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ライブレポ:OneRepublic

アメリカが誇るポップ・ロックの代表格 OneRepublic、去年には SUMMER SONIC 2024 にも出演し熱々のライブでメインステージを大いに盛り上げました。そんな彼らが最新作「Artificial Paradise」を引っ提げて大阪・東京へカムバック、サマソニを経て日本におけるファンダムを確固たるものにした彼ら、そんな今最もホットなバンド OneRepublic のライブレポです!。

雪辱のサマソニを経て

OneRepublic を見るのは今回で2回目、前回は察しの通りサマソニ2024です。ただ心残りなのがその時は Bleachers が控えている & 登場が遅れた、で3曲しか聞けずでステージを後にしてしまいました。なので今回の単独公演はサマソニのリベンジでもありでかなり気合はいってました。

大阪での会場はグランキューブ大阪とあまりこの手のライブでは見ない会場。自分も行くのは今回が初めてでした。劇場型のホールで座って鑑賞することを前提とされているため少しステージが低いように思いましたが、客席に傾斜があるのでそこまで問題はなかったみたいです。それに椅子が大きい分立った時のスペースも広く気持ちよくはしゃげましたね笑。
ステージは単独公演ということでしっかり作りこまれており、最新作やそれを経てのツアーでも強調されている ‟円” をモチーフにしたスクリーン、火花や紙吹雪などの特効も用意されておりバンドとしての気合も垣間見えましたね。

ライブは最新作の1曲目収録でアルバムタイトルにもなった Artficial Paradise でスタートし  What You WantedKidsStop And StareGood Life とこれまでの作品を横断するキャリア総括のステージを披露します。
バンドのフロントマン Ryan Tedder も出だしからなかなかのパフォーマンス、開始早々にオーディエンスとの距離感を掴んだようで常に笑顔でファンサをかます姿が印象的でした。
Silk Or SwimNobody と最新作収録の曲もしっかり披露、怪獣8号のOPテーマだけあって Nobody の盛り上がりは顕著でしたね。東京公演ではまたまた怪獣8号のテーマとなる新曲の初披露 & MV収録まであったみたいで、日本と友好な関係を続けてくれることに感謝ですね。

怪獣ソングの後インターバルをいれ Secrets で仕切りなおすと会場には大きなシンガロングが響きます。そこから流れるように Rescue MeRun と子気味良くアップテンポなワンリらしさ溢れるポップソングを繋ぐと、Love Runs Out で前半戦の大きなハイライトを作ります。ピアノから飛ぶライアン、来日公演をつい先日行ったベンソン・ブーンを彷彿とさせるアグレッシブさですが、45歳という年齢を考えると異常な元気に見えてきます笑。

念願のカラオケタイム!

今回の公演で一番楽しみにしていたのがライブ恒例のカラオケタイム。サマソニでは勿論見れずだったので、これを見に来たといっても過言ではないかもです笑

ビヨンセレオナ・ルイスといった歌姫たちと共に生み出した名曲を優しくもカ強く歌い上げると、マルーン5ジョナス・ブラザーズ と時代を彩ってきたポップソングをセルフカバー。ただ、本国では本編を凌ぐほどの大シンガロングが起きるカラオケタイムですが、ここ日本での反応はほどほどで少しかみ合わなかったところもありましたね。
このカラオケタイムで披露された曲はどれも Ryan Tedder がプロデューサーとして関わっており、カラオケタイムは彼の類まれなるポップセンスを存分に体感できる時間でもあります。最近になって日本での知名度を上げてきたバンドなので、彼がとんでもヒットメーカーという事を知らないという人もそれなりにいるんじゃないでしょうか。あの陽気なおっちゃん実はとてつもなく凄い人なんです笑。

ポップここに極まれり

カラオケタイムも終わりラストスパート、彼らが持つポップサウンドをこれでもかと見せつけてきます。RUNAWAYI Ain't WorriedSunshine とラストスパートに相応しい爆走っぷりで会場を一段、また一段と熱くさせます。
映画「Top Gun : Maverick」の劇中歌で彼らにとっても最大のヒットとなった I Ain't Worried ではイントロの口笛から大歓声でこの日一番の盛り上がり。つづいて Sunshine ではラスサビ前のラップパートを最前にいた女性に歌わせると完璧に返してしまうという最高の演出でこれにはライアンもご満悦。そのまま I Lived大合唱・大団円で本編を終えます。

アンコールではアコースティックパートを経て満を持して繰り出される Counting Stars 。火花に紙吹雪とポップ・バンドらしく華々しい幕引きとなりました。これまでのキャリアを総括したようなヒット曲満載のベストライブ、単独公演に相応しい2時間近くにわたる高密度の内容で大満足のライブでした。
個人的な所で言うと、EDM好きとして Kygo、Alesso に加えて David Guetta との I Don't Wanna Wait までやってくれる(アコースティックだったけど)とは思ってなかったのでそこも激熱ポイントでしたね。

SETLIST
Artificial Paradise
What You Wanted
Kids
Stop and Stare
Good Life
Sink of Swim
Nobody
Singapore
Secrets
Rescue Me
Run
Love Runs Out
Hallo(Beyoncé
Bleeding Love(Leona Lewis cover)
Maps(Maroon 5 cover)
Love Somebody(Maroon 5 cover)
Sucker(Jonas Brothers cover)
greedy(Tate McRae cover)
Apologize
Love Somebody(Kygo cover)
RUNAWAAY
I Ain't Worried
Sunshine
I Lived
I Don't Wanna Wait
Future Looks Good
If Lose Myself
Counting Stars

プレゼントもらいすぎじゃね笑

改めて、ポップの極みのような最高に楽しいライブでした。またオーディエンスもしっかり盛り上がっていていい雰囲気だったと思います。
最初の方で会場の造形について触れましたが低いステージが功を奏したのか、ライアンとオーディエンスとの間で常に交流がありアットホームなライブとなっていました。そのせいもあってか次々とステージに届けられるプレゼント、しかもそのどれもがセンスを感じさせる一級品。ライアンもそのすべてをにこにこで受け取っており、パフォーマンスにまで活用してくれます。Counting Stars に合わせてマリオのスターを掲げるなど、名場面になりえるほどの重要なアイテムまであり、演者と観客が一体となってライブを作り上げる。アーティストにとってもファンにとっても最高なライブだったと思います。

去年、サマソニへの出演に合わせて行われた単独公演。その際の会場は豊洲ピットと3000人規模の会場だったのに対し、今回では東京は有明アリーナ(15000人規模)とキャパ約5倍の大出世を見せ、サマソニでのステージが高く評価されたことが伺えます。
そして今回の単独公演、参加者の反応をみても好印象で今後ますますの成長を予感させます。いつか日本全国を回りたいらしいので笑、それまでこのファンダムを崩さずにまた次の来日を心待ちにしたいと思います。


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