スピラ旅行記 その37
いつも静かなマカラーニャ湖ですが今日は騒がしいです。
僧兵達の厳戒態勢が解けるまでじっとしていましょう。
大きな泉近くの小さな広間に身を潜めている一行。
みんな悩んでいます。話しかけるとポロッと本音を話してくれます。
ユウナを始めとする召喚士たちは旅をやめるべきだ、命を投げ出すなんて、と主張し続けていたリュックですが、ここに来てユウナの旅を続けたいというブレない強い想いに揺らぎ始めています。
本気でユウナがそれを望んでいるのなら、邪魔しちゃいけないのかな・・・。
ユウナが思い詰めていることはもちろん把握済み。
今は1人になりたいと言ってここを離れていることもわかっています。
少し時間が経っているので様子を見に行きたい気持ちをぐっと飲み込んで、適任者であるティーダに託します。
「ユウナのこと好きになっちゃダメよ。」と言っていたくせに。
ユウナがティーダを拠り所にしていることを察して本音を漏らすだろうと踏んだのでしょう。お姉様公認のカップルになりましたね。笑
ユウナが来たら出発だ。行き先はユウナ次第だな。
などと話しながら少し情けなくなってしまうワッカ。
「ユウナに全部決めさせるなんて 無責任だよな・・・」
このセリフを聞いた時はっとしました。ユウナの旅とはいえ確かに受け身ばかりだったな、と。17歳の女の子に全て決めさせて・・・と反省したくなるシーンです。
どんなもんかな?とちょっと表通りに出るとすぐ見つかってしまいます。
身軽なティーダが上手く巻いてくれるのでしょう、深追いされて今の拠点がバレてしまうことはありません。
ユウナのもとへ向かうと木の陰にキマリが立っています。大きな泉の方をじっと見ています。視線の先にはユウナ。一人になりたいというユウナの気持ちを尊重しつつ、最低限の防衛線を張っているキマリ。さすがです。この人が最もガードとしての役割を全うしている気がします。
木々が鉱石化することってどう表現したらいいのかわからず調べてみたのですが、珪化木(けいかぼく)というそうですね。簡単に言うと木の化石で、地中に埋まった後地層からかかる圧力によって石化するようです。その際地下水の染み込みの影響もあるようです。リアルではオパライズドウッドというものが近いかもしれません。また見識が広がりましたね。ゲームってバカにできませんよ。
スフィアの原料になるような水が湧き出ている場所ですから、その水を吸って育っている木々がきれいに結晶化するのは納得です。んー!よくできた世界!
人の気配を感じたユウナが振り向くとそこにはティーダの姿。また前を向いて「こんなはずじゃなかったのにな。」「がんばってたのになぁ・・・」と珍しく弱音。
そりゃ反逆者のレッテルを貼られ追い回されてますから堪えますよね。
シーモアの茶々入れさえ無ければきっと寺院巡りはほぼトラブルも無く終わっていたことでしょう。
「早くシンを倒そう」とか「早くザナルカンドへ行こう」とか、ユウナがどうなるかも知らないでユウナの気持ちも知らないで、ひどいことを言ってしまった。
ちゃんと本人に謝ることができてよかったですね。
ユウナは「そっか。全部知ってるんだ。」と落ち着いた口調。
またユウナは「いいの。」「楽しかった。」と、ティーダと話したこれまでの自分のもしも話が楽しかったと言います。
思い詰めている人に対して100点の声かけですね。
「思い切って やめちゃおう」
これって飛空艇の中でドナと似た話をした経緯から来る優しさだったのかもしれませんね。
そういうと少しユウナは楽になったようで水面を浮かぶように泳ぎながらアーロンの反対を心配しつつ「旅やめたら なにしようかな・・・」と呟きます。
キミはアーロンさんの気持ちも知らないで・・・。笑
だから具体的にあれがしたい、これがしたいって出てこないんですよ。
シンや召喚士を忘れて生きることなんてこの世界ではできないことなんです。どこにいてもシンの脅威は無くなりませんし、父のこともあって召喚士じゃない自分を想像できないのでしょう。
そんなユウナを見てティーダは「ザナルカンドに行こう!」と言います。え?と困惑するユウナでしたが、「俺ん家!」と1000年前のザナルカンドへ行こうという意味でした。
ユウナはブリッツの試合が観たい!とジェクトに聞いた街の様子を織り交ぜながら興奮気味に話します。ブリッツを見終わった後も遊びに行ける、真夜中に出歩ける文化に驚くユウナにティーダは眠らない街を自慢げに話します。
ティーダはユウナが旅を諦めてくれたと本気で思ったのでしょうか、それとも元気づけるために目いっぱいバカ話をしたのでしょうか。でもお気に入りの朝焼けが見れるスポットには本当にユウナを招待したかったのでしょう。
素敵だねが流れる有名なあのシーンですね。
【世界で一番ピュアなキス】
幻想的な水中の映像と2人の優しい表情が印象的なムービーです。
初見は小学生だった上、びっくりするくらい恋愛とかそういうものに疎かったので、急に冷めてしまったことを覚えています。「難易度やストーリーから薄々感じてたけど、やっぱり大人向けのゲームやったわ・・・」と。バカですねぇ・・・。笑
しばらく電源を入れず、間を空けて起動したものの色々忘れてしまい一回目の詰みを経験するのでありました。
色々話して聞いてもらって、ちょっとバカげた話もして、ぎゅっと抱きしめてもらって落ち着いた心。ユウナ自ら「旅・・・続けるよ」と優しく、でもどこかチカラ強さも感じる発言。ティーダもわかってます。「うん」と短く頷くだけ。
最後まで、最期まで、だよな。
このやり取りは関係が深まるからこそできる、深まったからこそ辛い。
ガードと召喚士って不思議な関係だよなぁ。
ユウナのすぐそばの立ち位置を譲ったシーンに感じました。
親が子離れする感じ・・・ともちょっと違うんですが、結婚式でお父さんが新郎に預ける感じというか・・・なんかそういうの!
ガードのみんなは気にしてないよ。
でもこうして少しすっきりとした様子を見せたらみんな安心しますよね。絶妙な信頼関係で成り立っていて幸せな気持ちになります。
アーロンはアーロンなりの気遣いを見せ、ぱっとその場をお開きにさせ、ユウナに「しっかり休め」と言います。
みんなで今日は野宿です。
おはよう、といった雰囲気のシーン。
ワッカも寝起きであそこに腰かけてるならいいな。
ルールーとアーロンは警戒して眠り浅そう。
リュックのティーダ以上に身軽な感じがいいですね。
さて、早朝のためか外がいくらか静かになりました。出発です。
ここからナギ平原を抜けてガガゼト山です。
ユウナの本気の決意はここからですよ!また次回!
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