなったPET板などを置き、型内部から真空吸引をし型に自動的に吸いつきます。これも上の画像の機械で真空吸引することができます。

3冷却

吸引してからすぐに触ってしまうとPET板などが変形してしまうので変形しない温度まで冷まします

4加工

冷却し終わったPET板を切りとります


この型を切って完成です。熱しすぎると画像のように白くなってしまいます

真空形成のメリット・デメリット

メリット
・成形の型が安価
・量を多く作れる
・成形型の整形期間が短い

デメリット
・素材のロスが多い
・特定の形の形状の成形は難しい

バルサ材について


バルサ材は画像のような素材で軽く柔らかい木材です。加工がとてもしやすくカッターナイフや彫刻刀などでの加工も得意です。建築や飛行機の模型やルアーなど幅広く使用されています。加工しやすいがゆえに耐久性が低く、釘打ちやねじどめに不向きというデメリットも持っている。

真空成形する上での注意点

真空成形をする際に原型の形を注意しなければなりません

画像のように○がある画像は取り出しやすく成形しやすいが×のものは引っかかったりして取り出しににくく、空白のところは成形できなかったりしますそのため凸凹を作りたい時は空気が通る穴を作ると成形しやすくなります。 


このような点を意識して真空成形をしていきましょう。



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