伝説のおんな①
小学生の頃、習い事といえばソロバンだった。
近所のお友達がみんな習っていた。
親からソロバン塾へ通うよう言われたが断固拒否。
もともと頑固な性格で一度決めたら動かない
毎週通うことや決められたことをするのが大嫌い。
それなのになぜか商業高校に入り、ソロバンや簿記は必須。
私は急に焦りはじめた。
「そうだ!近所にあるソロバン塾へ通ってみよう。」
そこは幼稚園の教室を間借りして夕方だけ運営していたため、机や椅子も幼稚園児が使っているもの。
その小さな木の椅子に座り、一桁同士を足すような問題から始める。
指の使い方がわからないため、答えが一桁になるような問題でも間違える。
それが超恥ずかしかった。
小さな子供たちの中に一人高校生ででかいのが混ざっているのは珍しい。
半年で日本商工会議所二級、そしてまたさらに半年後に一級が受かり。
募集をかけてもいないのに、自分から手をあげて助手のアルバイトも始めた(土日は、ほか弁屋のバイト)
生徒の士気をあげるためか、塾長が私に質問をする
「あのお姉さんは半年で二級、さらに半年で一級が受かった。」
私のほうを指差し
「毎日、何時間練習していましたか?」と聞いてくる。
そして私はいつも一言
「3時間です。」と答える
ソロバンを始めて一年で日商(日本商工会議所)一級が受かるというのは珍しいことだったんだと思う。
私がアルバイトを辞めたあともまだ妹は通っていたので、度々私の話がでていることを聞いていた。
そう私は伝説の女(笑)
それなのに、助手のバイトの時給450円でした(笑)
あの時代でもそんなに安い時給はなかった🤣
最後までお読みいただきありがとうございます!
↓左下にある♥️(スキ)を押していただくと嬉しいです。
(ログインなしで誰でも押せます)
いいなと思ったら応援しよう!
拙い文章ですが楽しみながら 続けていきたいと思っています🍀感謝です☆