オリキャラ絵描きがイラスト本を制作した結果!!!【下】
【ご挨拶】
どうも、とりと申します。普段はBlueSkyで活動しています。こちらは続き物となっており、前回を読んでいない方はそちらを先に読むことをおすすめします。こちらでは原稿が完成してから本が届くまでの話が書かれています。
【注意書き】
・イベントに出る人向けの解説ではありません
・漫画や、特に小説の製本については疎いです
・ブログを書く予定はなかったので不明瞭な部分があります
【イラスト本制作の流れ】
①作りたい!ほしい!と思う
②企画
③原稿
④入稿
⑤届く
となります。今回は④と⑤について書いていきます。
④入稿
今回はイラスト本とアクキーのデータ入稿をしました。
・PDF化と連結の練習 8月中旬頃
PDFを連結して印刷所のアップローダーを使って入稿することにしていましたが、PDFも連結も何が何だかわからない状態だったので少し触ってみることにしました。ここで使用したのは「画像をPDFに」というアプリです。完全無料で使用感も良かったので使うことにしました。無事途中までの原稿をPDFにして連結することができました。当時はどうなっていたら連結されていることになるのかが分からず不安でした。
・アクキーの入稿練習 同時期
こちらは「アクリー」というアプリを使用することにしました。使用感を確かめるのに練習としてイラストを配置してみたのですが、「数字(サイズ)を打ち込めたらいいのにな」というのが最初に抱いた感想でした。しかしそれ以外は不便に感じることはなく、直感的でわかりやすい印象です。配置をしてみた結果、LサイズとSサイズのアクリルを買えば良いことが判明しました。この時期にフォロワーさんがアクリーでアクスタを作っていたので使用感などを聞いてみると、届くまでにかなり時間がかかるとのことでしたので早めに入稿することにしました。この時に会員登録などを済ませています。
・「画像をPDFに」不調を訴える 2024.8.22
原稿が進んだためその分を追加しようとしたところ、なぜかその画像の画質がかなり荒くなってしまいました。容量の問題かと思って1枚分をPDFにしても画質は荒く、設定を見ても間違えていませんでした。次の日にフィードバックを送ってみましたが、返信がありませんでした。
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・データをPDF変換→連結 2024.9.10
前述のようなことになってしまったため、結局Adobe Acrobatを使用しました。使ったことも無く、1枚1枚PDF変換をして連結までを終えました。1度順番を逆にしてしまって連結をやり直しています。42ページ分ですから、とっても大変でした。
・アクキー入稿 2024.9.9
Googleで入金方法を調べたところ、このような結果が表示されました。
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今はAIの結果は直っていないものの、すぐ下にアクリーの公式サイトが出てきました(2024.12.15時点)
こちらにAmazonpayとあって、5000円分Amazonpayを購入したのですが、アクリーはクレジットカード決済、コンビニ決済、後払い(ペイディ)に対応しているようです。つまりAmazonpayは使えないということでした。気をつけてください。
・アクキー入金完了 2024.9.13
アクリルL→2640円
アクリルS→770円
配送料→250円
合計→3360円
となりました。予算以内でよかったです。これで7人分ですから個人的には安く感じます。公序良俗に反さないかどうかが少し心配でした。18禁ではないのですが……
・印刷所で冊子購入 2024.9.15
制作代金→7180円
表紙の追加料金→380円
オプション料金→160円
送料→650円
割引オプション→350円
合計→7990円
となりました。 部数の決定や販売については次回のブログに書こうと思います。
・原稿入稿 2024.9.15〜
今回製本を頼んだのは「ちょ古っ都製本工房」さんです。高彩度印刷所なるものができるので頼みました。サイトの説明もわかりやすく、1冊から対応してくれています。そしてとても安いです。
私はパソコンを持っておらず、iPhoneでの作業となります。だからかPDF変換した画像のサイズが分からずドキドキでした。そしてアップローダーを使い、プレビューがこちらです。
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バグを疑いましたが、少し見えている部分から察するにサイズが大きすぎるのです。たしかに上に表示されている画像サイズもおかしいです。表紙の原稿サイズは303×429で、元のデータもそうなっています。PDFに変換したときにサイズが大きくなっているのだと思いました。しかしそんなことがわかったところで、元のサイズでPDF変換する方法も、PDFを元のサイズに戻す方法もわかりませんでした。調べてもパソコンの説明しか出てこないのです。I LOVE PDFのオンライン版を使ったらさらに大きくなる始末でした。深夜2時。絶望でした。しかしここで唯一の希望が現れました。Adobe Acrobatのオンラインを使うとなぜか正しいサイズで変換されたのです。プレビューがこちらです。
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翌日。Adobeのオンラインで1枚1枚PDF変換をして連結をしました。パソコン前提なのか操作性がすごく悪かったです。勝手に上にスクロールされ、表示がすごく小さく、更には画面がカクカクです。それでもこれでしか正しいサイズでPDF変換できなかったので縋るしかありませんでした。やってみてから気づいたのですが、1度適当な順番で連結してから並び替えた方がやりやすいです。ここでまた事件が起こりました。連結したデータの保存先がわからないのです。PDF変換したものは通知ボタンから保存できたのですが、連結したデータがどこにも見当たりませんでした。保存はできるのですが、どこにダウンロードされているのかが調べてもわからなかったので、同期しているアプリの方で開いて保存することにしました。本当に嫌でした。アプリで開いたらまたサイズが変わってしまうのではと本当に怖かったです。しかもプレビューが見られるのは表紙1~4だけで、本文は見られなかったのです。1度本文の原稿1枚分を表紙のアップローダーを使ってサイズ感を確かめたところあっていそうな感じがしました。そして、最後のわるあがきとして、アップローダーに入稿したときにかかる時間を確認することにしました。昨日のバタバタで、どうやらあまりにもサイズが大きいとアップロードに時間がかかることが判明していたからです。よくよく考えれば当たり前のことですが、とにかくスッと入れば正しいサイズであるとみなすことにしました。結果、新しいデータはあきらかにスッとアップローダーに入っていきました。あとは決めていた通りにデータを入力して入稿完了です。
余談ですが、表紙2.3の原稿が表紙2と表紙3が反対になっていました。アップローダーに書かれていたものと反対で気づきました。危なかったです。
・届くまで
PDFのサイズが正しい確証がなくとても緊張しました。もし印刷所から「サイズが違います」と連絡が来てももうこれ以上は打つ手がないと思っていたのでそのまま印刷してノベルティにする予定でした。印刷所探しからやり直すことも考えていました。フォロワーさんに「不備の連絡は3日くらい来ることが多い」と教えていただいたのですが、不親切な印刷所だったら…と不安だったのも事実です。Adobeの解約もこの間にしています。
⑤届く
・アクキーが届く 2024.9.27
ポストに投函されていました。袋を開けるとレジンみたいな臭いがかなりキツかったです。薄いシートをはがすとかなり綺麗に印刷されていました。
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少し暗めな印象ですが、私のイラストがそもそも暗いのもあるので、品質として大満足です。写真より実物の方が綺麗です。アクリーさん、ありがとうございました。
・イラスト本が届く 2024.10.5
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無事に出来ていました。BlueSkyのフォロワー様方に報告すべく本をパラパラめくる動画を撮ったのですが手の震えが凄かったです。noteにも動画を添付出来たら良かったのですが…嬉しいよりも安心が勝ちました。少し彩度が落ちていたり、逆に彩度が高くなっていたりするところもありましたが、かなり納得の出来でした。ちょ古っ都製本工房さん、ありがとうございました。
【まとめ】
パソコンがない中でのPDF変換、連結がこんなに難しいものだとは思いませんでした。難易度は完全に入稿>原稿でした。パソコンが使えない人は割増になってもPNG やJPEG、PSDで入稿できる印刷所にした方がいいと思います。クリスタ無し、パソコン無し、自分のクレカ無し、所持金無しにはかなりキツかったというのが正直なところです。それでもイラスト本制作は楽しかったです。親身になってくれる人や応援してくれる人、見てくれている人に支えられて最後まで走ることが出来ました。本当にありがとうございました!
【おわりに】
ここまで読んでいただきありがとうございました。情熱と行動力の大切さにまた気付かされることとなりました。モチベや実力など、やる理由やらない理由を考えているうちは多分本は出来ないと思います。まずは今後の予定から考えてみることをおすすめします。
長く拙い文だったと思いますが、誰かの背中を押せたらいいなと、誰かの助けになればいいなと、そのような思いで書き綴りました。次は本の販売について書いていこうと思います。よろしくお願いします。