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2022シーズン北海道コンサドーレ札幌新戦力を語る【檀崎竜孔&藤村怜編】

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レンタル移籍に出されていた檀崎竜孔と藤村怜がついに札幌に舞い戻った。

今回は【興梠慎三編】に引き続き、札幌の新戦力である檀崎竜孔と藤村怜について考察していく。

テクニカルファイター 檀崎竜孔

基本プロフィール

選手名 檀崎竜孔
生年月日 2000年5月31日(21歳)
出身 宮城県名取市
身長 174cm
体重 63kg
利き足 右足
ポジション シャドー、WB

クラブ

2019−   北海道コンサドーレ札幌

2020−2021   →ブリスベン・ロアーFC(Aリーグ)

2021   →ジェフユナイテッド市原・千葉

プレースタイル

檀崎の一番の特徴は2列目からの飛び出しにある。相手DFの一瞬の隙を突き、スペースに飛び出しゴールやアシストを狙うプレーは彼の十八番だ。また、ドリブルやパスによるチャンスメイクも彼の持ち味の一つ。サイドではドリブルで切り込んでクロスをあげ、中央ではスルーパスで決定機を作り出す。それに加え、守備では相手に素早くハイプレスをかけることができる。札幌のマンツーマンプレスも問題なくこなせる筈だ。

求められる役割

まず檀崎に求めたいのは決定力だ。

札幌は課題である決定力不足解消のため、興梠慎三を補強するなど積極的な動きを見せている。檀崎にも決定力不足解消に一役買う活躍をしてほしい。青森山田ではプレミアEAST得点王、ブリスベン・ロアーFCではチーム内得点王でゴールデンブーツ賞を受賞するなど、檀崎の決定力は折り紙付。札幌でもその決定力を存分に発揮してもらいたい。

また、チャンスメイカーとしての役割も求められる。

チャナティップが移籍したことにより、札幌は深刻なチャンスメイカー不足に陥っている。駒井や青木のようにチャンスメイカーとしてプレーできるが、彼らは別のポジションで起用されることが多いため、その穴を埋めることができない。その点で、Aリーグで屈強なDF相手に前を向いてチャンスを演出していた檀崎はチャンスメイカーに打って付けだ。檀崎がチャンスメイカーとして活躍してくれれば、札幌の選手層はより分厚いものになるだろう。

栗山のテクニシャン 藤村怜

基本プロフィール

選手名 藤村怜
生年月日 1999年5月26日(22歳)
出身 北海道夕張郡栗山町
身長 176cm
体重 68kg
利き足 右足
ポジション シャドー、ボランチ

クラブ

2018−   北海道コンサドーレ札幌

2021   →モンテディオ山形

プレースタイル

藤村のプレースタイルを一言で表すならテクニシャン。スピードに乗ったドリブルや相手の裏をかくパスなどのテクニックを活かしたプレーが彼の武器。そしてそのテクニックを活かす視野の広さとアイディアを持ち合わせている。それらの武器を活かしたチャンスメイクは彼の十八番だ。弱点を挙げるとするならスタミナと守備。マンツーマンプレスに適応する上で、避けては通れない課題になるだろう。

求められる役割

まず藤村に求められるのはチャンスメイク

檀崎の項でも触れたが、札幌にはチャンスメイカーが不足している。チャンスメイクを武器とする藤村には、シャドーでチャンスメイカーとしてその武器を存分に奮ってもらいたい。特に藤村のパスセンスはチャナティップと同等かそれ以上のものがある。この役割ならば藤村の良さも活かすことができるはずだ。

そしてもう一つ、藤村にはゲームメイクも求めたい。

昨季の札幌はオープンな展開になりやすく、ゲームが落ち着かないことが多かった。それに加え、マンツーマンプレスにより体力消費が激しくなったため、ゲームをコントロールし、展開を落ち着かせることができる選手がより求められるようになった。しかし、今の札幌にはゲームを落ち着かせる事が出来る選手は宮澤と深井の他にいない。もし藤村がパスやボールキープでゲームを落ち着かせることが出来るなら、それは彼だけの代え難い武器になるはずだ。

2人に共通する懸念点

彼ら2人に共通する懸念点は出場機会

檀崎はブリスベンロアーでは26試合9得点という素晴らしい結果を残したが、千葉では4試合しか出場出来ず。藤村もベンチ入りこそすれど、5試合しか出場出来なかった。そんな彼らに立ち塞がる壁は、レンタル先のクラブより遥かに高い。特に彼らが主戦場とするシャドーには、日本代表で欧州クラブも注目する小柏や浦和と神戸のオファーを断って残留した金子などリーグ屈指の実力者が揃っている。レンタル先の各クラブで出場機会を得られなかった彼らが、この壁を乗り越え出場機会を得るのは相当難しいチャレンジになるだろう。

まとめ

カタールW杯の影響で来季も過密日程が続く以上、彼ら2人のような若手の力は絶対に必要になる時が来る。その時まで自分と向き合い、練習やカップ戦でアピールし続ければ、ミシャはどこかで起用してくれるはずだ。そのチャンスを決して逃さず、自分がチームを引っ張るんだという意気込みで試合に望んでほしい。来季、彼ら2人の躍進に大きく期待したい。

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