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テロは離婚を減らす

テロが起きると離婚率が減るらしいという話。
(9.11のときのデータ)

社会不安と離婚率の相関

ソースを失念して大変申し訳無いが、9.11が起こったあと3年位離婚率が下がったらしい。

つまり社会情勢が悪化すると、離婚率が下がるのだ。

この話を聞いた際、割れた窓という話が想起された。
Appendixに全部引用しているので、興味がある方は読んでみてほしい。

概要としては、「窓ガラスを割ることが悪か?」という話だ。

この話の中で、はじめに以下の主張があった。

窓ガラスを割ると、ガラスが売れ、経済が回る。
したがって、窓ガラスを割ることは良いことだ。

というもの。

しかし、この主張は、
割られた人が別の消費をするはずだった可能性を無視している。

そこまで含めて善悪を考えなければならない。

という内容の寓話だ。

すなわち、一見悪いものでも、良い影響がある可能性があるよね。

ただ、もう少し視野を広く持つとやっぱり悪いものだと分かるかもしれない。

そんな教訓を得られる話だ。

今回で言うと、9.11は離婚率を下げたから良いことだったよね。

みたいなことが言えてしまうわけだ。

明らかにテロ行為は悪い。
言論を封じ、暴力行為に走る絶対悪だ。

ということで、
数字は嘘をつかないが、詐欺師は数字を使う
という言葉の一端を紹介できたかなと思う。

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不一

Appendix

【神話と寓話】 割れた窓

店主であるジャックが、彼の息子が不注意にもガラス窓を割ってしまった時に怒ったのを見たことがあるだろうか?

そういう場合に居合せたならすべての目撃者が、明らかに常識として、この不幸な店主に決まり切った慰めを口にするのを、確実に見ることになるだろう。 「もしガラスが決して割れなかったら、ガラス屋はどうなるのだ?」というものだ。

ガラスを直すのに6フランが必要だとして、その事故はガラス業者に6フランの取引をもたらしたと言う。

6フランの取引を促進したのだと――。 私はそれは認めそれに反する言葉を持ってはいない。理由づけは正しいのだ。ガラス屋が来て、その仕事をして、6フランを受け取り、手を拭いて不注意だった息子に内心では感謝する。これらのすべては見えるものだ。

反対に、もしあなたが窓ガラスを割るのは、お金が回るという点でいいことであって、結果が一般的に言って産業の振興になると結論づけるのであれば、 それに対して叫ばねばならない、「ちょっと待て!あなたの理論は見えるものに限定されている。それは全く見えないものを考慮していない。」

ジャックがあることに6フランを使い、その他のことには使えないということは見えないことだ。 彼が窓を取り換えなくても済んだのなら、古びた靴を買い替えたか、あるいは蔵書棚にもう一冊を加えたことだろう。

彼は6フランを、事故が無ければ、異なったものに利用できたのである。 この状況によって影響を受けた、一般的な産業について吟味してみよう。

窓が割れ、ガラス屋の取り引きは6フラン促進される。これは見えるものだ。 窓が割れなかったなら、靴屋の取り引き(または別のものの取り引き)が6フラン促進されただろう。これは見えないものである。

ジャック本人について考えてみよう。もし窓が割れたという前者の場合、6フランを支出するが、窓から得られる恩恵は以前よりも多くも少なくもない。 窓が割れなかったという第2の場合、6フランを靴に支出して、窓と靴からの恩恵を同時に享受することになっただろう。

見えるものと同時に見えないものをも考慮に入れて、もう一度計算することを願う。 2人の人がいるだけでなく、この状況には3人が関係していることに注意なければならない。

ジャック・ボノムは消費者を代表しており、窓の破壊によって、一つの恩恵にしか与れなかった。 ガラス屋として登場したものは生産者であり、事故によってその取り引きが促進された。

3人目は靴屋(あるいは他の業者)であるが、労働は同じ原因によって同程度に害された。 3人目こそが、常に陰に隠れてしまうのであり、見えないものを体現しており、この問題に必要な要素なのだ。

破壊行為に便益を見るという我々の思考が、いかにバカげたものかを示しているのである。 結局は部分的な破壊でしかない規制というものを便益だとすることが、同じほどにいかにバカげているかを教えてくれるのだ。

よって、有利な証拠としてあげられた議論の根本に遡るなら、見つかるもののすべてが次の通俗的な物言いの言い換えでしかない――もし誰一人窓を壊さなかったら、ガラス屋はどうなってしまうのか?

【神話と寓話】 割れた窓

http://switchdec.com/broken-windows-theory-1689.html

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