
出産祝いの悩み [26/30]
「出産祝いしでが何が良いが?」
というLINEが叔母(北の方)から送られてきた。
なんとありがたいことだ。
と思うと同時に、何を所望すれば良いのか、何円くらいの品を求めて良いのか、などの悩みが一気に浮上してきた。
とりあえず、入り用のベビー用品の中で抱っこ紐がまだなかったのでそれでお願いしますと返信すると、「欲しいやつさリング(リンク)送れば贈るさ」との返答があった。
抱っこ紐と言っても数千円のものから3万円のものまでピンキリである。
正直私が欲しいのは2万円台後半の品である。
何円のものを望んでいいのか直接叔母に聞くのもはばかられるので、叔母の姉にあたる私の母(関西)に連絡した。すると
「二万円未満くらいちゃう?」
との曖昧な返事。
すでに出産祝いをもらっている兄夫婦(かつては四国)にも聞き込みをすると、1万五千円くらいだといっている。
こうなると私の望んでいる抱っこ紐は高すぎることになる。
もう少し安い抱っこ紐で気にいるものを探してみたが、使える対象年齢が0ヶ月から12ヶ月のものとかになる。
それでも良いかと思ったが、12ヶ月後に結局別の抱っこ紐が必要になって購入することになる。新たに買った抱っこ紐の使用回数が多くなってしまうとなんとなく失礼な気もする。使う期間が長い方が送る側も嬉しいのではないか?などいろいろ考えを巡らすとどうにも決断ができない。
ではもっと相場の安い商品を所望すれば良いんだ!と思い、ベビー布団セットをねだってみた。ベビーベッドとその敷布団はもらう宛があるので、掛け布団とシーツ類が無いですと伝えた。
すると叔母から電話がかかってきた。
つまりは、
ベビー布団も色んなサイズがあるし、いつどういう目的で使うかによって様々だからどんなのが良いか検討してみて欲しい
とのこと。
なんだったら現金でも良いよ?とも言ってくれた。
きっと私は、現金を所望するだろう。
正直私は貰えればなんでも良いのだが、世の中複雑である。
せっかく贈り物をしてくれようとしているというのに品物選びから値段確認まで、妙にストレスを感じてしまった。
きっと送る側も一定のストレスを感じているに違いない。
こんな時に思い出されるのはカタログギフトである。
カタログの中から好きなものを選べるというあれである。
カタログギフトを考えた人は本当に良いことをしたと思う。
贈り物を贈る側と贈られる側がそれぞれ感じる無駄なストレスをほぼ全て解消してくれるのだから。
それがどれだけ精神衛生上良いことか、身に染みてわかった。
編集者(かつては関西)のコメント
実際、めっちゃありがたいんやけどね