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ピンチをチャンスに

大手企業のオフィスでお弁当の販売員をしていた時の話。

その企業は、誰でも知っている大手で
新橋にあるビルには1000人の社員がいる
当時、ビルの8階から12階までにその社員がいた。

ビル内にはレストランがない。
コンビニかうちの会社か
うちとライバル会社のお弁当だけ。

お昼に170食を売り捌いていた。

当然、いつも大行列。
休憩時間は45分しかない。

いつも販売途中で
「残り10個で~す!」など声を張り上げ
早めに教えるようにしていた。
それでも、ギリギリ買えるかも?という心理からか諦めず
並んでいるかたもいた。

その日、ある男性のお客様の目の前で
お弁当が完売になり、
かなり怒っていらした。
顔が真っ赤になるくらい。
頭から湯気がでているんじゃないか、というくらい。

短い休憩時間中にずっと並んで
目の前で売り切れる。
自分もお客様の立場だったら
やはり悔しい気持ちになると思う。

そんな風に心から思いながら謝り
そして、お客様の顔をしっかり目に焼き付けた。

それから2週間後、またそのお客様が買いに来てくれた。
もう、来てくれないだろうと思っていたからとても嬉しかったことを覚えている。

私は
「先日は、お弁当が足りなくて申し訳なかったです。
あのあと他で買えましたか?」と聞いてみた。

するとお客様がびっくりして
「え!?  覚えてるの?(顔を)」と言ってきたので
「もちろんです😊」とお答えした。
そして
お客様は常連になってくれた。
まさにピンチをチャンスにいかすことができた。

そしてその9年後
伝説の女になるなんて
私は知る由もなかった。。。
(出た!大げさ星人(笑))

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とろ
拙い文章ですが楽しみながら 続けていきたいと思っています🍀感謝です☆