仙台女ひとり旅*1日目
人生初の東北。
職場の上司が宮城限定の「伊達」というウィスキーが美味しいと教えてくれた。
調べてみると、ニッカウヰスキー蒸留所が仙台にあり、一般客向けのガイドツアーが行われているらしい。
これは·····行くしかない!!
13時半の見学ツアーを予約し、新幹線で仙台駅へ。
10時45分に到着したにも関わらず、駅チカ徒歩3分のホテルへの道に迷う。(方向音痴)
何とかたどり着いて荷物を預けたはいいもの の、今度はバス停を探してうろうろ。
そうこうしているうちに乗る予定だった11時半発の市バスが行ってしまったorz
仕方がないので電車利用で行くことに。
仙台駅に戻って電車の時刻表を確認すると、衝撃の事実が判明する。
電車、一時間に一本しかない·····。
都会の絵の具に染まりすぎたせいで、10分に一本電車が来るのが当たり前になっていた。
出身高校は電車すらないド田舎で、毎日2時間に一本しかないバスを文庫本片手に余裕で待っていた私。いつの間にか都会の絵の具に染まってしまっていたらしい。
あの頃に比べれば仙台は大都会だというのに。
昼ごはんをゆっくり食べる時間はなく、それでも東北を感じたくて菓子パンを購入。
美味しくて最終日も買った。
仙石線に乗り、仙台駅→作並駅へ。
風情ある素敵な駅。お土産屋さんも併設していた。
蒸留所は土日なら直通のシャトルバスが出ているらしいが、この日は平日なので公共交通機関で行くしかない。
レンタカー? いやいや、
飲みたいんだもの。
飲酒運転、ダメ絶対。
作並駅からは蒸留所のあるニッカ橋までの市バスに乗る。
作並駅を出て左方向へ道なりに進むと、右手にバス停が見えてくる。
今度はちゃんと駅員さんに確認したので迷わない。(方向音痴)
見ての通り微妙な天気。
10月半ばの仙台は東京より格段に寒い!
持ってきたストールを巻いて待つこと20分。やってきたバスに乗り、次の停留所で降りる。
バス停を降りるとすぐに大きな看板があった。これなら絶対に迷わない。
蒸留所自体はバス停から歩いてすぐではあるが、敷地内が広いので受付まで結構歩く。
なので時間に余裕を持っていくのがおすすめです。
てくてく歩いて·····。
着いた! 煉瓦が素敵。
緑豊かでお庭も綺麗。
中で受付を済ませ、約50分の見学ツアーが始まる。
内部を自由に見学することはできないが、ツアー中は一部を除いて写真撮影できる。
見学中、原酒のくらくらするような匂いで空気で酔えそうだったり、香ばしい香りや発酵するときの酸っぱい香りなど色々な匂いがして楽しかった。
ウイスキーの色は樽の色で決まることをこのツアーで初めて知った。
一通り見学が終わると念願の試飲タイム!!
試飲に用意されたのはこの二種類。
原液の入ったグラスをもらい、割り方はドリンクバーで自由に行う。
私はものすごく酒に弱いので、アップルワインを炭酸水で、ウイスキーをお湯で、味がわかる限界まで薄めてちびちび飲んだ。
弱いけど、お酒は大好きだ。
この日は寒かったので、お湯割りは最高に身に沁みた。
限界まで薄めていても、ウイスキーの香りや味はちゃんと楽しめた。
しみじみ美味しい。来てよかった。
アップルワインは炭酸水で割るとさっぱりして飲みやすい。ウイスキーが苦手な人にもおすすめ。毎日でも飲みたい。
見学ツアーはここで終了し、その後はお土産屋さんなどを物色。
有料試飲コーナーに伊達があったが、既に顔が真っ赤なので止めておいた。
お酒に強くなりたい。
私はお酒を愛しているのに、なぜ両思いになれないのか。
蒸留所と伊達の存在を教えてくれた上司に試飲した宮城峡ミニボトルをお土産に買い、最後に庭を散歩してから蒸留所を後にした。
自然豊かで空気が澄んでいて、ほろ酔い気分も手伝って幸せな気分だった。
帰りはニッカ橋から直通の市バスで仙台駅へ。
途中渋滞等もあり一時間ちょっとかかったが、おかげでいい感じに酔いが覚める。
ホテルに戻ってチェックインを済ませると、お腹の空き具合が緊急事態レベルになってしまった。
腹ペコで手足も冷え冷えだ!
その場でホットペッパーを開き、かき小屋「飛梅」を10分後で予約。
女ひとりで居酒屋!?ってよく驚かれるけど、全然大丈夫だよー!と声を大にして伝えたい。
飛梅さんは二人席があり、焼台がでーんと置いてあるので一人でも入りやすいと思われる。
斜め前のサラリーマンのおっちゃん二人組から「女ひとりかよ·····猛者だな·····」的な視線は感じたけれど、脳内メーカーが牡蠣で埋め尽くされていた私に気にする余裕はなく。
お通しのエイヒレを瞬殺で食べてしまった。
そして生牡蠣。美味しい。とける。
蒸し牡蠣、まぐろの刺し身もぺろり。
からの、ほやほやほや卵。
人生初ほや。不思議な食感。
しいて言うならイカ飯のイカに似てる??
美味しい。好き。
シメの牡蠣雑炊。幸せ。
お会計4000円ぐらい。ごちそうさまでした。
心も体もぽかぽか。お腹も満たされました。
一日目はこれで終了。
翌日の計画を立てつつ眠りにつきました。