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雪城眞尋とコンサドーレに紡がれた縁

この記事はコンサドーレAdventCalendarに参加しています。様々な視点からコンサドーレを語っている方がたくさんいるので、ぜひ他の記事もご覧になってお楽しみください。

皆様方は「にじJ1クラブコラボ」というものをご存じだろうか。2022年の3月から5月下旬にかけて開催されたVTuberグループ「にじさんじ」とJ1全18クラブのコラボレーション企画だ。

VTuberやにじさんじといった見知らぬ単語が一気に飛び出してきてコンサポの方々は混乱していると思うので、まずは簡単に説明しよう。

Vtuberとは「バーチャルのアバターを用いて動画投稿や配信を行うYouTuber」のこと。その中でトップクラスの人気を誇るVTuberが所属するのが、ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループ「にじさんじ」。若者を中心に人気を博しており、4月時点でのグループ全体のチャンネル登録者数合計は4600万人以上に上る。

にじJ1クラブコラボでは北海道コンサドーレ札幌の応援ライバーに雪城眞尋さんが就任。今季を通してチームを応援してくださった。

ということで今回参加させていただくアドベントカレンダーでは、「にじJ1クラブコラボ」をきっかけに、私が雪城眞尋さんを、雪城眞尋さんがコンサドーレを応援するようになった話を書こうと思う。

初めまして、Vtuberの世界

コラボ開始当初はVTuberやにじさんじについてほとんど知らなかった。無論、雪城眞尋など知る由もない。申し訳ないが、最初は「雪○クに似てるな」くらいのザックリとした印象しかなかった。

たしかに似てる...?

だが、自分が認知していないだけで彼らはサッカー以上に若者に大きな影響を持つインフルエンサー。友達からもよくVTuberが面白いという話は聞いていたし、チャンネル登録者数もフォロワーもJクラブを大きく上回る。若い新規サポが欲しい!と思っていたので、これはいい機会だと猫の手ならぬVTuberの手を借りるため彼ら(に擦り寄る)を勉強することにした。

もちろん最初を見たのはコンサドーレの応援ライバーに就任した雪城眞尋。にじさんじ非公式Wikiによると、「雪城眞尋は15歳の高校1年生。通称まひまひ。不幸体質で色々なものにキャンキャン言って噛み付くことから、リスナーにチワワと呼ばれイジられている(要約)」とのこと。

なるほど、さっぱり分からん。しかし進まねば理解はない。未開の地に踏み込むような気持ちで、私はチャンネルページを開いた。

雑談系が多いので、まずは作業用になる雑談配信をいくつか聞いてみた。仕事や私生活、サブカルや料理などの趣味についての話題が多い。本人の気分やチャットによって左右されるが、大体どの配信もこれらの話題をメインに話している。想像以上にラフな印象だ。

例えるなら友達との雑談に近い雰囲気だろうか。リスナーを「お前ら」と呼ぶ語り口調や軽口をたたくようなチャットのあしらい方、バーチャルモデルによる多種多様な表情や仕草が重なり合い、まるで横にいる友達の話を聞いているのかと錯覚させられる。

なるほど、これがVTuberの面白さか!と少し納得させられた。スッと話が耳に入ってくるし、会話口調のためこちらも自然と耳を傾けてしまう。チャットの掛け合いには個性が見えるし、そのやり取りに参加するのも眺めているのも面白い。

チャットで面白いと思った話がもう一つある。それは「Ib」というホラーゲームをプレーする配信での出来事。ゲーム内で必要になる4桁の暗号を忘れた雪城眞尋が「暗号を覚えるやついない?」と質問すると、リスナー総出で「2434(にじさんじの語呂合わせ)」と嘘の暗号を一斉に送り出した。これを見た時は腹を抱えて笑ってしまった。配信は「映像とチャットが揃って成り立つ」と聞くが、そう言われる所以がよく分かった気がする。

面白さを理解すれば、あとは転がり落ちるように沼へ向かう。コンサポになった時もそうだった。雑談以外にもゲーム実況や歌ってみた、ASMRなども見たが、趣味が合うのかどれも私にとっては好印象だった。そして気づいた時には、まひまひを応援するまひともになっていたのである。

サポーターよりサポーターしてる

小学生の時は遊び決め係になってまでサッカーをやりたかった」と配信内で口にしていた雪城眞尋。元々サッカーに対して好意的だったからか、「#consadole」をつけて応援ツイートを何度となく投稿してくれた。

コラボ発表二日後に開催されたホーム浦和戦の金子拓郎のゴールに反応すると、その一週間のアウェイ名古屋戦で今季初勝利を見届けるなど、興味を持ち始めるのも早かった。

当初は「応援します!」「お疲れ様です!」「頑張ってほしい!」といったシンプルなツイートが多かったが、シーズンが進むにつれ応援ツイートの内容が濃くなっていたのも印象深い。

(ちゃんと応援してなきゃ)このコメントは出ねぇよ!

シーズン初ゴールやJ1通算500勝なんて情報はちゃんと追いかけていないと出てこない。コンサポ歴4年目の自分ですらそういう情報を見逃すことがあるのだから、中々のものだと思う。

そして極めつけはこのツイート。

ホームで柏レイソルに大敗した時のツイートだ。福森晃斗の退場や大量失点などのネガティブなトピックが多かったこの試合は、今季のワーストゲームの一つとして数えられている。試合後にはコンサポから多数の批判が飛び交い、中には誹謗中傷や罵詈雑言など見るに耐えない内容も見受けられた。

そうした中でのこのツイート。怪我人が多いという状況も鑑みながら、選手たちを第一に思いやりチームを鼓舞する。あの試合を見た後では、サポーターといえど然う然うできるものではない。選手やチームを応援しようという意志を前面に出したサポーターの鑑ともいえるツイートだと思う。

しかも、柏戦の数日前ににじJ1クラブコラボは既に終了している。つまり彼女は営業抜きでコンサドーレを応援してくれたことになる。

ここまで応援してくれたのは本当にありがたい限りだ。

また、「赤黒メロンパン食べたい!」や「コンサのユニフォームめっちゃかわいい」など、試合外のコンテンツにも反応。ちなみにユニかわいい発言はクリエイティブデザイナー兼取締役の相澤陽介氏も認知している。

それ以外にもドーレくんの誕生日を祝ったり、新商品の肩乗りドーレくんを見て「私ものせたい〜!」とツイートしていた。

そしてそのツイートを見たまひともがこんなめんこいイラストを描いてくれました。これは可愛すぎて愛。

推し選手も名古屋戦後の配信で『中島大嘉』であると明言。パワフルなプレースタイルや10点決めるまで坊主でプレーするといったエピソードに惹かれたらしい。ちょうど彼が活躍し始めたタイミングだったので、すごい見る目があるなと感心した記憶がある。

これらの発言がコンサポの目にも届きやすいTwitterだけでなく、配信内でも確認できたのだから驚いた。ちなみに、コラボ中はチャット欄でもコンサ絡みのコメントはそれなりにあった。

そして北の大地へ...

そして6月26日のホームG大阪戦。コンサドーレから招待され、札幌ドームで現地観戦をしたと報告した。

『カレーパンだ。』のカレーパンやロングポテトなどのスタグルを食べたり、推しの中島大嘉と写真を撮るなど、試合開始前から現地観戦を満喫。

超攻撃的サッカーやコンサドールズのパフォーマンス、サポーターたちが作り上げる雰囲気などについて、翌々日の朝活配信でその感想を熱心に話してくれた。拍手による応援と生で見た中島大嘉のプレーには特に興奮気味だった。本当に楽しんでくれてよかった(というか勝ててよかった)。

ちなみにこの配信、現地観戦だけでなく北海道観光についても話しているので、道民の方は是非一度見てみてほしい。

コラボと今季は終わったけど

にじJ1クラブコラボをきっかけに、コンサドーレを応援してくれた雪城眞尋。コラボを通してJクラブを応援してくれたライバーはそこまで多くはない。我々は素晴らしい縁に恵まれたと思う。

逆に私のように、にじJ1クラブコラボや応援ツイートをきっかけにまひともになったというコンサポを何度を見かけた。今でも配信を覗けば、コンサポらしきチャットが時々流れている。

では、コンサドーレはどう見ていたんだろうと疑問に思うが、試合に招待してるあたり好意的に捉えていると思う。そして雪城眞尋本人が話していたが、コンサドーレは早くから独自でコンタクトを取っている。そして、コラボ後もやりとりは継続していたらしい。

なんにせよ、こんな素晴らしい縁を紡ぐことができたのだから、これからも絶えることなく続いてほしいなと思う。当の本人も「コンサとなにかやりたい。そのためにはコンサポやまひともの声が必要」と言っていた。この記事がそんな両者の縁が続く些細なきっかけになってくれたら嬉しい。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

🔴⚫️✖️🌐💫の縁がこれからも続きますように。


追記(2022年12月13日)

日本最大級のスポーツ総合サイト・スポーツナビ様にこの記事を掲載していただきました。皆様のおかけです。この記事を読んでいただきありがとうございます。

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