Lesson96 挑戦
7月、私は一つの挑戦をした。
国際交流だ。
日本にいつつではあったが
1週間ほど、英語を話す生活。
自ら飛び込んだのではあるが
初日の夜は、心底後悔した。
胸が、胃が、痛くて、ギューっと苦しくて。
「苦しいことが始まってしまった。乗り越えないといけない」
「1週間過ごせば、終わるから」と自分を励ましながら眠りについた。
なんでそうなったかというと。
私は、英語を話せないことに、
強いコンプレックスを抱いている。
それを乗り越えたくて、アプリを使って1年間勉強した。
だから、軽く考えていた。
けれど、太刀打ちできなかった。
全く英語が出てこない。
英語の反射神経が育ってないので、会話に、ラリーに、ならないのだ。
そのショックと、ひどいコンプレックスから来る「怖い」という感情に、1日目は支配された。
ただ、止まない雨はないのであり、終わらない1週間もないわけで、想定とは違ったけれど、無事に挑戦を乗り越えたのである。
その達成感たるや!!!
挑戦としては、成功じゃないかもしれない。
けれど、挑戦したことが嬉しかった。
こんなにしんどい気持ちになると分かっていたら、私は挑戦できなかったので、何も考えずに飛び込んで良かった。
仕事でぬるま湯に浸かりきって、挑戦が怖くなっていた私にとって、このプレッシャーに耐えたことは、大きな財産になった。
ここまで苦しくて逃げ出したいことなんて、そうそう起きない。
今なら何だってできそう、とまで感じた。
そして、私は今、引き続き、いや今まで以上に、英語の勉強を頑張っている。
1年前に、コンプレックスを強く意識して、勉強を始めた時に決めた。
今回は必ず習得したい。だから、これでは足りないのだ。
反射神経を、鍛えないと。
フランスに住んでいたことがある私は、語彙力は英語の方がずっと上なのに、フランス語の方が話せる。
それは、フランス語を使ってきた経験から、反射神経が鍛えられているから。
パッと来た時に、パッと返せる。
けれど、本当は英語の方がよっぽど勉強してきたし、理解している。
あとは、そこの回路を繋げて、言葉が出てくるようにしたい。
挑戦したことで、新しい夢もできた。
やりたいことができた。
挑戦は、しんどい。
びっくりするくらい、負荷がかかる。
一時的に、大きな圧がかかる。
最近の私は、逃げていた圧だ。
けれど、昔の私は経験したことがある、圧だ。
またやろう、挑戦。
失敗しても、自信になる。