仕事と子育てとキャリアブレイク
社会人になってざっくり四半世紀に届こうとしている。現在フルタイムで管理職。
仕事が楽しくて没頭してきたタイプ、高齢出産でコロナ禍に生まれた子どもは現在3歳。
今の会社に勤めてちょうど7年。ここでキャリアブレイクすることにした。
色々考えあぐねてメリットとデメリットを並べ、結論を出したのだが、私がキャリアブレクを選んだ主な背景としては以下の通り。
きっかけとメリット
全ての始まり「3歳児の訴え」
我が子は保育園4年目にして毎朝「保育園行かないの!」とぐずり、連れていってもママから離れないというタイプ。それでも一度入れば楽しく過ごしているのだが、ほぼ毎朝なので親の私も慣れるかと思いきや、後ろ髪ひかれまくりでボディーブロー。
そんなある日「ママ、おはなしがあるの」と、その真剣な雰囲気にややドキっとしながら聞いてみると、
「ママともっとずっといっしょにたい」と半泣きの告白に一撃くらう。
きっと多くの親たちが似たような経験をしていて、受け取り方もその人や状況によってそれぞれだと思うが、私の場合はこの3歳児の訴えに気持ちが大きく揺らぎ、このままだと後悔するかな、、とか、一旦べったりする時間を作ったら娘も私も満足するかなと思い始める。「国外拠点の可能性」
夫の仕事がアメリカフォーカスになり、(本人もアメリカ人なので)アメリカでしばらく仕事するメリットがあるだろうと、アメリカ拠点のオプションが浮上。「ハーフキッズの第二外国語(母国語?)問題」
我が子は日米ハーフキッズで、父親とは日々英語でコミュニケーションしているが、日本語と英語のレベルに大きな差が出てきていて、英語大丈夫か?という心配も。英語に浸れる環境も悪くないね。という考え浮上。「姉妹の絆」
我が家にはもう1人娘がいて、アメリカ人の24歳長女(私のstep daughterです)がシアトルに在住。妹が生まれたのがコロナ禍ということもあり、国境閉ざされ、姉妹が会うのも簡単ではなかった。明けてからも国が違うし、共働きの我が家は時間的に会えても一年に2回。昨年結婚したばかりの彼らが子供を持つ前に、姉妹の時間をどっぷり過ごして絆を深められたらとの想いが出てくる。(彼女も4歳の時に父親(現私の夫)の仕事の都合でフランスに4年在住、今も仏語をfluentレベルにキープしている)
デメリットと思考の転換
「介護」
私は12年ほど前から家族で父を介護しているので(両親と同じマンションを購入して日々行ったり来たり。)、我々が抜けると他の家族に大きな負担。これが理由によりこれまでも日本一択だった。子供ができてからは、母が「あなたは子育てと仕事に集中すればいい」と戦力外通告してくれて、子育てと仕事に舵を切らせて貰っているものの、父は介護重症度5(マックス)で実家に在住。必ず誰かがついている必要があるため、週末は自分の家に連れてきたり、ちょっと家族が外したい時などは、微力ながらも戦力にはなっていた。
→ここにきて家族の仕事の状況の変化や、アウトソースで今までよりは人手が多く、期間限定なら国外も大丈夫そうかも?と家族も理解を示してくれた。さらに家族みんなから愛されまくりな父もいつまで生きてくれるのかは本当にわからないので、娘との時間だけではなく、帰国してから復職までの期間に介護の時間もどっぷり取れたら、いつも負担かけている家族にも恩返しできるのではと罪悪感との折り合いをつける。「キャリアブランク」
退職して仕事しない期間が生じた場合、キャリアが中断され就きたい仕事・条件での再就職は困難か?をサクッとネットサーフィンしたり、リクルーターの様子探ったりしてみる。
→「キャリアブレイク」という言葉あり、割とポジティブめ?に捉えられているようだし、仕事もありそうだな・・と楽観視。それよりも、おそらくここまで求められる「ママ大好き」は期間限定で、今しかないこの時間を優先することは何にも変え難いのでは?となびく。(「虎に翼」の優三さんの言葉にも背中押される←これはまたいつか説明したい。)「保育園問題」
現在の保育園、新型コロナ禍真っ只中(2021年)の0歳児入園ということもあり応募者が劇的に少なく、奇跡的に?地域で最も人気の保育園に入れている。私が退職すると退園しなければならず、戻ってきた時には空きはないだろう・・。
→電動自転車買えば他にも納得行く保育園での選択あるし、年中さんからなので、幼稚園もオプションにあるかも?そして、通っても残り2年だからなんとかなるでしょうとこちらも楽観視することにした。
とは言いつつ、私たちが抜けることで介護による家族の負担を考えるとさすがに長期間の国外は難しく、キャリアブレイクもどの程度なら許容範囲なのか、そして自分にも子どもにとってもどの程度なら満足できるのか(できないのか?)やってみないとわからないので、とりあえず保育園のタイミング、もちろん収入のことなども考え、翌年3月末までの最大8ヶ月とすることにした。
こんな感じで決断に至り、上記の理由を伝えて退職の意を伝えたところ、社長から「休職したら?」との提案をもらいやや拍子抜け。
一旦キャリアブランクを覚悟して退職する予定だったが、再就職で新たな会社だと最初は仕事に多く時間を取られそうだし、休職中に転職活動しなくて良いのは家族のために時間を使うことに集中できそうだな、と、ここは流れに乗って休職することにした。
そんなこんなで現在シアトル在住、短期間ではあるが数ヶ月こちらの生活を楽しむことに。
キャリアブレイクをきっかけに、色々と見聞きして感じたことを記録していけたらなと思っている。